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from: orimasaさん
2008年03月05日 10時24分07秒
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日本周遊紀行:温泉と観光編(18) 佐呂間・「サロマ湖」
日本周遊紀行:温泉と観光編(18) 佐呂間・「サロマ湖」
<font size="2" color="#0000FF">広大なサロマ湖へ来た。
昨年秋、上さん(妻)と道東旅行の時この地まで訪れたのが記憶に新しい。
広大なサロマ湖の展望地・展望台は各地にあるが、湖全体を見渡すにはピラオロ台の近くの標高376mの幌岩山がベストである。ただ、「道の駅・サロマ湖」はサロマ湖周遊の休憩地として適しているが、湖岸に在りながら林の陰で湖面が見渡せないのは残念である・・。
サロマ湖は、成立から言えば「海跡湖」で、オホーツク沿岸の砂丘とその発達によってできた湖の一つで、静岡の浜名湖、島根の宍道湖など我が国では七つの湖があるといわれ、その内の一つである。
湖の性質から言えば「汽水湖」(海水と淡水が入り混じっていること)で、面積は約152km2 琵琶湖、霞ヶ浦、に次いで、日本で三番目に大きい湖で網走国定公園に含まれる。
湖は東西に長い、海と湖を仕切る砂洲は長さ25kmにも及び、貴重な植物の宝庫である原生花園となっている。
湖岸各地に景勝地があるが、特に南東側常呂町の栄浦地区にはワッカ原生花園などの名所もあり、湖に落ちる夕日の美しいことで知られる。
流入河川は十種以上も数え、またサロマ湖への海水の流入は多く、湖水の塩分は海水に近いものとなり、海水魚も多く入り込むようになった。
湖は、ホタテや牡蠣の養殖が盛んであり、漁業法上は「海面」に指定されているという。
海面(かいめん)とは、一般には海の水面、海水面のことで、あたりまえであるが、主に漁業関連法令で用いられる用語としては、次の湖については漁業法で海面として指定されている。
琵琶湖、霞ヶ浦北浦、浜名湖、加茂湖、サロマ湖、風蓮湖、厚岸湖等々・・。
国道238が常呂町に入ったあたりで、サロマ湖西岸から栄浦方面へ目指してみた。
途中、展望休憩地があった。湖岸展望地としては真に雄大で、ここから眺める湖畔景観が随一ではないかと・・、と思わせる程の素敵な見晴らしである。
塔型の看板があって、何故か「気温18.8度 北緯44度07分 東経143度58分」と記載してあった。
本日は、平成16年9月28日午前の頃である。
栄浦大橋を渡って程なく「ワッカ原生花園ネイチャーセンター」へ着いた。
原生花園のセンターハウスで休憩所を兼ねた建物の中には、付近の自然や原生植物のパネルの展示をしている。 自然保護のため自動車、バイクはセンターから先は入ることができないが、ワッカ原生花園を周る馬車や自転車のレンタルが有る・・、建物裏手より原生花園が広がっていた。
ここのワッカ原生花園は、日本最大級の原生花園であるという、ここからはサロマ湖と砂洲を挟み隔てて広がるオホーツク海も望まれる。 サロマ湖の砂州部分を「ワッカ半島」と云い、幅は広いところで700メートル、狭いところで200メートル程の帯状の土地が、凡そ20キロメートルにわたって続く。 狭い所ながら、森林有り、草地有り、砂地有りと、その生態系は多採である。
ちなみに原生花園というのは便宜的な呼び方で、学術的には「海岸草原」と呼ぶのが正しいらしい。
厳しい自然環境下にある北国の臨海地域では、その悪環境に耐えられるような種類の植物しか育たない。それらによって形成されるのが海岸草原、すなわち原生花園というわけである。 だから可憐に咲き誇るというよりは、もともと悪環境に強い種が、したたかに咲き誇っていると云えるのである、そのしたたかさも含めて、原生花園というのは魅力の一つになっいる。
しかもこの地に「真水」が湧き出ているところがあるらしい・・、しかも砂州の中央に湧き出し、この水は、その名も「花の聖水ワッカの水」と言われている。
元々、ワッカ原生花園という名称はアイヌ語で「ワッカ・オ・イ」(水が・ある・ところ)、からついた名だという。
オホーツク海とサロマ湖に挟まれた細い砂洲に、1万年以上も前からこの地に真水は湧きだしている・・、サロマ湖の不思議に数えられてる。
原生花園の砂洲・ワッカ半島に「竜宮街道」という一本の道が走っている、「浦島太郎伝説」から借用した名称か・・? どうかは不明だがロマンチックな名である。
「竜宮城」へ通ずるのに、この雰囲気は最適の場所、ルートかも知れない・・。 しかしこの寒冷のオホーツク海にカメやタイ、ヒラメはいるのだろうか・・?。
ここからの夕景がまた素晴らしいという、今はまだ午前の中で陽は高いが、これが西に落ちる頃サロマ湖面全体が素晴らしい演出をして暮れるという・・。
「ワッカ原生花園」は、この先、小清水町にある小清水原生花園と共に、オホーツク沿岸砂丘列に成立した代表的海岸草原として、両者併せて第1回目の北海道遺産に選定されている。
次回は、 佐呂間・・Ⅱ「番外編」
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