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  • from: orimasa2007さん

    2011年03月15日 13時08分22秒

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    日本周遊紀行(96)尾道 「尾道の街」

    .『東日本大震災』に遭われた被災者の皆さんに、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。 一日も早い安らぎと回復をお祈りいたします。





     日本周遊紀行(96)尾道 「尾道の街」   、




    尾道の市街と新尾道大橋(右は向島)


    尾道は、「坂の町」、「石畳の町」としても知られるが・・、

    再び、新尾道大橋まで戻って来た。 
    尾道海峡(正式には対岸の向島との間はその狭さから尾道水道と呼ばれる)沿いに尾道の市街が橋の下から海岸に沿うように延びていて美観を呈している。 

    海岸の後背部は「坂の町」と言われるとおり、傾斜の大きい丘陵地に居宅が密集していて、この独特の雰囲気が尾道を演出している。
    この狭い平坦地に山陽本線、国道2号線、そして四国を結ぶ「しまなみ海道」が開通し、瀬戸内の十字路、交通の要衝として更に活気を帯びているという。 


    しかし元来、尾道は瀬戸内の海洋、海路、造船で栄えた町である。
    瀬戸内海を堰のようにしている大小の島々は、その間を流れる海流は速く、船の往来も難儀した。
    尾道水道は、その点地理的に見ても川のような狭い海域ではあるが比較的穏やかな様相である。
    瀬戸内海の中央に位置することも手伝って、尾道は自然の良港を形作った。

    その開港の歴史は古く、平安期には対明貿易や北前船、内海航行船の寄港地として、又、内陸からの荘園米の積み出し港となって中世、近世を通じて繁栄をとげている。 
    北前船が開発された江戸時代には、尾道の港は日本海と瀬戸内海を通って北海道と大阪を結ぶ西回り航路の寄港地として全国から様々な物資の集積港として大いに繁栄したという。
    廻船問屋が立ち並び、活況を呈する港には各時代の豪商を生み、多くの寺社仏閣の寄進造営が行われたとされる。 


    又、尾道は全国でも有数のお寺の町でもあり、重要無形文化財指定の古寺が凡そ40社寺も存在するという。 
    いたる所に存在する仏堂社殿は、おのずと美しい自然環境を生み、歴史を凝縮した景観を創り出す。
    尾道は往古近年、歴史の町、寺の町、坂の町として文人貴人の足跡を留めるところともなり、観光都市ともいえる所以となっている。

    志賀直哉は、この地で「暗夜行路」を書き、「放浪記」の作者、林芙美子は尾道の女学校に通つた。 また、小津安二郎監督の「東京物語」や大林宣彦(尾道出身)監督の尾道三部作(「転校生」、「時をかける少女」、「さびしんぼう」)・新尾道三部作(「ふたり」、「あした」、「あの、夏の日」)などにより、映画の街としても有名になった。

    文士・詩人の足跡をたどって回る「文学コース」や市内約2キロにわたって点在するお寺を巡る「古寺めぐり」と、お楽しみが揃っている尾道は、一方では「坂の町」、「石畳の町」としても知られる。



    坂の町のエピソード
    普通、雨を憎むのが一般旅行者であるが尾道に限って、濡れる石畳や階段、狭い道を流れゆく雨水は情緒たっぷりに感じられるという。 

    だが地元に住む住人に言わせれば、実際の生活面での事情は困惑しているらしく、買い物1つするにも大変で、車は駐車場が必要不可欠であるが中々確保できない。
    家を改修するにも材料を人手で運ぶ様で余計な費用がかかる。
    坂道沿いには売り家、空き家などが山ほどあるらしいが売るに売れず、終いには「家、あげます」みたいな人もいるらしい。 

    ここに家を買って住むにぁ、覚悟が必要だえ・・!」と御近所さんは洩らすという。 
    美しい「」の生み出す街並みの中にも、それなりの現実の厳しい風が吹いているようである。 
    それに人気の街だけに、値段もそこそことか・・、いやはや・・!!。


    2010年9月27日から半年間にわたり、NHKで連続テレビ小説『てっぱん』が、現在放送されている。
    広島県尾道市(向島)に生まれたヒロイン・「村上あかり」(瀧本美織)が尾道と大阪を舞台に、困難を乗り越えて大阪でお好み焼きの店を開店するという庶民派ホームドラマである。

    次回は、「広島



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