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  • from: orimasaさん

    2011年07月30日 11時22分06秒

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    日本周遊紀行(157) 宮崎 「マイ・ファミリー」 

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     日本周遊紀行(157) 宮崎 「マイ・ファミリー」   、




    宮崎は神代四代の地、そしてこの宮崎の地に我等四代のファミリーが訪れた・・! 、

    国保・保養センタ-「あおしま太陽閣」は、昨日夕刻になって予約を入れた為、夕食抜きの朝食のみの宿泊となった。 
    温泉は普通に入れて身体を癒すことが出来、大洋と青島に面した大浴場は大変良く、特に露天風呂は爽快だった。


    宮崎は、日本でも源泉素材の温泉が比較的少ない県と承知していたが、まして、青島が温泉地であった事は恥ずかしながら存じなかった。 
    青島温泉は、青島を中心に太平洋沿いに広がる温泉地で、豊富な湯量を誇るという。
    数ある効能のなかでも特に美肌効果が高いといわれ女性に人気だとも。 

    温泉の泉質は炭酸水素塩泉(弱アルカリ単純泉)、単純硫黄泉(24〜44度)で一般的適応症、痛風、冷え性、動脈硬化症、消化器病、神経痛などに効果がある。



    何時(いつ)ものことながら朝湯を頂いて軽い散歩の後、朝食を摂ってホテルを後にする。
    今朝の出発はいつもと違って心うきうき晴れやかである、何故なら、小生の家族(上さん)ほか義母及び娘一家が午前9時頃この地・宮崎空港へやって来るのである。 

    予定としては、今日、明日で宮崎から鹿児島を周遊し、明日夕刻宮崎港から最後の航海記念となる「マリンエクスプレス」に乗り込むためである。 
    小生もこのタイミングに合わせて、今まで行動してきたのであったが。 

    空港近くのレンタカー営業所へ向かい、ワンボックスの車をチャーターして空港へ向かっい、時間的にやや早かったので空港周辺を散歩してみた。 

    現在の宮崎空港は、平成2年の大幅改装でオープンした新しい空港で、気持ちのいい明るい雰囲気のターミナルである。
    地方空港としては珍しく空港にJR鉄道が直接乗り入れ、 (JR九州 宮崎空港線)空港ターミナルに直結しているし、JR宮崎駅へは凡そ5kmと非常に近いので何かと便利である。 

    空港ビルの周囲は南国らしく椰子の木が植えられ、花壇には南国ムードを増す特有の植物が植栽してある。
    これが、南国の青空に映えて何とも結構な風情なのである。 

    滑走路は東西方向から海岸へ向かい離発着しているようで、周りにはまだ畑が沢山残っている。人気の宮崎観光では、夏休みやゴールデンウィークなどいわゆる繁忙期の観光シーズンはいずれの便も集中し、かなり混雑するようであり、席の予約は早めがよいという。


    一時して、予定時間より少々遅れたが、皆の元気な姿を拝見できた。 
    特に、孫共の三人が「ジージ」と言いながら駆け寄って来て、頬擦りあい抱擁したのには些か感激であった。 
    孫達は女児、男児、女児と未だ未就学の三人で、外孫とはいいながら人懐こく、可愛さは満点である。


    車に乗り込んだ後の、観光の道順は昨日小生が巡ってきた逆方向を辿ることにした。 
    先ず青島であった、初夏の炎天下での水遊びは最高で、レイの洗濯板に先ず驚き、そして孫達は早速、溜まり水の中の小貝や小魚を追い回していた。 

    全員で青島をバックに写真に納めて出発する。 
    すぐ先の「堀切峠展望台」で一休みし、日向灘の大海と眼下に広がる例の洗濯板を眺めた。 
    南海のフェニックスロードは一段と快適で、明るい大洋を望みながらも車内では小生の道中話は勿論、既に、20日間に及んで留守にしている自家の様子等話は尽きないのであった。


    鵜戸神宮では波打ち際の断崖絶壁に建つ豪快な社、岩屋の中に建つ絢爛なる本殿に驚愕していた。 
    この日も昨日同様、天候のわりには波が高く、奇岩怪岩に打ち寄せる波頭の飛沫にもビックリ圧倒されていた。

    大鳥居から八丁坂参道沿いの「三ツ和荘」というお食事・お土産どころで昼食となった。 
    客数も少ないとあってか、給仕のお姐さんが妙に親切である。 
    料理も大満足の美味さであったが、地元産の「甘夏柑」・・?の絞りたてを全員にサービスしてくれて、おまけに、お替り自由との事であった。

    「お土産、沢山買わんといけないネ・・」、 
    「そげなつもりはなかよー、気にせんといて・・、でも、少しは買って欲しいカナ・・、」 

    旅の疲れを癒してくれる気軽な会話に、ホンノリした気持ちになる。 
    尤も、上さんは孫のために少々の買い物をしたようだがだが、オモテの暑さに閉口しながらも、再び車中の人となる。

    御土産やの姐さんの話だと、詳しいことは判らないと言いながらも、青島神社が「」だとすると、ここの鵜戸神宮は「子」であり、宮崎の宮崎神宮は「孫」の三代に亘っていると言う。 

    尤もであり更に神社、神宮ではないが、同じ宮崎県内で北部地区の延岡・北川町の境には「可愛山」というのが聳え、可愛山稜という墓稜がある。

    この可愛山稜は天孫降臨の最初の神である「ニニギ」が降り立った所とされ、(鹿児島・川内の可愛山稜と二つの共通伝説が有る)この神はヒコホホデミ・山幸彦(青島神社)の親とされる。 
    このニニギを合せると宮崎地方には四代の神々が祀られていることになるのである。 


    思えばこの宮崎の地で、現在の我らの家族も義母(上さん:妻の母親)を親とすれば、子が2人、孫2人そして曾孫が3人と、合せて6人の四代が居合わせているのであり、何やら通じるものがあって妙な気持ちになるのである・・?。 


    ともあれ、これら神社、神宮には大昔の海彦、山彦や乙姫、浦島太郎伝説が関わっているともいわれる。 
    歴史物の好きな娘・主人(孝博氏)は『 天孫降臨くらいは知ってたが、宮崎神宮は「神武天皇」を祭っているのか・・?、実際は、奈良の「橿原神宮」がそのはずであるが・・? 』と素直な疑問を呈し、小生と車内で神や神社について雑談風に話していた。 

    特に、孝博氏の住む近くには「大国魂神社」が祀ってあり、小生の至近には相州・一の宮「寒川神社」が鎮座していて、何れも、祖神である出雲やお伊勢に関係する神社であり、我家の年中行事には欠かせない社宮なのである。

