新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

国内旅行記

国内旅行記>掲示板

公開 メンバー数:2人

チャットに入る

サークル内の発言を検索する

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: orimasa2007さん

    2010年07月28日 11時43分44秒

    icon

    日本周遊紀行(124)内房 「鋸山」

    .


     日本周遊紀行(124)内房 「鋸山」 



    ”乾坤一擲”の日本寺が「鋸山」にあった・・、




    名物・鋸山「地獄のぞき」


    日本寺の薬師如来坐像は、高さ31mの日本一の石窟大仏



    富山町を過ぎると、国道127は山間地を走る。
    海岸線まで迫っているJR内房線としばらく並行してしていたが、やがて町並みに入った。 
    駅前で気が付くと駅名は安房勝山になっていた。たしかここは鋸南町のはずであったが・・?

    道中、「菱川師宣」の案内板を見る。
    菱川師宣(ひしかわ もろのぶ)は江戸時代の浮世絵師で、安房国・保田(鋸南町)出身である。
    浮世絵を単なる挿絵ではなく、鑑賞絵画の一ジャンルにまで高めたという点で師宣の絵画史上における位置は重要で、しばしば「浮世絵の祖」とも称されている。 
    特に、筆浮世絵の「見返り美人図」は有名であろう。
    一方の側面として「春画」も数多く描いた話題の人でもあった。 
    故郷の千葉県鋸南町には菱川師宣記念館がある。

    鋸南町」の町名は、一昔前(1959年)勝山町と保田町が合併して新たに出来たらしく、「鋸山」の南に位置しているので名づけたのだろう。
    神奈川に住む小生は三浦半島の久里浜から金谷のフェリーを経て、この鋸山周辺へは何回か遊覧に来たもんでである。

    鋸山はこの地から眺めても、文字どうり鋸の歯のようなギザギザの断崖絶壁が連なっている岩山である。
    この鋸歯のギザギザは、かつて「房総石」といわれる凝灰岩(ぎょうかいがん:火山から噴出された火山灰が地上に堆積してできた岩石)の産地であり、その跡を留めているのである。
    幕末から明治、大正、昭和にかけて主に横須賀軍港や横浜の港湾設備、東京湾要塞の資材として利用され、また靖国神社や早稲田大学の構内にも利用されているという。 
    採石は昭和50年代を最後にとだえている。


    現在の「鋸山」は観光資源として利用されている。 
    標高は329m、海岸近くのため山頂からの東京湾や対岸の三浦半島の景色、眺めは抜群である。
    金谷の町からはロープウエイが、又、自動車道も頂上付近まで延びている。
    歩くんであれば、約3.5時間、日本一の石参道を2639段登る事になる。 
    頂上にはオーバーハングした岩の上に「地獄のぞき」という地獄の名勝もある。

    又、鋸山には“乾坤一擲”の「乾坤山・日本寺」がある。
    本尊は薬師三尊で、薬師如来の大仏(日本寺大仏)があることで知られる。
    山頂部のほとんどの部分を境内にしていて、スケールの大きな見所いっぱいの寺であり、1300年前に行基菩薩(奈良時代の名僧)によって開かれた関東最古の勅願所で、由緒有る古刹でもある。(勅願寺は勅命・天皇によって国家鎮護・皇家安穏を祈願した社寺)

    山の頂でお薬師さんが瞑想して鎮座しているのに、足元でカンカン、トントンと石切の音を響かせているのには、さぞかし落ち着かなかったことだろう・・?、しかし、それも民衆の為と思えば静かに黙認してもいたのであろう・・!。


    因みに、この日本寺の石窟群は、バーミヤン遺跡を彷彿させる。 
    あちらはアフガニスタンの古代都市バーミヤンの町を中心とする山中の渓谷地帯に6〜7世紀、刻削された石窟の寺院である。石窟の数は1000以上にものぼり、仏教美術の優れた遺産としてユネスコ世界文化遺産にも選定されている。近年、タリバン政権によって一部破壊されたが、ユネスコにより修復と保存が実施されている。

    日本寺の薬師如来坐像は、高さ31mの日本一の石窟大仏であり、他に百尺観音、大野甚五郎の系統、あるいは末裔により彫ったとされる石仏、世界第一の羅漢霊場・千五百羅漢など全山に石窟彫刻群が並ぶ。


    三浦半島へフエリーが航行している金谷港から「内房なぎさライン」を北上する。 
    ここは既に「富津市」である。 もっとも鋸山あたりが町界らしいが。 
    佐貫の信号で国道465へ左折すると間もなく富津岬の基部を通る。富津岬は富津公園を中心に、海のレジャー満載の地である。 
    その中でも「アサリの潮干狩り」は有名である。 岬先端の南側が、遠浅のアサリ養殖地域で、シーズン中(3月〜8月頃)は首都圏から大勢の漁客で賑わう。

