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  • from: orimasaさん

    2009年03月06日 14時46分06秒

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    日本周遊紀行(164) 佐土原 「佐野原聖地」



    佐土原は、神武天皇の幼少時の名前・「サノハルノミコト」から起こった・・、

    一ッ葉道路は、国道10号の交通渋滞を解消するバイパスとして主に海岸を北上して佐土原に至っている、別名「くろしおライン」ともいう。 北部地域には、隣接している「フェニックス・シーガイア・リゾート」のグリーン地帯があり、こちらは世界でも屈指の施設で、自然と環境を備えた世界に誇れるリゾートだと当事者は自認しているようである。 因みに、シーガイアとは、英語で海を意味する「Sea」と地球を意味する「Gaia」を組み合わせた造語である。
    昨夜は、この道路のP・Aで夜を明かした。
    車には柔らかな朝日が入り込んでくる、今日もいい天気のようである。 海岸へ出ると陽光が海面に反射して一寸眩しいくらいである、陽気のわりに打ち寄せる波は大きく白の飛沫を上げている、やはり日向の海である。
    朝日に見送られながら出発すると、一ッ葉道路は間もなく海岸から離れて10号線に合流する、ここは既に佐土原である。 九州流に言うと“サドバル”であるが、こちらは“サドワラ”と読むらしい。

    佐土原は、「神武天皇」が誕生された地とされている・・、
    佐土原町上田島地区の小高い丘・・、昼なお暗く鬱蒼と茂る木々の中に、ぽつんと小さな「社」が鎮座している。 この地が「佐野原聖地」と呼ばれる聖なる地というが、賽銭箱などはなく、扉に掛かる鍵は壊れかけていて、まるで森の中に放置されたような空間、年月から無視されたように建っている。 後に、大和の国を平定した人(神)が生まれた場所にしては、あまりに寂しいのである。
    佐土原は、始めサノハルと称し「サノハルノミコト」(サノノミコト)は、神武天皇の幼少時の名前である。 この社は、都於郡(とのこおり:現、西都市)から宮居を遷し、鵜茸草茸不合命(ウガヤフキアエズ)が天下を治め、玉依姫命(タマヨリヒメ)を妻に迎えたとされる地で、後に神武天皇が生まれた場所でもあるという。日本の初代天皇の聖地としては余りに粗末であると思われるが・・?。

    鎌倉期に、源頼朝から日向国・地頭職に任命された工藤祐経が佐土原を支配し、この時期に佐土原神社が創建されたといわれる。工藤氏は姓を本来の姓である伊東と変えながら、400余年に亘り、この地の支配体制を確立している。 第10代・伊東義祐の頃には佐土原城を中心とし日向・四十八城を支配したともされている。
    日向・飫肥の項でも記したが・・、工藤祐経は鎌倉のお膝元で起きた「曽我兄弟の変」の主たる登場人物で、当の本人は兄弟の仇討ちで殺されてしまう。
    では何故、佐土原の初代領主なのか・・? 鎌倉期、既に領地を与えられてうたが、祐経本人は鎌倉の地で頼朝の信任厚き重臣として務めを果たしているのであり、領地の管理は、その代官が行っていた。祐経亡き後、その子伊東祐時の四男祐明、つまり工藤祐経の孫が現地に赴いて実質拝領し、初代「田島氏」と称した。 佐土原は、当初は「田島の庄」とも呼ばれていたからである。 佐土原城は、戦国期に伊東氏の中心的城郭となり伊東義祐が居城した頃が全盛期と言われる。
    戦国期、島津氏の大軍は、伊東氏の本拠である佐土原を目指して進撃を開始し、戦況不利と見た義祐は、戦わずして退却し、豊後の大友氏を頼い、大友宗麟はその要請をいれて伊東義祐らを庇護した。 その後、大友軍は島津軍と戦ったが敗戦、兵を退くところを追撃され「耳川の戦い」で潰滅的敗北を喫し、こうして、大友氏も一気に勢力を失墜することになった。 
    奇しくも、伊東氏の出実は伊豆の「伊東の荘」であり、大友氏の出実は相模の小田原の「大友郷」である。 奇しくも伊豆と小田原は隣接していて、東国の雄は親しく九州でも隣国同士となり、共に滅び去ったのである。 そして滅ぼした当の島津氏も大元(初代都城:島津忠久)は頼朝のご落胤との説もあり、この三者とも頼朝のお声がかりで、九州の平家残党の抑えとして派遣された共通目的があり、これも歴史の面白さであろう。

    次回は、引き続き佐土原の「野田泉光院」について

    尚、本文とほぼ同じ内容で、「gooブログ」にも掲載しております。(追加文有り)
    日本周遊紀行 佐土原・「佐野原聖地」       http://blog.goo.ne.jp/orimasa2005/e/301a03654625b49a3414282682ac7343



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