    ともあれ、我家のファミリーはこれから後、周辺観光しながら鹿児島・指宿温泉まで向かうこととなる。
      

    次回は、「神々の譜系





    『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真関係)
    九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
    九州紀行」; http://sky.geocities.jp/orimasa2010/

    祝い・・!!  平泉地方が世界文化遺産に決定。(2011年6月) 
    「東北紀行2010(内陸部)」 http://orimasa2009.web.fc2.com/tohoku.htm 


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    【丹沢山塊】 http://www.geocities.jp/orimasa2001/tanzawa.htm
    【大菩薩峠】 http://www.geocities.jp/orimasa2001/daibosatu.htm




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  • from: orimasaさん

    2011年07月29日 11時00分52秒

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    日本周遊紀行(157) 宮崎 「青島」

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     日本周遊紀行(157) 宮崎 「青島」   ,



    「鬼の洗濯板」と言われる海食岩盤



    弥生橋と青島



    島内、ホデミ(山幸彦、他二神)を祀る「青島神社・本殿」



    鬼の洗濯板と神話の「青島」・・、

    鵜戸神宮より先の海岸国道は「日南海岸」といって南国の陽光が降り注ぎ、亜熱帯植物が生い茂る日本有数の景勝地である。 
    特に、日南海岸の巾着島から戸崎鼻に至る間の海岸にみられる俗称「鬼の洗濯板」といわれる特異な風景は、眼を奪うほどである。 

    洗濯板」とは波打ち際に平坦に広がる岩盤のことで、これらの表面が小さな波を打った様なギザギザになっていて、一見、洗濯板のように見えることからの譬(たとえ)である。 
    洗濯板と言っても今の若い人には馴染みが無いであろうが、タライなどを用いて衣類の洗濯の時に使うギザギザの“刻み目”のある板のことである。

    鬼の洗濯板」は専門的にいうと「隆起海床と奇形波蝕痕」というらしく、海面部分が波浪侵食を受けて互層の堅さの違いにより侵食され、規則的に凹凸を生じ形成されたもので、干潮時には海岸線から幅約50mから100mにわたって見られるという。

    堀切峠付近(日南海岸の展望地)は、フェニックスの葉越しに広がる大海原・日向灘が実に気持ち良く眺められる。
    峠の下は一面の「鬼の洗濯岩」で、この見事さは意図的に演出したような景観であり、日南海岸のハイライトでもあろう。 
    日南フェニックスロードの風景を満喫しながら、海岸沿いの堀切峠を越えると「青島」である。



    国道の案内板に従って、「青島」への案内通路を抜けると広い白い砂浜に出る。 
    その中央の陸橋(弥生橋)を渡して青島が横たわっているが、例によって海面には鬼の洗濯岩が陸橋の左右に広がっている。 

    干潮時の凹部には小魚やウニ・ヤドカリ・イソギンチャク・貝など沢山の海中小動物を見つけることが出来、子供達は大賑わいで、大人も童心に返り結構楽しんでいるようである。
    中央に「弥生橋」といって、優美な橋が海上より青島え架けられている。 

    青島は、周囲1kmほどの小さな島であるが、亜熱帯植生の椰子科の植物・「ビロウ樹」(国指定天然記念物)が5千本ほど自生し、ビロウ樹の密林に入るとトロピカルムード一杯である。 

    島の中央、ビロウの密林の中に「青島神社」が鎮座していた。
    神社は、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト・山幸彦)、豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)そして、塩筒大神(シオヅツノオオカミ・神話では竜宮で山幸彦を案内、指示したとされる白髭老の神)の三神が祭られており縁結び・安産・航海・交通安全などの御利益があるという。 

    尚、江戸期の頃までは神聖な場所であるため、祭日以外に一般人が立ち入ることは禁じられていたが、1737年(元文2年)以降、弥生(旧暦の3月)後半の一時期に限り一般人の参詣が許されるようになった。 
    更に、明治以降は年間を通して立ち入りできるようになったという。

    神社の境内には、祭神の由緒と日向神話(海幸彦と山幸彦の物語)を蝋人形により判りやすく伝えている「日向神話館」もある。


    青島は、トロピカルな自然と同時に、古代ロマンにもひたれる人気のスポットである。 
    又、青島ビーチは日本一綺麗な青島海水浴場といわれ、波の静かな海で夏場は多くの海水浴客で賑わうという。

    小生に言わせれば、湘南地方(相模)の「江ノ島」のミニ版といったところか・・?。
    青島は所謂・陸繋島といわれる砂州で陸と繋がった島であり、我が江ノ島も同様なのである。



    宮崎の主要観光のコースは、宮崎の駅又は空港から先ず青島に至り、日南海岸、鵜戸神宮を巡るのが一般的であるという。
    昭和30年代から40年代にかけて宮崎は空前の新婚旅行ブームであった。 その観光の第一ポイントが、ここ青島界隈である。 

    当時、日南海岸での新婚旅行を唄った歌にデュークエイセスの「フェニックスハネムーン」というのもあり、新婚旅行ブームをよく物語っている。 

    しかし、今現在は当時の面影は無く、町全体が寂れてしまっている感じは否めない。
    島へ通じる土産店の多くはシャッターが下りているし、青島海岸の一等地にある橘ホテルは、遠目には白い建物が青空に映えているが、倒産して15年以上も放置され廃墟と化している。 

    青島市街にはこのような寂れた風景が、あちこちに窺えるのである。
    夕刻迫る中、今夜の泊まり宿、国保保養センタ-・「あおしま太陽閣」へ向かった。

    次回は、「マイ・ファミリー







    『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真関係)
    九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
    九州紀行」; http://sky.geocities.jp/orimasa2010/

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    「紀伊山地の霊場と参詣道」 http://orimasa2005.web.fc2.com/nk-1.htm
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    「上高地・明神(2008年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/myuojin.htm
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    「上高地・岳沢・穂高(1979年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/hotaka.htm 
    「南ア・北岳(1969年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/kitadake1969.htm
    「八ヶ岳(1966年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/yatu1966-1.htm
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  • from: orimasaさん

    2011年07月28日 10時28分09秒

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    日本周遊紀行(156)日南 「鵜戸神宮」(2)

    .



