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  • from: orimasaさん

    2008年02月11日 10時50分11秒

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    日本周遊紀行(80) 苫小牧・「全国制覇・駒大苫小牧高」

    日本周遊紀行(80) 苫小牧・「全国制覇・駒大苫小牧高」

    <font size="2" color="#0000FF">厚真川を渡ると「苫小牧市」にはいる。
    苫小牧は北日本最大の港湾都市である。北海道の空の玄関「新千歳空港」に隣接し、道都「札幌」の表側の玄関口でもあり、首都圏方面へ長距離フェリーも運航している。 港湾での貨物、製造品の扱い額では人口10倍以上を有する札幌市を上回り、道内はおろか北日本有数の総合工業地として発展している。

    こんな「苫小牧」に今年な夏(2004年)、とんでもない事が起きた。 
    高校野球ファンの小生にとっても、しびれるような真夏の一日であった。
    高校野球の優勝高は春夏を通じて北日本のチームは一度もない。つまり「白河の関」を未だ越えてないと・・、よく言われた。  

    因みにこれまでの北日本のチームの最高成績を記してみよう。 
    昭和44年、51回夏大会決勝戦、松山商(愛媛)0-0、4-2三沢高校(青森)延長18回引き分け再試合。
    『手に汗握る好試合で、三沢には勝つチャンスは十分にあったが、延長18回決着がつかず、翌日再試合となった、結果は野球王国、四国勢の粘りに今一歩及ばなかった 』   

    昭和46年53回夏大会決勝戦、桐蔭学園(神奈川)1-0磐城(福島) 
    『何といっても磐城は我が母校である。小さな大投手と言われた磐城の田村とアンダースローの大塚の壮絶な投げあい、1-0で迎えた9回裏二アウト三塁、次の打者は無念ながら一塁フライで終わりゲームセット・・』   

    平成元年71回夏大会決勝戦、帝京(東東京)2-0 仙台育英、 
    平成13年、73回センバツ決勝戦、常総学院(茨城)7-6仙台育英、
    ・といずれも決勝戦で敗れている。


    2004年、第86回全国高校野球選手権大会は、8月22日(第16日)、決勝戦を迎え、駒大苫小牧(南北海道)対済美(愛媛)の決戦が行はれた。
    互いに序盤から点を取り合い、逆転に次ぐ逆転の末、駒大苫小牧が13―10で振り切り、済美を破った。 
    北海道勢としては勿論、北日本勢としては初の全国制覇を果たしたのだ。

    駒大苫小牧は序盤に5点を失いながらも、4回に一気に逆転した。 
    6回表に再逆転を許したが、その裏2点本塁打を放ち、すかさず同点。
    7回連打で3点差。
    8回にも1点を加え、毎回の20安打で、強打の済美に打ち勝った。 
    済美は3点を追う9回、二塁打から2死一、三塁と攻め立て、合計19安打の猛攻を見せたが、選抜大会に続く初出場初優勝はならなかった。 
    駒大苫小牧の今大会通算打率4割4分8厘は、第83回大会の日大三を上回る大会最高打率で華を添えた。 

    TV観戦氏の小生も、あまりの激しい試合に手に汗にぎり、息を呑んだ。 
    最終回の2走者でも尚不安がよぎる・・、西日本勢の粘りの野球には定評があり、いつもホゾをかみ悔しい想いをしてきた。 最後の打者を打ち取った瞬間は、一瞬呆然としたが、すぐ立ち上がり飛び跳ねてバンザイした。 目にはウッスラと泪がにじんだ。
    「北海道のチームでもやれる」、攻守に輝いた駒大苫小牧が高校野球の歴史を変えた瞬間だった。

    エピソードを一つ・・、 
    大会を制した駒大苫小牧の地元・苫小牧市の桜井忠市長にあてに、福島県白河市の成井英夫市長が23日、祝福の手紙を出した。 
    『・・「駒大苫小牧高校」・・、全国優勝おめでとうございます・・!!
    優勝旗の「白河の関越え」は北国チームの悲願でありました。 初めて実現させた駒大苫小牧高の活躍を讃え、そして白河市の知名度アップへの「貢献」にも有難く御礼を述べます。 ただ、優勝旗が東北を素通りし、津軽海峡まで越えてしまったことに一抹の寂しさもあります。 市職員達は「これで『白河越え』が死語になるかも・・・」という心配もあるようです・・』・・と。 
    市長の現実的配慮に敬意を表したい。


    驚いたことに次年・平成17年の第87回大会においても駒大苫小牧高は「連続優勝」を果たしてしまったのである。  
    決勝戦の結果は、駒大苫小牧(南北海道)が5―3で京都外大西(京都)を破り、大会史上6校目、1947年、48年の小倉(小倉中、福岡)以来57年ぶりの大会2連覇を果たした。

    決勝戦(8月20日)
    京都外大西 100000200=3
    駒大苫小牧 10001120X=5

    駒大苫小牧は5試合で2失策の堅い守備と勝負強い打撃、そしてタイプの違う3人の投手起用で熱戦を勝ち抜いた。
    特に2年生・田中は150キロを記録する速球とスライダー、フォークなどが武器は、チーム最多の25回を投げきった。
    弱劣と言われた北海道のチーム、「北国の高校は夏の大会では勝てない」というジンクスを完璧に払拭し、揺るぎないものとした。 連続で全国制覇したことは驚嘆に値するが、これらの連続優勝は平成18年の全国大会を顧みるに及んで、それは序章にすぎなかったのか・・?。 

    全国高校野球選手権大会で2連覇した駒大苫小牧高がその後、野球部長が部員に暴力をふるっていた問題で日本高校野球連盟は当該部長に対しては有期の謹慎処分を、野球部については優勝を取り消しかという世間の注目を浴びたが結局、警告処分相当として同校の優勝は取り消すことなく有効であると決定している、当然のことである・・。
    2006年の選抜大会では夏春連覇が期待されたが、更に、3年生の飲酒事件が起こり、出場が決まっていながら辞退するという事態も起きている。 
    しかし、これらの問題にも一向にメゲズ、2006年の全国大会には堂々と甲子園出場を果たしたいる。
    そして、ヤンヌルカナ・・!!再び再び、3年連続、決勝戦に勝ち進んできたのである・・。

    次回は、 「駒大苫小牧高・・Ⅱ」


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