2009年 07月 31日 08:26 JST
　　　　　　　 前営業日終値 年初来高値 年初来安値

日経平均.N225　 10165.21 10179.59 　　 7021.28

　　　　　　　　 +51.97 2009年7月27日 2009年3月10日

同9月限<0#2JNI:> 10200

東証株価指数　　　 936.94

ＴＯＰＩＸ先物　　 940

シカゴ日経平均先物 10345 （ドル建て）

　　　　　　　　　 10305 （円建て）

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　［東京　３１日　ロイター］　きょうの東京株式市場で日経平均は年初来高値を更新し上値追いとなる見通し。米株高や円安に加え、市場予想を上回る国内企業決算が相次いでいることから市場センチメントが改善、出遅れ感のある主力株を中心に買いが先行するとみられている。月末特有のドレッシング買いも入る可能性があるという。ただ今晩発表の４─６月期米ＧＤＰや７日発表の７月米雇用統計などを控えるため買い一巡後は様子見ムードも強まりそうだという。


　日経平均の予想レンジは１万０２００円─１万０４００円。


　企業業績回復期待を背景に高値を更新する米国株式市場に追随するように、日本市場も４─６月期業績が明らかになるにつれ、市場のセンチメントが改善している。

　前日発表分ではソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)や富士通(6702.T: 株価, ニュース, レポート)、マツダ(7261.T: 株価, ニュース, レポート)などの４─６月期業績が市場予想を上回った。「足元の業績が意外に強い。先行き不透明感が強いことから９月中間期決算発表まではあまり出ないとみられていた業績予想の上方修正もかなり出てきている」（大手証券情報担当者）と、企業決算に対する評価は日増しに強まっている。


　米国では、７月１８日終了週の失業保険受給総数や７月２５日終了週の新規失業保険週間申請件数が減少し、米雇用環境への警戒感が後退している。

　きょうの東京市場では「日経平均は年初来高値を更新したが、ハイテク大手や自動車大手はいまだに１月もしくは５月の高値を超えていない銘柄が多い。決算発表で数字を確認した企業から出遅れを修正する動きになりそうだ」（コスモ証券・営業サポート部副部長の清水三津雄氏）との見方が出ている。４─６月と３カ月連続で月末の営業日の株価は高く引けており、今月も月末特有のドレッシング買いが入る可能性があるという。


　ただ、前月の６月米雇用統計では予想外に非農業雇用者数が悪化し、相場を崩すきっかけとなっており、市場の慎重ムードが完全に払しょくされたわけではない。「一本調子の上昇は難しいだろう。米雇用統計を控えるているほか、利益確定売りもありそうだ」（大和証券ＳＭＢＣ・グローバル・プロダクト企画部情報課次長の西村由美氏）という。商業用不動産の価格下落など、米経済の問題は依然大きく、決算が一巡した後も上昇基調が保てるかは不透明だとみられている。


　（ロイター日本語ニュース　伊賀　大記記者）

http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK031992220090730