     日本周遊紀行(156)日南 「鵜戸神宮」(2)  、




    写真:鵜戸神宮の参道界隈、



    岩屋の中の本殿



    そして鵜戸神宮は、日本神話に語られる「山幸彦・海幸彦」の物語の舞台となった場所でもある


    山幸彦(彦火火出見尊)が、兄(海幸彦)から借りた釣り糸を海へ落としてしまい、失くしたの釣り針を探すために海宮(龍宮)へと向かった。 
    この時、海神の娘の豊玉姫命と知り合い深い契りを結んだ。 

    山幸彦が海宮から帰られた後、身重になっていた豊玉姫命は「 天孫の御子を海原で生むことは出来ない 」として、この鵜戸の地に参ることになる。 
    霊窟に急いで産殿を造っていたが、屋根の鵜の羽や茅も葺き合わぬうちに御子が誕生になった。 
    故に、その子の御名を鵜葺屋葺不合命「ウガヤフキアエズノミコト」と申した。 
    鵜戸神宮はこの御子を主祭神として祀る社である。



    鵜戸神宮の創建は、崇神天皇(すじんてんのう:第10代の天皇、年代不詳)の御代ともいうがはっきりしないようである。 
    782年(延暦元年)に天台宗の開僧・光喜坊快久が神殿を再興したといい、快久は同時に寺院も建立して初代別当となり、勅号「鵜戸山大権現吾平山仁王護国寺」を賜って、神仏両道の道場として栄えたという。 

    明治になって廃仏毀釈によって寺院が廃止され、鵜戸神社、更に鵜戸神宮と改称されて現在に至っている。
    神宮はその伝説のためか縁結び、夫婦和合、子授け、安産などの御利益で近隣の人々の信仰を集めてきた。 
    古くは日向の国のみならず、大隅、薩摩からも御利益を求める人々が鵜戸への街道を辿ったという。 

    かつて昭和中期の年代に宮崎と日南海岸が新婚旅行ブームで賑わった時代が有ったが、それは、新婚夫婦が鵜戸神宮の御利益を願った参拝が主目的であったともいわれる。


    小生が鵜戸神宮へ向かったのは、海岸沿いの車のすれ違いがやっと出来る、海岸に面した断崖上の細い道であったが、昔はこんな道はなかったらしい。 
    今でも、通常の駐車場は(大型車等)鵜戸港より国道220号線の旧道を行ったところの山上にある。 

    鵜戸神宮は日向灘に面した波打ち際に築かれた社なので、従って、参道は日本でも珍しい815段という長い階段を降りて参拝することになる。 
    この石段は「八丁坂」といい、よく見ると石段の中央部は弓なりに磨り減って凹んでいる。
    それは人々が繰り返し、繰り返し鵜戸山参りした往還の証だともいう。


    近年、参道の整備によって、険しい石段を上り下りする苦労は軽減されたが、参道の険しさが一層、鵜戸山参りに人々を駆り立てるともいわれた。 
    昔は、花婿に轡(くつわ)をとってシャンシャン馬に乗せ、鵜戸山参りをすることが、新婚夫婦の恒例行事なっていたともいう。

    社務所の建つ付近には、土産物屋が軒を並べて参拝者の旅の疲れを癒してくれる。 
    それにしても鵜戸神宮は太平洋に面し、燦々とふりそそぐ南国の太陽の下にあり、大変明るい神社でもある


    参考までに、御祭神(神々)の系譜(日本書紀系)について、
    日本神話に登場する最初の夫婦神とされる伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)がおられた。 そして、その子の一人(神)が天照大御神である。


    天照神以降の譜系
    天照大御神(アマテラスオオミカミ:伊勢神宮の主祭神、初代皇祖神) ⇒ 天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト:英彦山神宮の主祭神・福岡県) ⇒ 彦火瓊瓊杵尊(ヒコホノニニギノミコト:新田神社、霧島神宮の主祭神、天孫降臨、日向初代神、可愛山陵) ⇒ 彦火火出見尊(ヒコホホデミ:鹿児島神宮の主祭神、山幸彦、日向二代、妃・豊玉姫命=トヨタマヒメノミコト ・乙姫:長崎・海神神社の主祭神、高屋山陵) ⇒ 日子波瀲武草葺不合尊(ヒコナギサタケウガヤフキアエズノミコト:鵜戸神宮の主祭神、日向三代、妃・玉依姫命=タマヨリヒメノミコト・豊玉姫の妹=玉前神社の主祭神・千葉上総、吾平山陵) ⇒ 神日本磐余彦尊(カムヤマトイワレビコノミコト:宮崎神宮、橿原神宮の主祭神・奈良県、玉依姫命の子、神武天皇、皇祖初代天皇・紀元前660年の紀元節)となる。 

    天照大御神から代代辿って神武天皇までは六代目に当り、神武天皇の父君が、こちらの鵜戸神宮の宮に当たる。


    【神々の譜系】 、



    次回は、「青島




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    九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
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  • from: orimasaさん

    2011年07月27日 09時14分13秒

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    日本周遊紀行(156)日南 「鵜戸神宮」(写真集)

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     日本周遊紀行(156)日南 「鵜戸神宮」(写真集)   




    鵜戸神宮境内略図(鵜戸神宮提供)

    ①吾平山陵 ②御本殿 ③お乳岩 ④お乳水 ⑤霊石亀石 ⑥八丁坂 ⑦別当墓地 ⑧社務所 ⑨儀式殿 ⑫磨崖仏 ⑬千鳥橋 ⑭玉橋 ⑮神門 ⑯楼門 ⑰鵜戸千畳敷奇岩 ⑱山窟前の嚴岩 ⑳鵜戸ヘゴ北限自生地(木正のシダ)



    神門前の茅の輪



    神宮上部境内より観た日向灘と海食岩のパノラマ



    玉橋より本殿への階段参道



    岩屋の本殿前鳥居



    岩屋の御本殿



    本殿前からの海岸遊歩道と海食岩の造形美



    日向灘の荒波が飛沫を上げる嚴岩



    岩屋窟前の霊石亀石


    次回も「鵜戸神宮




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  • from: orimasaさん

    2011年07月26日 10時27分39秒

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    日本周遊紀行(156)日南 「鵜戸神宮」(1)





    日本周遊紀行(156)日南 「鵜戸神宮」(1)   、
    (鵜戸神宮の写真は次項に掲載します)




    鵜戸神宮には神武天皇の父君が祭られている・・!!  、



    日南・油津から宮崎への国道220は、道路沿いにヤシの木が整列に並んで南国っぽい雰囲気の海岸線であり、最高に気持ちいいロードである。 

    程なくして「鵜戸神宮」への入口標識があり、案内に従って海岸沿いの細い道を行くことになる。 
    波打ち際には怪異な波うつ岩盤が広がっている。 

    小さな鵜戸崎灯台を右に見ながら、程なく社宮駐車場へ着いた。 
    気がつくとこの社は、珍しく海岸の断崖の上に建つ神社らしい。鳥居に軽く会釈をして前へ進むと神門・石灯篭があり、その手前に藁(茅)で造作した「茅の輪」が設けられてある、茅の輪くぐりの輪であった。

    茅の輪くぐり」とは、延命長寿や無病息災を祈る「大祓」の行事の一つで、「輪越祭」ともいい、古くから各地の神社で行われている。 
    「大祓」はわれわれが日常生活の上で知らず知らずのうちに犯したり触れたりした罪・穢(あい:けがれること、けがらわしいこと)を祓い清める神事の一つで、一般に年に2回行われ、6月の大祓を「夏越の大祓」、12月の大祓を「年越の大祓」といいという。 

