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from: sachikoさん
2010年06月26日 21時22分17秒
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水素(H2)を高濃度に溶解した水素水の飲用は脳での活性酸素の増加を抑制する
活性酸素は糖尿病、動脈硬化、アルツハイマー病などの各種疾患や老化の一因であると考えられている。水素ガスは神経細胞からの活性酸素、特に毒性の強い活性酸素
活性酸素は糖尿病、動脈硬化、アルツハイマー病などの各種疾患や老化の一因であると考えられている。水素ガスは神経細胞からの活性酸素、特に毒性の強い活性酸素であるヒドロキシラジカルの発生を抑制、又は減少させることが2007年、日本医科大学の太田らによりNature Medicineに報告された。また、最近では水素ガスの吸引は一時的に血流が止まる虚血、再灌流により発生する活性酸素の生成を抑制することも報告されている。しかし、水素ガスを日常的に吸引することは難しい。私たちは水素ガスを高濃度に溶解した水素水(高濃度水素溶解精製水)を開発し、糖尿病患者に毎日900 mLを飲用した結果、酸化ストレスマーカーが減少し、軽度糖尿病の改善が見られた。しかし、水素水が生体内で、どのように活性酸素の増加を抑制するのかその正確なメカニズムは分かっていない。私たちは、今までにビタミンCを体内で合成できない遺伝子破壊マウス(SMP30/GNL遺伝子破壊マウス)を作成し、ビタミンCの長期的な不足が老化を促進することを明らかにした。ビタミンCは水溶性の強力な抗酸化剤である。従って、ビタミンCの不足は体内での活性酸素の増加をもたらすと考えられる。しかし、動物個体を用いてビタミンC不足による活性酸素の増加を科学的に証明する実験結果は無かった。今回、私たちは、脳での活性酸素の発生をリアルタイムに捉える装置を用いて、ビタミンCの不足が脳での活性酸素を増加させること、又、水素水を飲用することにより脳での活性酸素の増加が抑制されることを世界で初めて科学的に明らかにした。
東邦大学-研究発表