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from: orimasa2007さん
2008年02月20日 09時49分31秒
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世界遺産と熊野地方(23) 本宮・「湯の峰温泉」
湯の峰温泉と坪湯
世界遺産と熊野地方(23) 本宮・「湯の峰温泉」
<font size="2" color="#0000FF">国道311号線で再び本宮方面を目指した。
山間地の谷間のような地域を四村川と並行して走っているが、熊野川に近づくに従って山岳が異様に入り組んでいて、そのため河川も道路も複雑に曲折していて判りにくい。
四村川も大きく蛇行しながら請川あたりで本流の熊野川に合流しているようである・・。 R311も旧道、新道、その他の道路が複雑に絡み合って湯の峰方面はカーナビでも判りにくい・・。
それでも案内にしたがってどうやら「湯の峰温泉」に辿り着いたようで、急峻な山間地、四村川の支流である湯の峰川・・?に沿って温泉場はあった。
熊野詣の信仰の歴史は古い、その古さと相まって熊野本宮詣の湯垢離場(ゆこりば:神仏に祈願するため、温泉を浴び身体のけがれを去って清浄にすること)として身を清めたのが、ここ日本最古の温泉・湯の峰であるという。 その歴史は、なんと1800年前にまで遡るという。
ある温泉愛好家に言わせると、温泉好きでここに来なければモグリだとも言っている。
湯の峰は小さな温泉地で木造の旅館が数件、身を寄せあっている程度の温泉場で全国的には余り知られてはいないかもしれない・・。
我等、本日の宿舎は谷川の少々上流部の辺にあった・・、「よしのや」という民宿であるが建物も部屋もピカピカと新しく気持ちがいい。
尤も、新築・リニューアルが3年前と言うからそのはずであるが・・、おまけに宿の美人女将が、心憎いほどの応対振りで何とも心安らぐ・・。
玄関で応対してる時、芳紀女性が二人入って来た。
聞くところ、あの小広王子から熊瀬川王子、岩神王子、湯川王子、発心門王子、猪鼻王子、水呑王子、伏拝王子、祓戸王子そして本宮大社と・・、何と山坂9時間ごしで越え、八カ所の王子社を巡ってきたという。
小広王子といえば我らが最後に訪れた王子で、この先は急峻な山岳地のはずである、通しで20km以上はあるだろうか・・?、難路の長距離を疲れきった様子も無く健気に談笑する彼女達が眩しく見えた。
宿所といえば、「よしのや」は前日、前々日宿泊したホテル浦島とは全てが好対照の感がある・・、否、只一つ共通するものがあった「温泉」である・・。
宿には無論内風呂があるが、玄関前に離れの露天風呂があった。露天は普通の住居地域で塀に囲まれてはいるが樹木が繁る中、野趣満点に創作、造作された露天は最高であった。上さんと貸切混浴しながら湯趣・湯味をたっぷり楽しんだ・・。
後に帰宅後、記念写真を見たら上さんの色っぽいヌードが写っていた・・、これは余計か・・!。
湯上りの食事前に浴衣姿で小さな湯の町を散歩した。
街の中ほど湯の峰川の河原に「湯筒」という施設がある、コンリートで良く整備された河原に四角い湯の桶と隅には湯筒地蔵が祀られていた。 対岸には源泉自噴湧出の大きな槽があって、モウモウと白煙が噴出している。湯筒の温度は92度と高温の温泉が湧いていて、この槽で食料品を蒸かしているようで、来客人もそうであるが地元の人の共同炊事場としても利用されているようである。 近くの店で玉子を買ってきて漬けてみた・・。
下駄の音も高らかに川岸をぶらつく、下の方に共同浴場もあった・・。 何とも風流で、実に雰囲気が良い・・。
河原にある湯の峰名物の「坪湯」を覗いてみた。 定員2名の小さな小さな湯小屋であり、湯船である。
坪湯の場所は、我が宿舎・「よしのや」のほぼ真下の河原にあって、がっちりした石橋の向こうに東屋が待機所としてあり、湯屋がこれまた風流に造られている。
人の気配が無いようなので定額を銭箱に入れて、ここでも一っ風呂浴びた。
石組みとコンクリで呈よく造られているが、浴槽の横に「シャンプー、石鹸の使用はご遠慮下さい」とあった・・、納得である。
出来合いの温泉タマゴを持ち帰りながら食事と一緒に食したが、その湯宿の食卓も中々であった・・。 一杯機嫌で出来上がった後、再び露天風呂に浸かり・・、夢路を辿った。
ああ・・極楽極楽・・!!。
次回は、 湯の峰・「湯治伝説」
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