    古くは飛鳥時代・天武天皇の御代に始まったとされ、「すがぬけ」(ちの輪くぐり)の神事ともいわれて、その起源は、古事記や風土記にも記され、神代の昔まで遡ると言われる。
    ついては、この「鵜戸宮」は神代の宮であれば納得である。 

    茅の輪くぐりは左、右、左と三回ずつくぐるようで、∞文字を描くことになる。 
    実は神主さんが扱う“祓い串”(おはらい)と同じで、自分の身体を神主さんの祓い串に見立てて同じように「」の字を描くという事のようである。


    ところで、「」は昔、(今でも・・)屋根を葺くのにつかわれた草木(チガヤ、スゲ、ススキ、ヨシ、アシなど)の総称で、一般に水茅、地茅に分けられ、特に、屋根葺きは産地や地方によって使い分けしているという。 

    チガヤ」・地茅はススキが代表的で、原野や山地で群生する多年草で根茎は茅根といって薬にも用いられる。 
    又、「ヨシ・アシ」などの水茅は湖沼や河川、湿原に群生して生息するイネ科の植物である。 

    一面に生い茂るヨシ原は水辺に美しい景観を作るだけでなく、魚類や水生昆虫、水鳥たちにとっては大切な産卵、生息の場所でもあり、さらに、ヨシは一本で20リットルの水を浄化させる機能があるということが近年注目されている。 
    昔の日本は、美しい“豊葦原(とよあしはら)の瑞穂(みずほ)の国”と呼ばれていた。

    茅の輪」は、このような青草のもつ霊力をもって、日本古来の風習として悪縁を切り、厄を祓い、無病を祈る願い事に使われたのである。
     


    神門から社務所を通って楼門に到ると華美な朱色の門は壮大で参拝者を迎える。 
    手前左には「吾平山上陵」へと続く小道があり、小さな鳥居が並んでいる。 

    宮内庁の管轄となっている吾平山上陵は、鵜戸神宮の祭神である鵜葺屋葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)の陵墓ということで、鹿児島県の吾平町にある吾平山稜から分霊されたものとされるが、、こちらが本物という議論もあるという・・?。

    楼門をくぐって本殿へと向かう参道は、右手に日向灘を見下ろす断崖の上を辿るようになる。千鳥橋を渡り、さらに玉橋を渡ることになり、更に、灯篭が配され良く整った急な石段を下ると、本殿の建つ海蝕洞へと導かれる。 

    なかなか巨大な海蝕洞窟で、朱色の華麗なる鵜戸神宮・本殿がすっぽりとその中に収まって鎮座しているのである。 
    入り口には御札を取り扱う巫女の姿が真に慇懃清楚で、此方の方も気持ちが洗われるようだ。 
    先ずは本殿に額ずいて、賑々しく謝礼参拝を行う。

    眼下の波打ち際の磯辺には、二柱岩や亀石桝形岩といった奇岩怪岩が横たわり、その造形美にも目を奪われる。 
    参道石柵の向こうは、直下の絶壁で打ち寄せる波濤が、これらの岩盤に砕け散って飛沫(しぶき)が足元へ飛来しそうである。 
    太古の昔、初めてこの岬を訪れ、目にした人々はその奇観に畏怖し、神々の鎮座するところと思ったのも無理からぬことのように思える。


    参道真下の岩場に亀の形をした「亀岩」というのがある(居る)。
    その背の部分には注連縄(しめなわ)で囲まれた窪み(凹み)があり、それをめがけて願掛けの「運玉」を投げ入れ、見事に中に入れば願い事が叶うという。 

    この亀岩は、ウガヤフキアエズの乳母として玉依姫がやって来た時に乗ってきた亀ともいわれ、背中の凹みは自然のものだという。 
    運玉は五個ワンセットで男性は左手で、女性は右手で投げ入れ、一願成就、見事凹みに命中したら願い事が叶うという。


    日本神話に語られる伝説を持ち、この地方の人々の信仰を深く集めてきた鵜戸神宮だが、太平洋を望む岬は景観も素晴らしく、境内の随所に見られる南国の植物も独特の風情を醸している。 

    玉橋を渡って石段を降りた洞窟の周辺は、かつては霊域として神職以外の者の立ち入りが禁じられていた時代もあったという。
    今では、宮崎県南部の観光名所のひとつとしての意味合いも大きく、気軽に参拝客が訪れている。 
    神宮は地元の人に「鵜戸さん」と愛称され、風光明媚な国定公園日南海岸の一角にもなっている。


    次回、「鵜戸神宮の写真集





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    2011年07月25日 11時22分36秒

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    日本周遊紀行(156)日南 「飫肥藩・伊東氏」





     日本周遊紀行(156)日南 「飫肥藩・伊東氏」   、



    「曾我兄弟の仇討ち」で、打たれたはずの伊東氏が・・? 、


    伊東氏は江戸時代、飫肥藩の領主として現在の宮崎県日南市を中心として栄えた一族である。元々は、鎌倉・頼朝時代に当地へ移封された豪族で、関東の伊豆地方(本拠は静岡県伊東市)の伊東氏をルーツとしている。 
    そして伊東氏と言えば、「曾我兄弟の仇討ち」で有名であり、その当事者でもあった。


    早速ながら、その「曾我兄弟のあだ討ち」について一寸・・、
    結論を先に述べると、日向の伊東氏は「」を討たれた方の家系である。 
    鎌倉当時、伊東氏と工藤氏は同系の一族であるが、氏名も変更している。

    平安末期、頼朝が伊豆へ流されたとき、平家方として幽閉された頼朝を見張っていたのが伊東次郎祐親である。 
    同族、祐親の甥子・工藤(藤原)祐経は、領地争いのことで祐親には常ずね恨みを抱いていた。 

    或る時、祐親を狙った刺客の一矢が、祐親ではなく一緒にいた祐親の嫡男・伊東(河津)三郎祐泰に当たってしまい、祐泰は憤死する。 
    その結果、祐泰の子である一萬丸と箱王が遺児として残されてしまった。
    二人は、成人した後の伊東(曽我)十郎、伊東(曽我)五郎の兄弟である。
    後の曽我の姓は、頼朝から相模国足柄郡曽我庄を賜ったことから命名された。


    1193年5月、源頼朝は富士の裾野で盛大な巻狩り(狩猟が主であるが戦闘訓練の意味もある)を開くが、この巻狩りに、曽我兄弟と兄弟の仇敵・工藤祐経も参加していた。 
    この時、兄弟は積年の父の恨みを晴らさんと祐経の寝所に押し入り、酒に酔って遊女と寝ていた祐経を見事討ち果たした。 

