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from: sachikoさん
2011年04月13日 21時48分40秒
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生活環境因子誘発性疾患の予知・予防に関する戦略的研究・・・中部大学
平成22年度は疾患モデル動物における水素の効果を検証し、疾患の予防として役立つかどうかを評価した。昨年度は水素の生体内における動態ラットを用いて検討し、水素ガスおよび水素飽和水を投与後の水素の血中濃度、肝臓、腎臓の臓器濃度の測定より、肝臓における濃度の一過性増加が特徴的な知見として明らかになった。この結果よりこれまでにモデル動物において報告された効果の一部は肝臓が標的臓器となり効果を仲介している可能性が示唆された。そこで肝疾患モデルにおける水素作用の検証を重点的に今年度は行った。食中毒毒素であるセレウリド毒素による肝障害モデルでは、水素ガスの吸入、溶存水素水の腹腔内投与により肝障害が軽減されることを病理組織像、血清生化学的に確認した。ヒト肝臓癌由来HepG2細胞などを用いた解析により、水素はカリウムイオノフォアであるセレウリド毒素によるミトコンドリア膜電位低下を防ぎ、その結果ミトコンドリア膜電位低下に伴うチトクロームCの放出に始まるカスペース活性化を抑制し、アポトーシスから細胞を保護する可能性が示唆された。
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