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from: orimasaさん
2011年03月19日 14時28分12秒
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日本周遊紀行(99)宮島 「厳島神社」
『東日本大震災』に遭われた被災者の皆さんに、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。 微少微力ながら援助は惜しみませんので、一日も早い安らぎと回復をお祈りいたします。
周辺の温泉地において、被災者に温かい温泉を提供してやって下さい。 所謂弱者・・?、高齢者所帯、乳幼児のいる所帯には短期間でもいいから極力空部屋(特に公共宿泊施設)を貸してやって下さい。 政府、官公庁、地方の公の機関はこれらを調整、斡旋、資金等のバックアップしてやって下さい。
東北の温泉愛好者、東北出身(いわき)の小生
日本周遊紀行(99)宮島 「厳島神社」 、
海上に悠然と立つ「厳島神社」大鳥居
厳島神社が海上に建つ訳は・・、(往時は神域のため島内に人は住まず、神官も対岸から島を拝していたという)
呉の港から、南下すること5〜6kmの南端に「音戸の瀬戸」がある。
ここに倉橋島への瀬戸大橋が架かり、更に、能美島への早瀬大橋から江田島へ到る。 つまり江田島へは実質的には車を使えば陸続きで行ける。
音戸の瀬戸は、呉市と音戸町の間にある全長1km、最小幅100m余りの水路で、ここは1日500隻以上の通過船がある重要行路でもある。
「音戸かわいや 音戸の瀬戸で 一丈五尺の 櫓がしわる」と唄われたほど、潮の流れが速く、古来難所と言われた。
音戸大橋の下には、今もなお、小さな渡し舟が激しい潮の中を行き来しているという。
瀬戸は、大昔は干潮時になると陸地に成る浅瀬であったが、約800年も前の平安期、平清盛が厳島神社造営、参詣のために難工事で開削したと伝えられる。
音戸町役場の前の岩礁に「平清盛の塚」があるという。
『音戸の舟歌』 広島県民謡
(アードッコイドッコイ)
ヤーレーノ船頭可愛いや
音戸の瀬戸でヨー
(アードッコイドッコイ)
一丈五尺の ヤーレノ
艪がしわるヨー
(アードッコイドッコイ) ※以下 掛け声同様
ヤーレーノ安芸の宮島
廻れば七里ヨー
浦は七浦ヤーレノ
七恵比寿ヨー
その「安芸の宮島」は、江田島の西方に浮かぶ。
平清盛が築いたといわれる安芸の宮島・厳島神社へ急ぐ。
山陽本線の宮島口、国道2号線のすぐ前に連絡線(フェリー)の船着場がある。
JR連絡船、松大汽船の両船会社が旅客、フェリーとも頻繁に運行し、数分間隔で凡そ10分の短時間で宮島桟橋へ誘導してくれる、片道170円は安い・・?。
連絡船は、宮島のシンボルとも言える海上に浮かぶ朱色の鳥居の正面にて、ほんの一時ではあるが停泊してくれる。
特にガイドはされないが、無言の案内をしてくれるのは有り難い。
紺碧の海面に新緑の宮島・弥山(みせん)をバックに、毅然と立つ大鳥居は華麗であり豪華である。
高さ16m、柱の周囲10mの大鳥居は拝殿から約200mの海上浮かんでいる。
鳥居は楠の自然木で、その重みで海中に立っているといい、今のは明治8年(1875)に建てられたものだという。
本日は、気温が27度と暑い日和であるが、海の冷風に煽られて清々しい。
海上約1kmに厳島があり、桟橋を下りると「歓迎、宮島町」と書かれた巨大な石灯篭と野生の「宮島鹿」が迎えてくれた。
参道は御土産屋が軒を連ねる商店街の表参道と海岸参道の両方が在るようだが、景色を眺めながらの海岸コースを行く。
日本三景碑を見ながら、松林に囲まれた鳥居をくぐると、素晴らしい景観が眼前に広がる。 島の華麗なる歴史的産物と天然自然のコントラストが実にいい・・!!。
島は周囲28km、北東から南西に延びた長形で、島の中央に542mの最高峰の御山が聳えている、御山は弥山(みせん・・と呼ぶ)とも書く。
御笠浜という海岸歩道の先端まで来ると、右に海中の大鳥居、左に海に浮かぶ荘厳華麗な大社殿の厳島神社が見渡せた。
黒褐色の桧皮葺の切り妻屋根と深紅の造棟は、承知はしていたが実際、目の当たりにして、さすがにその威容さを知り感服し、圧倒された。
時は干潮時であろうか、付近は砂浜の海底をのぞかせ、鳥居の下部は黒模様の海跡が見られる。
入拝所の朱色の柱には「国宝 厳島神社」と墨色で記されてあった。
本殿、弊殿、拝殿、祓殿と、その前には舞楽を演奏する高舞台がある。
そこを東西あわせて約300mの回廊が結んでいる。
昨年、平成16年9月7日の台風18号では国宝・左楽房の倒壊や桧皮葺の本殿屋根、社殿回廊の床の破損など大被害を受けた。
それらは今も修繕工事中で、その爪痕は残っているが、着々と修復は進んでいるようである。
回廊を渡って本殿正面に出る、一段と大きい中央回廊が青銅の灯篭を挟んで海原へ延びている、ここは確かに「神」の通り道に相応しい・・!。
厳島神社の社殿は593年(推古天皇即位元年)に創建されたと伝えられる。
古来から神の降臨する「神の島」として島全体が人々の信仰の対象であり、清浄な場所として崇めれていた。
往年、島内に人は住まず、神官も対岸から島を拝していたという。
社殿が、海水のさしひき(干満)する所に建てられているのもそのためであり、海上に浮かぶ大鳥居もそのためであった。
宮島には中世以降人家が建てられたが耕作をしない、死者を埋葬しない風習は現在も守られているという。
大神は古くは九州・宗像神社(筑前国宗像郡玄海町・宗像三女神、筑紫の海上交通の神)の流れを汲む伊都伎嶋(いつきしま)神社ともいい、また厳島大明神とも称した。市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の女神三神を主祭神としている。
厳島神社が、平氏崇敬を受けて平氏の氏神となった経緯には、当時の大神主の様々な働きかけがあったといわれる。
平家隆盛時、清盛によって造営された社殿は厳島にある本宮(内宮)・本殿以下37棟、対岸の地御前にある外宮が本殿以下19棟を数え、全て完成するまでに数年が費やされたといわれる。
社殿造営は寝殿造り(平安時代貴族の邸宅建築、現在の京都御所がその一例)の建築様式を巧みに取り入れ、美と調和を創造した日本に残された最も優秀美な建築物と言える。
特に本殿は繊細かつ華麗な切妻両流造りで、平安の風格をよく再現している。
厳島神社は、元々は日宋貿易航路の守護神でもあったという。
瀬戸内へ筑紫の国・太宰府から宋人を招聘する一方、平家一門や皇族・貴族の厳島参詣は年々頻繁になり、このための海上ルートがそのまま宋貿易へのルートとなっていったという。
神社へ貴人の参詣が頻繁になるにつれて、社内の拡大、整備が一段とされるに至ったという。
次回は、世界遺産・「厳島神社」
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