    兄弟のその後の様子は後にして・・、
    頼朝の信任厚かった工藤祐経は討たれてしまったが、過去に奥州征伐(1189年源頼朝が奥州藤原氏の本拠平泉を突いてこれを討ち滅ぼした戦役)において功があったとして、九州・日向国の地頭職をその子である祐時に与え、収めることになる。(同時に祐時の弟・工藤祐長は奥州安積郡の領主となる)

    この時、日向に領地を得た工藤家は、元の家名である伊東家を名乗り、以降、南北朝から戦国期頃には日向から現在の熊本県八代市、球磨地方あたりまで勢力図を広げ、戦国大名としての地位を築いた。 

    戦国末期、島津氏の台頭によって、やがて大名の地位すら奪われ凋落するが、 関ケ原合戦後は現在の日南市の飫肥地方にて復活し、明治維新まで飫肥藩領主として続くことになる。 


    因みに、曽我十郎・五郎兄弟は仇討ちを果たした後、騒ぎを聞きつけて集まってきた御家人に取囲まれ、兄弟はここで10人斬りの働きをするが、十郎祐成は新田四郎忠常(頼朝家臣)に討たれ、五郎は捕らえられて頼朝の面前で仇討ちに至った経緯心底を述べる。 
    頼朝は一時、助命を考えたが、祐経の遺児に請われて斬首を申し渡したとされる。



    飫肥」と書いて「おび」とは読み難いし。 
    謂(いわ)れは不明だが「飫」の意味は腹いっぱいに飲み食いすることで、「肥」は字の如くで土地が肥えて、食物が豊富をいう。
    即ち、土地柄が良く、作物や天然資源が豊富で人々が安心して暮らせる地域という意味であろう。


    当時、飫肥村その後、町域になったが、1950年1月に南那珂郡、吾田町、油津町および東郷村の4町村が合併して「日南市」が誕生する。 
    市名の由来は、当地が「日向(宮崎県の旧国名)の南、日本の南」であることから名づけられたものとされる。 
    風致優美とされるこの町・飫肥は、NHK朝の連続ドラマ「わかば」の舞台にもなった。

    次回は、「鵜戸神宮




    『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真関係)
    九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
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    2011年07月23日 10時14分21秒

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    日本周遊紀行(156)日南 「油津と堀川運河」

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     日本周遊紀行(156)日南 「油津と堀川運河」  ,




    写真:堀川運河と堀川橋(向こうに吾平津神社の鳥居)


    吾平津神社(乙姫大明神)



    「油津」は神代の浦であり、自然が織りなす天然の良港であったが・・、



    南郷の目井津港の正面に瓢箪の様な形の島が見えている。 「大島」といい人口僅か10数人と言われる優雅な島である。
    島は奇岩なども多く亜熱帯性の植物が繁り、季節には、あちこちでハイビスカスの花が咲き、なかなかの景勝地である。
    ダイビングやキャンプに訪れる人も年々増えて、釣り客や島を散策に来る人のための民宿もあるとか。 


    気が付けば、既にここは日向の国・宮崎県である。 
    日向灘の紺碧の大海を望みながら、日南フェニックスロードと呼ばれる国道を北上する。

    日南市に入って先ず「油津」という所へ来た。 
    対岸に細長く突出した大節の岬に囲まれた天然の良港で、今はヒッソリとした港町のようである。 
    油津は古くは「吾平津」(あいらつ)と呼んでいて後に「アイラ、油」と、訛ったという説が一般的である。 

    神武天皇のお妃、「吾平津妃」がお立ちになったとされる故事に由来し、堀川端に鎮座する「吾平津神社」の縁起にもなっている。
    その御陵が「吾平山陵」であるこのことは先に記した。


    日南市の油津港から砂州の広がる広渡川の河口から凡そ1.5kmで結ぶ「堀川運河」が、江戸初期に拓かれている。 
    運河は、地元特産の飫肥杉(おびすぎ)を運搬する目的で、飫肥藩が水路として開設したものである。 

    この運河は日向・飫肥藩主・伊東祐実(五代藩主)によって開削されたもので、主に広渡川を流して運ばれた木材を油津港へ送り込むことを目的としたものだった。 
    運河が開削されるまでは、北郷あたりの山地から産出した木材は広渡川を下って一旦、海へと出ることになる。

    その後に梅ヶ浜の沖から尾伏のハナ(現在の大節鼻)を廻って油津の港へと曳かなくてはならなかった。
    かなりの遠回りで、時には潮流や強風などによって損失する木材も少なくはなく、また危険も大きくて効率の悪いものだった。 

    1683年(天和3年)の12月に始まった堀川開削の工事は、1686年(貞享3年)の春まで、およそ2年4ヶ月の期間を要したという。 
    運河の開削は当時の技術では決して楽なものではなく、特に吾平津神社下あたりの岩盤の掘削はかなりの難工事であったという。
    言い伝えによれば当時、生贄(いけにえ)として「人柱」が立てられたという噂もある。

    その後の油津は、最盛期には周辺一帯、一面に材木の山が積まれていたという。
    その河口よりやや遡った所に堀川橋がある。 

    明治36年(1903)、飫肥の名石工・石井文吉によって完成させたという由緒ある石橋で、油津を横断する堀川に堂々たる姿を、現在でも残している。 
    俗称、優雅に「乙姫橋」とも呼ばれ、この界隈を今でも乙姫町としている。 

    映画「男はつらいよ」-寅次郎の青春編-(シリーズ作)に登場した町のシンボルでもある。

    油津にかつて訪れた野口雨情

    『 水と筏を 堀川橋の 石の手すりは 見て暮らす 』
    と詠んでいる。 


    そして1921年、野口雨情は本居長世の作曲で童謡「乙姫さん」を残している。 
    その橋の袂に吾平津神社があるが、この神社は「乙姫大明神」ともいい、近隣の人々は今も親しみを込めて「乙姫さん」と呼んでいるという。


    乙姫さん』 詞 野口雨情  曲 本居長世

    龍宮の龍宮の 乙姫さんは
    トントンカラリン トンカラリン
    トンカラリン トンカラリン と
    はたを織りました

    浦島太郎も トントンカラリン
    黄金のたすきでトンカラリン
    トンカラリン トンカラリン と
    はたを織りました



    「吾平津神社」は海の民・油津の人たちの氏神でもあるが、古代神話に彩られる鵜戸の岩屋(現、鵜戸神宮)同様、油津も神代の浦であり、古代から自然が織りなす天然の良港であったという。 

    江戸期には油津港を基地として、飫肥杉使用する造船場が多い播磨地方に千石船 (俗称・弁財船、)で運ばれ、木材積出し港として最盛期を迎える。 堀川運河と広渡川の連結部には当時の「石堰堤」が今も残る。

