2009年 07月 27日 08:21 JST
　　　　　　　 前営業日終値 年初来高値 年初来安値

日経平均.N225　 9944.55 10170.82 　　　 7021.28

　　　　　　　　 +151.61 2009年6月12日 2009年3月10日

同9月限<0#2JNI:> 9940

東証株価指数　　　 920.48

ＴＯＰＩＸ先物　　 921.5

シカゴ日経平均先物 10085 （ドル建て）

　　　　　　　　　 10035 （円建て）

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　［東京　２７日　ロイター］　きょうの東京株式市場で日経平均は上値の重い展開が予想されている。前週末の米市場ではナスダックが１３営業日ぶりに反落したがダウとＳ＆Ｐが終値ベースで８カ月ぶりの高値まで上昇。米株高を好感した買いが先行し日経平均は７月１日以来となる１万円を試す可能性があるとみられている。ただ大台回復後は国内機関投資家からの戻り売りや個人投資家からのヤレヤレ売りに押されそうだという。国内企業決算発表が本格化するが、前週までの株価上昇で好決算をある程度織り込んできたことからサプライズがなければ個別の反応にとどまりそうだとみられている。


　日経平均の予想レンジは９８００円─１万００５０円。


　２４日のシカゴ日経平均先物９月限（円建て）終値は大証終値比９５円高の１万００３５円と大台を超えた。米株高をけん引してきたナスダックが１３営業日ぶりに反落し一服感も出始めているが、為替が対ドルで９４円台後半と比較的落ち着いていることから朝方は買いが先行するとみられている。


　ただ４週間ぶりの１万円大台をいったん回復したとしても維持できるかは微妙だ。日経平均は前週まで８日続伸し９００円近く上昇してきた。短期的な過熱感が出ているほか、大台に近づけば国内機関投資家などからの戻り売りも出てくるとみられている。また「前回１万円に乗せる過程で買った個人投資家も多い。大台乗せ後はヤレヤレの売りも出てきそうだ」（明和証券シニアマーケットアナリスト矢野正義氏）という。


　きょうは前引け後に日本郵船(9101.T: 株価, ニュース, レポート)など海運大手３社の決算発表が予定されている。ただ日本株は市場予想を上回る米企業４―６月期決算を背景に先取りして上昇してきた面があり「市場予想を上回ったというだけでは買われない可能性がある」（大手証券情報担当者）という。


　２７日付日経新聞朝刊は、日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)は日立マクセル(6810.T: 株価, ニュース, レポート)、日立プラントテクノロジー(1970.T: 株価, ニュース, レポート)、日立情報システムズ(9741.T: 株価, ニュース, レポート)、日立ソフトウェアエンジニアリング(9694.T: 株価, ニュース, レポート)、日立システムアンドサービス(3735.T: 株価, ニュース, レポート)を完全子会社にすると報じた。８月下旬に株式公開買い付け（ＴＯＢ）を開始し最大３０００億円を投じて、現在それぞれ５─７割の出資比率を全額出資へ引き上げるという。

　市場では「大赤字の直後であり、資金に余裕はないはず。公募増資につながる可能性もある」（別の大手証券）とファイナンスを警戒する声もあった。

　

　（ロイター日本語ニュース　伊賀　大記記者）

http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK031548620090726

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