2009年 07月 29日 16:26 JST
　［東京　２９日　ロイター］　野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)が２９日発表した２００９年４─６月期連結決算（米国会計基準）は、当期利益が１１４億２０００万円となり、四半期ベースで６期ぶりに黒字転換した。

　前年同期は７６５億９２００万円の赤字だった。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト３人の４─６月期当期損益の予想の平均値は２５５億円の赤字だった。

　昨年秋のリーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)の一部事業買収で人件費がかさみ、０９年３月期通期決算で過去最大の赤字を計上した野村ＨＤにとって、今期の通期黒字化が焦点となっている。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト５人の２０１０年３月期通期決算の当期利益予想の平均値は４６３億円の黒字。

　野村ＨＤの仲田正史執行役（財務担当）は決算会見で、「通期黒字化の第一歩となる大変良いスタートを切れた」と語った。ただ、経済全体の不確実性は残っているため「まだ手放しで楽観はできない。足元についても夏場なので顧客取引については慎重にみている」と話した。

　４─６月期決算で黒字化の原動力となったのはトレーディングなどを行うグローバル・マーケッツ部門と、リテールの国内営業部門。

　グローバル・マーケッツ部門の税引き前損益は６２３億円の黒字と、前年同期の６１６億円の赤字から改善した。市況の好転で株式や債券などのトレーディング収益は４─６月期に１２１１億円と、１─３月期（１６６億円の黒字）から大幅に伸びた。グループの主要５部門の税引き前利益の合計（８６２億円）のうち７割をグローバル・マーケッツ部門が稼いだ。

　国内営業部門では、株式相場の回復で投資信託の販売が伸びたことなどで、税引き前利益は２７９億円となった。前年同期は１６２億円だった。４─６月期には、８０００円台で推移していた日経平均株価が一時１万円を超え、環境が改善した。

　一方、投資銀行部門であるグローバル・インベストメント・バンキング部門の税引き前損益は５４億円の赤字。企業合併・買収（Ｍ＆Ａ）ビジネスでは幅広く案件を手掛けたものの、リーマン買収のコストが重荷となった。

　コストをカバーできるほどの収益が上がっていない現状について仲田執行役は、買収効果によって「これまで扱ってこれなかったものを扱えるようになった」と強調。「パイプラインをみても下期に向けていろいろな案件が出てくると思う。下期に向けて収支黒字化を目指す」と述べた。

（ロイターニュース　江本 恵美）

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-10278920090729

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良いんだろうけど、上がるのか？
なんかインパクトがないような・・・

GSユアサからの乗り換えは、今のところ失敗でひゅ￥￥￥