    この石堤の上流は妻手川、酒谷川、広渡川、益安川などの四つの河川が合流し大きな砂州、河川敷を形造っている。 
    この酒谷川の上流域で凡そ5kmのところが飫肥地区である。

    飫肥(おび)は、戦国期(1588年)から明治初期までの280年間飫肥藩・伊東氏の5万1千石の城下町として栄えたところで、町の中央部に清らかな酒谷川が流れ、深い山々に囲まれた景観と静かな佇(たたず)まいを漂わせている。 

    復元された飫肥城大手門、本丸御殿をはじめ、藩校や武家屋敷通、町並みと合わせて「九州の小京都」とも言われている。 
    また、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。


    藩主・伊東氏は周辺山々の植林に力を入れ、飫肥杉という銘木を造り上げた。
    その後、合わせて製紙業も盛んになり藩は大いに潤ったという。 

    飫肥杉は南九州の豊富な降水で育った山間部の杉であり、山間部の厳しい気候で育った飫肥杉は腐りにくく、強靭な杉として造船材などに多く使用されている。
     

    次回は、「飫肥藩・伊東氏





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    2011年07月22日 14時24分07秒

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    日本周遊紀行(155)都井 「都井岬の野生馬」

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     日本周遊紀行(155)都井 「都井岬の野生馬」  ,





    写真:都井岬と野生の国産馬




    日本原産の野生馬・御崎馬とは・・

    都井岬は野生馬の生息地として有名である。 
    御崎馬」(みさきうま)と呼ばれる野生馬が約100頭が、ハーレムというグループをつくって生活している。 
    約300年も前に放牧したものが野生化し繁殖したもので、体高は130cm程度で首が短く毛並みが荒い純度の高い日本馬で、寿命は永く40才位まで生きるという。 

    野生馬なので蹄鉄を打つ必要がなく繁殖は自然まかせだが、牧草の管理等は人の手が入り、岬の入り口には柵や門が設けて管理されている。

    御崎馬(岬馬)は、信州の木曽馬、陸奥の南部駒や北海道の道産馬などとともに日本古来の在来馬と言われ、日本種ではあるが約2000年も前の縄文時代後期から弥生時代中期にかけて古代・中国(蒙古系)大陸から導入された馬がその起源とされている。 

    その後、日本では馬の生産が盛んに行われ、各地に多数の官営の牧場が作られていて、特に平安後期から鎌倉時代以降の武士の時代には軍馬として重要な役割を果たした。

    又、牛とともに農業や輸送に不可欠の家畜であったために幕府直営や藩営あるいは民営の牧場が盛んに作られた。
    九州南部では日向の駒を集めて都井村の御崎の牧(御崎牧場)で生産され、これらの馬を御崎馬(岬馬)と呼ばれた。 

    御崎馬は主に高鍋藩・秋月家の乗用馬として管理され、現在もその面影を残していると言われる。 
    農耕にも使用したが本来は乗馬用であり、瞬発力も持久力もあったという。 

    御崎馬は、牧場開設当初から殆ど人手を加えない粗放な管理しか行われず、廃藩後の明治期には御崎組合の共有牧場となったが、その粗放な飼い方は、そのまま続けられてきたという。
    そのため御崎馬の風貌や習性あるいは体型や資質は野生状態そのままで、これが「都井の野生馬」と言われ、自然な日本に特有の家畜として国の天然記念物に指定されている。


    ところで、日本の名馬といわれる陸奥の「南部駒」や「甲斐の黒駒」の血統種はよく知られる。

    源頼朝が藤原氏の陸奥の国を平定した後、「南部駒」の特産地であったことに目を付け、貢馬(くめ)といって馬を年貢として納めるようにしたという。 
    この時期、頼朝は馬産地で知られる陸奥の国へ、甲斐源氏(現在の山梨県)出身の南部光行(なんぶ みつゆき)を転封している。 

    甲斐の国は「甲斐の黒駒」で知られる名馬の産地で、光行は馬の育成には詳しく、赴任先の陸奥の国では国造りの傍ら、牧場経営にも当たらせ、大いにその手腕を発揮したという。 


    戦国の世、馬は軍用として極めて貴重であり、この馬の管理,貢馬のための行政組織が「」の起こりといわれる。 
    」とは広大な地域を官営牧場とし、九つの区画として運営していた。 
    その名残りとして現在、岩手県は一戸町、二戸市,九戸村、青森県は三戸町、五戸町、六戸町、七戸町、そして八戸市がある。

    尚、甲斐の国は、飛鳥以前の古墳時代といわれる頃から牧(牧場)が作られ、馬の生産地とされてきたとされる。
    この馬は「甲斐の黒駒」として古事記や日本書紀にも登場し、聖徳太子に献上されたともいわれている。 
    これにより馬に乗る聖徳太子の伝説が全国に広がったという。


    平安時代、武士の道を選んだ清和源氏はこの甲斐の馬を手に入れたことでその勢力を強め、騎馬の将・源頼信の話が「今昔物語」でも精彩を放っている。 
    戦国初期、一世の雄・武田信玄もまた清和源氏の流れを汲む甲斐源氏の一人であり、甲斐の騎馬軍団が関東地区を席巻したことは余りにも有名である。


    話はチョット反れたが、日本在来馬には乗系(軽種・騎馬用:乗馬に適したもの)と駄系(重種・農耕用・肉用:荷物を載せ運ぶのに適したもの)の二つのタイプ(型)に分けられるという。 

    乗系は体形的には足や首が長く、運動が滑らかであり、瞬発力、持久力があり、駄系は大型で、ずんぐり形で肉が付きやすく奮発力、持久力に優れ、肉食用としても重宝される。



    広大な芝生が広がる都井岬の丘陵地帯には、野生馬の「御崎馬」が生息しているが、江戸期・元禄年間、高鍋藩・秋月家が軍用馬や農耕馬を岬に放牧したのが始まりと言われ、昭和30年代までは地域農業の担い手として活躍していた。 
    だが、農業の機械化が進んだ今日、観光用として現在まで繁殖し続け、今では約100頭が棲息しているという。


    馬の社会は一夫多妻制で、一頭のオスを中心に4〜5頭のハーレムをつくる。 
    ただこれは優秀なオスだけの話で、子孫を残せない悲しくも寂しいオスの群れもあるという。 
    手付かずの自然ゆえ苦難の歴史もあり、最大で160頭もいたものが戦後の一時期、草原の減少や病気などで50頭位にまで減少したこともあったという。 
    その後、昭和28年(1953年)に国の天然記念物に指定されたことから、寄生虫の除去などの保護活動が本格化したことで何とか持ち直したという。

