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from: orimasaさん
2009年04月24日 10時48分12秒
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日本周遊紀行(182)出雲大社 「出雲大社の遷宮」
写真:参道横、勅使館と手水舎の間に、因幡の白兎でお馴染みの「大国主神と兎」の像が立つ。
日本周遊紀行(182)出雲大社 「出雲大社の遷宮」
出雲大社の本殿は半世紀ぶりの遷宮されるという・・、
素人目には判りにくいが、出雲大社の神殿、特に本殿は外観から痛みが判るほど進んでいるらしく、従って、平成20年春頃には御神体を遷し、国宝・本殿の大修理に着手し、改修することになっているという。 完成には数年かかる見通しで、昭和28年以来、半世紀ぶりの大事業となる見込みだとか。
但し、修理は本殿だけではなく、全ての摂・末社及び修理を必要とする諸建物も本殿と平行して事業は継続され、おそらく10年近い事業になるのではないかとも思われている。
平成20年始めには、祭神・大国主を仮のお住まいとして御仮殿(現拝殿)に遷し、そのときには「仮殿遷座祭」を行うという。 修造が整う平成25年頃には、元の御本殿にお還りになり、その時も再度「本殿遷座祭」を執行するとしている。
遷宮は、式年遷宮といって20年に一度の定期的建て直しの「伊勢神宮」があるが、神宮の正殿の隣りには同じ広さの宮地がもう一つ用意され、いわば神々のお引っ越しである。
だがこちら、大社の遷宮は同敷地内での建て直しとなる。
造営遷宮とは新しく社殿を建て替え、旧社殿から新社殿へ祭神をお遷しすることで、たとえば、寺院は基本的に倒れたり、火災にあったりしない限り建て替えられないから、法隆寺のように世界最古の木造建築物として残されている。 ところが、神社の場合は一般に定期毎に、又は、建立されてから一定の期間を過ぎたり、壊れたりなどした時に立て替えを行い、新装成った社殿によって、神様の霊験を一層パワーアップするという考え方である。 これら神仏に対する造営的考えも日本文化の一つであると言える。
因みに大社本殿の重層な屋根の場合、檜皮葺の厚さが1m以上にもなり、全国のヒノキの立木から皮をはいで集めるといい、本殿の他にも八足門や神々の宿になる東・西十九社などの重文の建築物も修理をすると数万枚もの驚くほどの量の檜皮が必要だという。
平安期、「雲に分け入る千木・・、」と高さ十六丈(48m)もの壮大さが詠われた本殿であるが、現在の国宝・本殿の高さは半分(24m)になる。 この社殿の形式的高さ、平床面積・六間四方(約120㎡)を最小単位として、これを「正殿式(せいでんしき)」と呼ぶらしく、これに満たないものを「仮殿式(かりでんしき)」として分類している。
鎌倉中期(弘安年間)より約330年間は「仮殿式」で造営され、以降、江戸寛文年間に「正殿式」に復し、ほぼ現在の本殿の姿となっている。 今回の遷宮は当然、現行の正殿式で行われるという。
小生、本殿境内横の神楽殿から入場したため、正順の参拝脚順がではなかったが、参拝の後、正規の参道側へ回ってみた。風雪を刻む樹齢数百年の松並木の参道が整然と並び美事である。
よく見ると参道は真中と両側と松並木によって三つのゾーンに分かれている。 昔は、中央の参道は皇族の方々や例祭の時の天皇の勅使が通られる道とされていた。 今は、誰でもが大社に託すそれぞれの思いを胸に、自由に通れる時代になっている。 この松並木と玉砂利の参道は、いかにもご神域の神々しさを感じる。 勅使館と手水舎の間に、「因幡の白兎」でお馴染みの大国主神と兎の像が立つ。
振り返って本殿境内を覗くと、相変わらず例の女性がせっせと「御百度参り」の願掛けに勤しんでいた。
出雲大社は地域的には、出雲市ではなく大社町に鎮座していたが、2003年(平成15年)12月 出雲市、平田市、佐田町、大社町、多伎町、湖陵町との合併により、出雲市に存在することになった。 一方、宍道湖に面する斐川町は、出雲市との合併に際して、住民による合併賛否の投票が行われた結果、反対多数となり単独町制の道を選んでいる。
斐川町は、現在、出雲市、雲南市、松江市の巨大地域に囲まれていて、見るからに窮屈そうである。
尚、昨今(2008年)、出雲市との合併に関する住民説明会などを開いて、住民同士の話し合いが再度行われているようである。
その、斐川町方面へ向かう・・。
次回は、「斐川」・大蛇伝説と斐伊川
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