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  • from: orimasa2007さん

    2010年10月10日 09時49分26秒

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    日本周遊紀行(19)御前崎 「灯台と原発」

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     日本周遊紀行(19)御前崎 「灯台と原発」 




    御前先灯台



    「灯台巡り」

    今回の「日本全国海岸線巡り」の大きな目的の一つに岬巡り、灯台巡りも楽しみの一つにしている。
    日本は島国で四方が海に囲まれ、従って海の航路の安全を守るために灯台は欠かせない。 
    特に岬の先端の灯台は重要である。 


    地の端にポツンと立って、一晩中クルクルと海を照らす灯台という存在に、ほとんどの人には意識されず、役に立つのかどうかもわからない。 
    でも、それを必要とするものにとっては、絶対になくてはならないのである。  

    陸地の端を巡る小生にとって、このような灯台に挨拶をしないわけにはいかないのだ。 
    灯台は航路を照らす、と思われがちであるが、実はそうではなく、自身・おのれ(灯台)の存在を知らしめているだけなのである。 
    しかし、「灯台下暗し」ともいわれる・・?。



    御前崎は東に駿河湾、西に遠州灘を控えて、最南端の鋭角の岬である。 
    国道150の海岸線から眺めると、程よい高地を成していて、灯台設置には絶好のポジションであることが解る。 
    御前崎の築港、漁港を左に見ながら、道なりにそのまま行くと、岬の先端を回って浜岡町に抜けてしまうが、途中に分岐があり、灯台の案内板に従って登ってゆくと、そこに白亜の灯台が凛として屹立している。

    周囲は、絶好の展望地で太平洋と浜岡の砂丘が遥かに見渡せる。 
    周辺に広がる自然公園には「御前崎ケープパーク」が整備され、灯台からも洒落た造りの石段を歩いて海辺に通ずる、自然と親しめるようになっている。


    ところで、ここ御前崎は海域を二分する地形で海流、気象現象が厳しく、また暗礁が多いともいわれ、昔から航海の難所であるという。 
    江戸幕府はこの地に見尾火灯明堂(みおびとうみょうどう))なるもので明りを照らした。
    この燈明堂は、江戸期の寛永年間(1635年)年に建てられた江戸時代の燈台で、木造お堂形式の建物である。 
    当時は、幕府から1ヶ月当たり9升の灯油や灯芯、障子紙が支給され、毎夜、村人2人が行燈(あんどん)の火を絶やさないよう火の番をし、翌朝、日が昇ると板戸を閉めて帰ったと伝えられている。 
    1871年(明治4)年にカンテラ燈台が竣工し、その座を譲るまでの実に240年という長きにわたって、御前崎沖を航行する船の安全を見守ってきたという。

    明治5年、英国人R・H・ブラントン(日本における灯台の父と言われる)の指導のもと現在の西洋式灯台の建設工事を開始し、明治7年に点灯を開始している。 
    回転式の一等閃光レンズ(直径259cm)を使用した灯台としては我が国最初のものであった。現在は海抜53mの地点から光達19海里(航海上の距離の単位。1海里は1852メートル。緯度1分の長さに相当)まで光を放つ。 
    日本の灯台50選の一つ、参観灯台で一般人も見学できる。



    1957年(昭和32年)公開当時一世を風靡した長編大河映画「喜びも悲しみも幾年月」が製作された。 
    高峰秀子、佐田啓二主演の灯台守夫婦の半生を描きながら、各地の灯台を描き、生きることの意味をさわやかに問う傑作である。その後昭和61年、「新・喜びも悲しみも幾年月」が加藤 剛、大原麗子、中井貴一出演で再映画化された。中井貴一は、佐田啓二の長男で、つまり二代目である。映画は、ここ御前崎灯台も題材として登場している。


    喜びも悲しみも幾年月』詞曲:木下忠司 唄:若山 彰

    おいら岬の灯台守は     冬がきたぞと海鳥鳴けば
    妻と二人で沖ゆく舟の    北は雪国 吹雪の夜の
    無事を祈って灯をかざす   沖に霧笛がよびかける
    灯をかざす         よびかける

    星をかぞえて波の音きいて
    ともにすごした幾年月の
    喜び悲しみ目にうかぶ
    目にうかぶ


    近年の若者達は知らないと思うが、「端やん・・」、こと往年の「田端義夫」が切々と歌い上げた「ふるさとの燈台」はこの御前崎灯台がモデルとされている。

    『ふるさとの燈台』 唄・田端義夫(昭和28年)

    真帆片帆 唄をのせて通う     年経りて 星に月に偲ぶ
    ふるさとの 小島よ        むらさきの 小島よ
    燈台の岬よ            燈台の灯りよ
    白砂に 残る思い出の       そよ風の 甘き調べにも
    いまも仄かに           思いあふれて
    さざなみは さざなみは      流れくる 流れくる
    胸をゆするよ           熱き泪よ



    御前崎から再びR150へ出て、遠州灘の沿岸を並行して進む。
    先ず目に付くのが広大な敷地をもつ浜岡原発である。中部電力、所管の原発で1976年、国内でも比較的早期に営業運転している。
    原子炉は現在五機有し、総発電量は500万kwの能力を有し、その内、5号機が最大出力の138万kwで、今年(2005年)1月営業運転をはじめた。 
    過去に比較的古い1,2号機で配管破断事故や原子炉水漏洩事故等々を起こし、周辺住民とのトラブルを生じている模様で、特に近年東海地震の発生が取りざたされ、浜岡原発はそのほぼ中心に位置するため、耐震性が懸念されているという。
    あるジャナリストは、「世界で最も危険な原発は、日本の浜岡だ・・!!」とも言っているようである。

    地震といえば、過去の地震で最大だったと想定されるのが、1854年の安政東海地震でマグニチュード8.4程度という。 当事者は、これを参考にマグニチュード8.5を安全基準に設計しているという。 
    又、地震に伴う津波は最大6m程度を想定し、原発敷地の前面には高さ10〜15mの砂丘があることから、津波に対する安全性は確保されていると言っているが、果たして・・。


    その砂丘の事である

    国道150の沿岸は濃い緑の松林が続き、その向こうは有名な大砂丘になっている。
    御前崎から天竜川(御神渡り:おみわたり、で有名な長野県中央部の諏訪湖が水源)の河口にかけて、遠州灘沿いの海岸線に続く広大な砂丘地帯で通称「遠州大砂丘」と称している。 

    河口を利用した漁港以外に港湾施設はなく、各町域をまたいで約30kmもの砂丘が延々と続く日本一の砂丘地帯である。
    鳥取、吹上(鹿児島県)と並び、日本三大砂丘のひとつに数えられるが、なかでももっとも幅が広いのが浜岡砂丘だという。

    砂丘は、その昔「あばれ竜」と呼ばれた天竜川の流砂が打ち上げられて出来たものである。
    近隣に影響を及ぼしていた砂の害を防止するための手立てとして浜岡砂丘の特徴は、粗朶(そだ)という木の垣根を立てて風や風砂を防御する方法である。
    垣根は斜め45度に立て、風を抑えながら、砂は垣根に堆積しながら45度方向に移行してゆく、つまり内陸部住地、耕地への風砂防止策(柵・策を労する・・?)である。
    この人工斜め砂丘は松林の防風林と相まって、浜岡独自の景観を呈している。

    榛原郡御前崎町と小笠郡浜岡町は2004年4月1日に合併して市制施行し、「御前崎市」が誕生している。

    次回は「掛川




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