    富津岬は西へ長くのびていて、浦賀水道を経て真向かいの三浦半島の観音崎とは僅か数キロの地で海路の最狭部にあたる。
    江戸期、外国船が通商を求めて度々やってくるようになると、海防上、非常に重要な地点の一つとなった。 
    そのため、富津市域(佐貫藩)の海岸線に防備のための砲台が築かれた。 
    嘉永6年(1853)ペリー来航時は、日本の政治を大混乱に陥らせることになったが、この時の佐貫藩の人々のも大いに動揺したという。
    明治期から太平洋戦争まで軍の砲台基地や陣地になっていて、現在もその跡が残っている。


    国道465は富津岬の基部から国道16号線になる。
    国道16は首都外廓幹線道路で埼玉、東京郊外から神奈川の横須賀まで達している首都圏の大動脈である。
    JR内房線の大堀駅前を通過すると「君津市」である。 
    海よりに広大な新日鉄の工場群を見ながら進むと、あっという間に「木更津市」に入ったようだ。

    次回は、君津・「久留里



    【小生の旅のリンク集】

    《日本周遊紀行・投稿ブログ》
    Googleブログ http://orimasa2.blogspot.com/ 
    FC2ブログ http://orimasa2005.blog101.fc2.com/ 
    C・掲示板 http://www.c-player.com/ac79563/message
    FC2 H・P http://orimasa2001.web.fc2.com/
    gooブログ http://blog.goo.ne.jp/orimasa2005
    yahooブログ http://blogs.yahoo.co.jp/orimasa2001

    《 旅の記録 》

    【旅行履歴】 http://www.geocities.jp/orimasa2001/kankou1.htm
    【日本周遊紀行:東日本編】 http://outdoor.geocities.jp/n_issyuu2005/e-mokuji.htm
    【日本周遊紀行:西日本編】 http://outdoor.geocities.jp/n_issyuu2005/w-mokuji.htm
    【日本一周・海道を往く】 http://park23.wakwak.com/~orimasa/  (こちらは別URLです)

    【日本の世界遺産紀行】 http://orimasa2005.web.fc2.com/
    「北海道・知床」 http://outdoor.geocities.jp/n_issyuu2005/siretoko1.htm
    「白神山地」 http://orimasa2005.web.fc2.com/ss-1.htm
    「紀伊山地の霊場と参詣道」 http://orimasa2005.web.fc2.com/nk-1.htm
    「安芸の宮島・厳島神社」 http://orimasa2005.web.fc2.com/itukusima1.htm
    「石見銀山遺跡とその文化的景観」 http://orimasa2005.web.fc2.com/ig-1.htm

    「ハワイ旅行」 http://outdoor.geocities.jp/orimasa2007/hawai2007.ht
    「九州旅行」 http://sky.geocities.jp/orimasa2010/ 
    「沖縄旅行」 http://www.geocities.jp/orimasa2008/
    「北海道道北旅行」 http://outdoor.geocities.jp/orimasa2007/hakkaido1.htm
    「北海道旅行2005」 http://outdoor.geocities.jp/orimasa2007/hokkaidou2005.htm

    《 山歩の記録 》
    【山行履歴】 http://www.geocities.jp/orimasa2001/yama1.htm
    「立山・剣岳(1971年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/turugi1.htm 
    「白馬連峰登頂記(2004)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/hakuba-1.htm 
    「上高地・明神(2008年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/myuojin.htm
    「北ア・槍-穂高(1968年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/yariho.htm
    「南ア・北岳(1969年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/kitadake1969.htm
    「八ヶ岳(1966年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/yatu1966-1.htm
    「八ヶ岳越年登山(1969年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/yatuhuyu1.htm
    「谷川岳(1967年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/tanigawa.htm
    「丹沢山(1969年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/tannzawasan.htm
    「西丹沢・大室山(1969年) http://www.geocities.jp/orimasa2001/oomurosan.htm
    「西丹沢・檜洞丸(1970年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/hinokihora.htm
    「丹沢、山迷記(1970年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/sanmeiki.htm
    「奥秩父・金峰山(1972年)」 http://www.geocities.jp/orimasa2001/kinpu-a.htm

    《山のエッセイ》
    【上高地雑感】 http://www.geocities.jp/orimasa2001/kamikoti.htm
    【上越国境・谷川岳】 http://www.geocities.jp/orimasa2001/kokkyou.htm
    【丹沢山塊】 http://www.geocities.jp/orimasa2001/tanzawa.htm
    【大菩薩峠】 http://www.geocities.jp/orimasa2001/daibosatu.htm

    《 スキーの記録 》
    【スキー履歴】 http://www.geocities.jp/orimasa2001/skirist1.htm



    .

    • サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件