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  • from: orimasa2007さん

    2008年01月21日 11時31分11秒

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    湘南地方の歴史と観光(5) 大磯・「湘南大磯」

    湘南地方の歴史と観光(5) 大磯・「湘南大磯」

    <font size="2" color="#0000FF">花水川を過ぎると丘状の山が迫り出してくる・・、「湘南平」である・・。 
    湘南海岸の西の端に位置して標高僅か180m程度の山であるが、海岸から一気に立ち上がるので、そのわりに高度感がある。 
    山頂からは、湘南海岸、大島、富士、箱根、大山などの眺めが素晴らしい。 
    子供が幼少の頃、数度訪れてことがあったが最近はトンとご無沙汰である・・。

    近年、山頂付近は大分様変わりしたようで・・山頂には東京タワーをミニ化したようなテレビ塔ができ、湘南周辺の家庭のテレビ電波はここから発信している、否、中継しているらしい。 
    このテレビ塔に昨今、珍しい現象が起きているという。 テレビ塔展望台の金網に無数の南京錠が掛けられていると・・。
    湘南平の名を一層顕著にしたのは、何時の頃からか「好いた同士の二人の名前を書いた南京錠をここに掛けると一生離れない」という噂が若者達の間に広まっているとのこと・・。


    麓の海岸が「大磯町」で、湘南平の一角をも占める緑豊かな町並みである・・。 
    この大磯駅を基点に高麗山、湘南平と続く丘陵地帯の緑豊かな自然のハイキングコースも整っている。
    海岸沿いには国道1号線が走る。この喧騒の国道にも旧東海道の面影である松並木も現存している・・。

    「湘南」という地域名は、既に述べたように大磯の「鴫立庵」の石碑がその原点であったといわれる。大磯町役場の隣地に茅葺屋根の瀟洒なその「鴫立庵」がある・・。

    西行法師が・・・、
    『心なき 身にもあわれは 知られけり 鴫立澤の 秋の夕暮れ』
    と詠んだ場所としても有名で、その庵において西行法師の遺徳を偲びながら、俳諧道の振興を目的として毎年句会が行われているとのこと・・。

    そもそも「湘南」の名を持つ自治体はないが、しかし陸運局に「湘南地域・・・」なるものが在り、その所管地域は平塚・藤沢・茅ヶ崎・秦野・伊勢原の5市および寒川町、大磯町、二宮町の3町で逗子、鎌倉、葉山は横浜ナンバーに決定している・・、この件に関しては異論もあったようであるが・・。
    「湘南」という地域名は名前の持つ響きの良さもあり、一種のステイタス化していて最近では車のナンバープレート「湘南」を巡る地方自治体の攻防、紛糾もあったようだ。

    又、湘南市構想というのがあって、現在平塚市主導で「湘南市」と銘うった合併話が進んでいたようである。 
    その構想とは平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町、大磯町、二宮町の6市町が合併し、人口約100万人の政令指定都市「湘南市」を設立する構想であったが、しかし主導権争いなどで頓挫したようであるが・・?。
    「地名は歴史.文化が凝縮された過去からのメッセージであり歴史の証人である」とも言われるが、湘南発祥の地「大磯」は、さしずめ「庇を貸して母屋を奪られ」の 感さえある。湘南というイメージは、むしろ大磯にある種の優位性があるとも思われるが・・。


    かっての大磯は明治以来別荘地として有名で、構えた政・財界人の主だった人物として林薫、後藤象二郎、、徳川義禮,山内豊景、陸奥宗光、伊藤博文、酒井忠道、徳川茂承、鍋島直大、大隈重信、渡辺千秋、西園寺公望、加藤高明、真田幸正、等々壮々たる人物が居を構えていたのである・・。 
    おっと肝心なのを一人忘れていたヨ・・、 そう昭和の宗相・吉田茂である。
    又、中村吉右衛門(歌舞伎役者)、島崎藤村といった文化人が住んでいたようである。

    これらの別荘は、江戸時代まで東海道の一宿にしか過ぎなかった大磯の地が、明治の早い時期から臨海別荘地として発展して行ことになる・・。
    その要因として湘南の海もさることながら、自然景観として富士山や伊豆の眺望に恵まれて大きく・・、「湘南」の別称を生んだ所以でもあった・・。 
    加えて大磯町の巨大で重厚な別荘建築は、近代日本建築史の上でも重要といわれ、現存する遺構の幾つかは我が国の別荘建築史上貴重な文化遺産だともいえるという・・。

    次回は、 二宮町・・、

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