    野生馬の中には、水道の蛇口を首でひねって水を飲む賢い馬もいるという・・!?。 飲み終わった後、閉めることはどうかな・・?。


    都井岬の最南端標高250mの断崖には、白亜の都井岬灯台が建つ。 
    灯台の最上階は展望室になっていて、天気のいい、空気の澄んだ秋の晴れた日には大隈半島から遠く種子島、屋久島まで見渡すことが出来るという。
    この灯台は九州で唯一、内部が見学できる観覧灯台でもあるとのこと。

    他にも、都井岬には馬の生態や岬の自然を紹介する都井岬ビジターセンター「うまの館」がある。(入館料大人500円) 

    又、都井岬の先端部の断崖に御崎神社があり、この御崎神社の創建は和銅元年(708)と伝えられている古社で、周辺にはソテツの自生地などもあり公園化されている。 
    宮崎に来たのなら日南海岸の序に、「都井岬」も是非見て欲しいお薦めのポイントであろう・・!!。


    次回は、日南・「油津




    『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真関係)
    九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
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    2011年07月21日 09時23分54秒

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    日本周遊紀行(154)志布志 「志布志千軒町」

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     日本周遊紀行(154)志布志 「志布志千軒町」  ,




    志布志は、古来より南九州の海運、交易の中心であった・・



    太平洋、志布志湾沿いの大崎町へ入って間もなく、大隅半島の東の入り口である志布志湾に面した国道220号線沿いにある「道の駅・くにの松原おおさき」へ来た。 

    入り口に巨大なカブトムシの、つがいのモニュメントが出迎える。
    大隅半島は「カブトムシ」の採取に適した自然豊かな地域だといい、大崎町は7月に「カブトムシ相撲大会」も開催されことで子供らに人気があるという。


    裏手の志布志湾に面した海岸は「くにの松原」と言われる。 
    数十万本ものクロマツの美しい松林が、海岸線沿いに帯を成して美観を造っている。 

    日南海岸国定公園内に位置し、長さ約7kmにも及ぶその見事な景観は「日本の白砂青松100選」にも選ばれている。
    この地は神代から日向(ひむか)の国、救仁(くに)の地として栄えたところで、ここから「くにの松原」の名称が付いたという。 

    古代、ここ内之浦から大崎・志布志に至る大隅国中央部から日向国の南部にまたがる広大な地域を救仁院、救仁郷と称していたらしい。


    志布志町の町並みに入ったが、思ったより小さな町並みに感じられる。 
    志布志湾というと、九州南部地方では極めて利便性の良い港であり、古来より海運業が盛んだった港町にしては意外と地味に思われた。 
    尤も、最近になって国の重要港湾・九州唯一の中核国際港湾として指定を受け、コンテナ関連施設の整備が進められているともいう。



    かっての志布志は、藩政時代には密貿易で栄え、「志布志千軒町」と唄われたほどの港町であったという。
    既に、平安時代末期には島津御庄と呼ばれた大荘園(貴族・豪族の私有地)の唯一の水門(港)でもあり、「志布志の津」として歴史書の中にその名が記されている。 
    豪族達が戦略上の重要な地域として、また港の交易による利益をめぐって攻防の歴史をくり返したでもあった。

    又、志布志は過去に“水の輸出”という珍しい地域でもあったという。
    南九州地方は、特有の広大なシラス台地で、長年に渡り自然ろ過された清浄な水が豊潤に湧き出している地帯でもあり、湧水は古来より秀吉や加藤清正などともゆかりが深いという。
    彼等により、戦国時代以降は海外にもこの清水が運ばれ、その水は味が変わらない名水であるとされて時の権力者達に喜ばれたという。  


    江戸時代の志布志は薩摩・島津氏の外城としてが置かれ、「麓の港」として南西諸島(琉球、その他)や京阪地方との交易による廻船(江戸時代の定期船のこと)で賑わい更に、江戸時代末期になると密貿易の基地として「志布志千軒町」と呼ばれるほど賑わいを見せたという。 

    同時期に大慈寺、宝満寺、山宮神社などの数多くの寺社仏閣が建立され、武家屋敷の庭園など多くの歴史的遺産も残されていた。 
    しかし、これらの遺産も明治期の政策の一つとして寺社分離、廃仏毀釈(寺院をとりこわして神社を大事にする明治政府の天皇制をすすめるための政策)が行われ、特に薩摩地方では激しく、由緒ある寺院や施設が壊されている。


    志布志町役場の一角に大慈寺(県指定所有)がある。 
    室町期・1340年の創建といれる古刹で、京都の臨済宗妙心寺(拙宅の菩提寺と同じ)の末寺でもあり、江戸期の隆盛時には16の支院と100名以上の僧坊がいたという。 

    当然ながら明治2年の廃仏毀釈により一時は廃寺となったが、明治12年に一部を再興し現在に至っている。 
    克って、この寺に参道門に石造の立派な金剛立像の呵形(あぎょう)、吽形(うんぎょう)が立っていたという。
    寺院取り壊しの際、難を逃れるために地下に埋設して隠したとされ、寺の再興の際に再び掘り起こしたものという。
    だが、据付したのは一体だけで、もう一体は廃寺となっていた同系の寺・海徳寺に据えたという。


    因みに、「呵・あ」、「吽・うん」とは印度仏教・サンスクリット語の“初めと終わり”を意味する。
    尤もで、日本語の五十音も全く同じである。 

    阿・吽の呼吸」というが、口を開く「阿」と、口を閉じて発する「吽」から、そこから「呼気」と「吸気」の意味となり、両者が息を合わせることを「阿吽の呼吸」と言うようになった。 

    又、「あー」と口を開けて吐ききる「」と、「」と口を閉じて鼻から空気を吸う「」が「呼吸」であり、これが正しい呼吸法ともいわれるが・・?。



    現在の志布志港は、日本有数の農畜産地帯への飼料供給など、南九州地域における拠点港として発展しているという。
    港湾と都市部を結ぶ南九州自動車道や都城・志布志間地域の整備計画が具体化しおり、今後さらに都市機能の整備や産業の振興を図って、世界に開かれた南の拠点づくりを目指している。


    志布志町は2006年1月1日に有明町・松山町と対等合併して市制施行し「志布志市」となる。 
    因みに市役所の支所には、鹿児島県志布志市志布志町志布志志布志市役所志布志支所というのがあるらしい・・?。 
    簡単に読めますかな、冗談ではなく大真面目である・・!!。


    国鉄・大隈線については前に記したが、志布志は西からの国鉄大隈線と東からの日南線の終点であった。 つまりは中継点でもある。 
    そして、この先志布志湾沿いを志布志街道(R220)が日南線と並行して走っている。
    そう、志布志を抜けると間もなく「宮崎県」である。


    ところで小生はこの後、串間市の南端に位置する「都井岬」へ向かう予定であったが、知らぬ間に内陸を抜けて日向灘・日南海岸に面した南郷に到っていた。 
    小生のうっかりミスと言ってもよいが、標識を見落としてしまい通過してそのまま南郷まで来てしまったのである。 
    南郷沿岸の日向道路のT字路の標識へ来て始めて気が付いたのであり、今更もあって都井岬へは断念してしまったのである。

    次回は、その都井岬について述べてみたい。





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    2011年07月17日 10時05分55秒

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    日本周遊紀行(153)鹿屋 「航空基地」

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     日本周遊紀行(153)鹿屋 「航空基地」  ,




    垂水市街から「桜島」の展望



    鹿屋基地から特攻出撃して戦死した人々の員数は凡そ千人弱とも言われる・・! 

