世界の共通語は、英語でもなければフランス語でもありません、数字です。1月31日に発表された第三四半期決算短信を詳細に読んでみました。前回短信見解を書きましたが、予想した通りの結果で安心しました。エスバイエルは儲かる体質の会社に大きく変化しつつあります。例えば長期借入金は、17.4億⇒0億、営業外費用の支払利息1.9億円⇒0.9億円。一般管理費7.3億⇒7.1億。

　気になる粗利は27%、最近急成長している桧屋ホールディングスは29%。ヤマダとの提携前のエスバイエルは「破綻懸念先企業」として必ずマスコミに取り上げられる会社でした。ｇｏｏｇｌｅ検索では「エスバイエル　倒産」がＮＯ1でした。株価も3.11の時には一時的に35円まで下げたのです。粗利益率をアップさせるには①仕入れを安くする、②工賃を下げる、③工期短縮の3つの方法しかありません。破綻懸念先企業では最も即効性のある仕入れを安くすることができなかったはずです。今後は改善されると思います。目標としては30％は目指して欲しいものです。

気になるのは、1月受注速報（前年同月比）
エスバイエル▲12%(直営▲3%、代理店は▲20%)
　セキスイ　　▲1%
　ミサワ　　 　12%
　ダイワ 　　　▲8%
　住友林業　　 14%
今年に入りＣＭ、チラシで大きく宣伝していますがまだ効果が表れていないようです。当然の話です、住宅の場合図面が確定しないと「契約」が出来ないからです。図面確定には、打ち合わせ⇒図面⇒打ち合わせ⇒図面・・・・・積算⇒契約という流れになり早い人でも1か月、遅い人なら3カ月必要です。確か昨年11月の業界紙に「エスバイエル、契約規定を厳格化」と言う記事が載っていました。100万（200万かもしれません）の契約金と図面確定で「契約」という規定に変更する、というような記事でした。大手ハウスメーカーでも契約規定は支店により曖昧です、厳格化すれば当然時間が必要になります。
★大手ハウスメーカーでも少なくとも5%は解約があり、近年増加傾向です。確定図面無しでの契約も多数ありま　す。

今回の結論
エスバイエルは競争力のある会社に変わりつつあります、粗利益率も改善されます。シナジー効果はこれからです。3月からの受注速報に注目です。株で大きく儲けるには破たん懸念先企業の大変身か、全く新しいビジネスモデルの会社を買うことです。前者の代表は多数ありますが、後者の代表例はＹａｈｏｏ、楽天などごく僅かです。
★予定していた、市場の変化とエスバイエルの強みについては別の機会にします。

http://blog.livedoor.jp/daikiti77771117/archives/1643204.html