     
    国道220から垂水に近づくと、いよいよ眼前に迫力ある「桜島」が迫る。
    昨日通った国道10号の「大崎の鼻」からは丁度反対側からの眺めになるが、垂水市内から桜島の展望が効く位置の所々で、その勇姿をカメラに収めて戻ることにする。 


    垂水市の海岸道の柊原から古江辺りの国道220号は、道路面の拡張、改修されていつ実に広々として走り良い。
    更に、付近住民の理解と協力があってか、素敵な町並みが出来上がっている。 
    望むならば、この国道町並みをもう一工夫して、例えば洒落た街灯などを設置すると更に引き立ち、名所・櫻島や鹿児島にも近いので、街の名物として成り得ると思うが如何であろうか・・?。 


    確か、昨秋訪れた北海道東部の音別町辺りだったと思うが、市街地を貫通する国道38号線には、町花である「エゾリンドウ」をモチーフにした街路灯が連続して設置されてある。
    夜ともなると、真直ぐ続く街頭の明かりは宛ら(さながら)遠くから眺めると滑走路の様だともいわれ、ドライバーにはすこぶる評判が良く、更に、霧がかかると幻想的で、音別町の「ふるさと自慢」の一つにもなっている。


    その、海岸の鹿屋市古江からは内陸方向の鹿屋の中心市街地へ向かう。 

    気持ちのいい海岸道路であるが、目を内陸方向に転ずると海岸からいきなり急峻な山並みが競り上がっているのが判る。
    この山地は高隈山系といって1000m以上の山塊が連なっていて高峠、大隅湖、猿ヶ城渓谷などの景勝地もある。

    そして、日本におけるブナ林の南限であり、「森林生物遺伝資源保存林」に指定された地域でもあるらしい。
    高隈山系の最高峰は、チョット珍しい山名の大箆柄岳(おおのがらだけ:1237m)といい、頂上からの眺めは素晴らしく、桜島や開聞岳、大隅半島、霧島連山などの大パノラマが展開するという。

    山地は、東側に向かってなだらかな裾野を広げている。 


    その裾野は鹿屋の町であり、そこには広大な丘陵台地が広がっていて、この台地を利用して昭和の昔に飛行場が建設されている。 
    市域の西部に広がる航空基地は、今は海上自衛隊鹿屋航空基地となっているが、戦前戦中においても一大航空基地でもあった。



    1936年(昭和11年) 日本海軍・鹿屋海軍航空隊が結成されると同時に、飛行場も建設された。 
    そして、第二次大戦における海戦においては、特に沖縄の戦闘は戦艦大和など戦史にも残るほど熾烈なものであった。 

    この時期、日本の戦局は絶対不利の状態となっていて、ここに退勢挽回を図るため秘策を試みるに至った、即ち敵国海空軍兵力の全滅を期して計画したと言われる特別攻撃、つまり「特攻」であった。

    鹿屋基地において戦時中期頃までは、中国大陸に対する爆撃やマレー沖海戦、イギリス東洋艦隊の攻撃などで戦果があったとされといる。 

    特に零戦(零式艦上戦闘機)は大戦中には大量に製造され、世界的な名機といわれて太平洋戦争初期には圧倒的な力を誇ったという。

    世界を震撼させた零戦は、海軍鹿屋航空隊でも頻繁に出撃していったが、この鹿屋基地は、戦時末期にはアメリカ軍の沖縄侵攻により、特攻出撃の航空基地となってしまうのである。


    太平洋戦争末期には鹿屋基地には第五航空艦隊司令部が置かれ、「神風特攻隊」の出撃基地となり、爆弾を抱えた零戦をはじめ戦闘機は、その運動性能を充分に生かすことなく、搭乗員とともに特攻作戦を展開しながら南の海に散っていった。 

    特攻機が離陸するに当たり、知覧基地では「開聞岳」が最後の見送りの地となったが、鹿屋基地からは「桜島」が最後の想いの地になったものと思われる。
    この基地から出撃、特攻戦死した人々の員数は908名とも言われる。


    現在は、海上自衛隊の航空基地で、対潜哨戒機や救難ヘリコプターの基地でもあり、日本の南西海域の安全保障や奄美諸島から甑島列島に及ぶ広大な海域・離島の海難・急患輸送に欠かせない基地となっているという。 
    その滑走路脇には今でも、戦中から使われていた零式艦上戦闘機の勇姿が展示されているという。



    国道220号は大隈半島を、ほぼ直角に横断するように延びている。 
    その中ほどに「串良町」がある。

    この町域のだだっ広い丘陵台地には、緑の絨毯が広がっていて名産の葉タバコが育成されているようである。 
    おはら節に『 花は霧島 煙草は国分 燃えて上がるは 桜島 』と歌われているように、この地方は古来より葉タバコの生産地であった。 
    昨今は、原料葉たばこの輸入(中国、インド、ブラジル・・)や専売公社の民営化、消費の低迷などによる減反政策のため減少傾向にあるという。 

    J・Tからの買取価格も低下しているのが現状のようで、政府も転作を奨励するように働きかけているようである。
    葉タバコ生産の産県別にみると熊本、鹿児島、宮崎と九州南部地域が全国ベスト3に入り、凡そ30%を占めているという。 

    尚、時代の勢いもあっていずこの地も禁煙運動が盛んであるが、強硬に反対しているのは実は、葉たばこ農家よりもタバコ販売業者達ともいわれる。


    串良町の串の字を分解すると、「中中」と読み、「なかなかよい町」という意味にもとれ、町民はそのことを意識しているともいう・・?。 

    串良町(くしらちょう)は、今も第一次産業に従事する住民が多く、葉タバコ産業は今後懸念されるが、農業を基幹産業とする町に変わりはなく、「なかなかよい町」であることは確かなようである。 

    だが、串良町は周辺の鹿屋市、輝北町、吾平町と2006年1月に合併し、新たに鹿屋市となってしまうという。
    従って、行政としての独立性のある「なかなかよい町」は、消え去ってしまうのである。

    次回は、「志布志




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