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from: H-2さん
2012年12月06日 13時01分43秒
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埼玉県警察「RATS」について
こんにちは(^_^)。今年も気がつけばあと僅かです。一年がたつのは早いですね。さて、今回は埼玉県警察の「RATS」という部隊について書き込みます。個人
こんにちは(^_^)。
今年も気がつけばあと僅かです。
一年がたつのは早いですね。
さて、今回は埼玉県警察の「RATS」という部隊について書き込みます。
個人的な考察が多く、文章もだいぶ長くなってしまいましたが、ご容赦ください(^_^;)。
「RATS」は埼玉県警の機動隊に設置されている部隊です。
軍事専門誌「SATマガジン」の2008年9月号によると、RATSというのは「Riot And Tactical Squad」の略称だそうです。
日本語に直訳すれば「暴動戦術部隊」という意味になります。
RATSは埼玉県警機動隊の第三中隊に所属しており、いわゆる「銃器対策部隊」とは別に編成されています。
RATSの任務は、公開訓練や過去に出動した事件などから、テロ事件や銃器を使用した立てこもり事件などへの対処であると判明しています。
また隊員はヘリコプターからロープ降下する技術があり、機関拳銃(MP5)を装備しています。
部隊の詳細は不明なのですが、最近になって断片的な情報が出ているので、これから考察したいと思います。
1 部隊の正式名称は?
埼玉県警機動隊の一部の隊員が、過去に自衛隊との合同訓練や立てこもり事件の現場で「RATS」と記載された赤いワッペンを出動服の上腕部に付けていたことから、この部隊は通称RATSと呼ばれていますが、警察内部での正式名称は判明していません。
ただし、手がかりになりそうな事実があります。
2007年12月28日に埼玉県富士見市で、埼玉県警と消防の合同訓練が行われました。
この訓練では、拳銃を持った犯人が立てこもり事件を起こしたとの想定で、事件現場での怪我人の救急搬送訓練や、救急隊員の安全確保に関する訓練が行われました。
消防が参加するにしては意外と物騒な想定ですが、この年の5月には愛知県長久手町で人質立てこもり事件が発生し、愛知県警SATの隊員が死亡しています。
この訓練は愛知のような事件が埼玉県で発生したら、という危機感から行われたものでしょう。
この訓練の写真は、消防の広報誌に掲載されており、広報誌はネット上で確認できます。
広報誌によれば、訓練に参加したのは「埼玉県警察特殊部隊」という組織で、写真によれば「特殊部隊」の隊員は機動隊でよく使われる出動服を着ており、防弾バイザー付きヘルメット、防弾ベスト、防弾盾という装備でした。
この装備の中でも防弾バイザー付きヘルメットの形状は、2008年にけん銃所持の立てこもり事件で出動したRATSの装備と共通しています。
「埼玉県警察特殊部隊」という名称は、おそらく埼玉県警が消防に説明した部隊名でしょう。
埼玉県警の刑事部には人質立てこもり事件などに対応する「STS」というチームがありますが、このチームは捜査員の集団であるため、報道では「部隊」という呼び方ではなく「班」という名称で呼ばれることが多いです。
ですから、この合同訓練に参加した部隊は県警機動隊のRATSである可能性が非常に高く、もしこの部隊がRATSであれば、正式名称は埼玉県警察特殊部隊ということになります。
日本の警察で特殊部隊といえば、警察庁の通達で編成された「SAT」の事を指しますので、おそらく埼玉県警察特殊部隊は警察庁の通達によるものではなく、埼玉県警が独自の運用により創設した部隊であろうと推測されます。
また近年、この埼玉県警特殊部隊に所属していた、という方々と、この特殊部隊を知っている元県警幹部だったという方が軍事専門誌に登場しています。
特殊部隊に所属していた方は、田村装備開発株式会社の田村忠嗣氏と部外講師の吉岡崇氏です。
また田村氏と吉岡氏の元上司とされているのが齋藤譲治氏です。
齋藤氏は軍事誌SATマガジン2012年11月号に、『「実戦的特殊技能訓練」見聞録』という文章を書いていますので、まず、この文章の内容を取り挙げたいと思います。
2 齋藤譲治氏について
報道や新聞記事から確認できる情報によれば、齋藤氏は北海道の高校を卒業後、埼玉県警察の警察官になっています。その後、昇任を重ね、警視の時に埼玉県警察本部警備部の外事課長を務めています。
外事課、というのはNHKのドラマ「外事警察」でも話題になった外国の諜報機関の活動などを監視する部所です。
その後齋藤氏は警視正に昇任し、川越警察署長、本部の警備部長、交通部長を務め、警視長に昇任し埼玉県警察を退職しています。
いわゆるノンキャリアの警察官で警視長の階級まで昇任するのは異例と感じるかもしれませんが、警視正の階級を長年勤めた警察官は、定年退職の際に名誉職のような形で警視長に昇任することがあるようです。
以上のような経歴の齋藤氏は、先ほど取り上げたようにSATマガジン誌上で文章を書いています。
内容は元部下であった田村氏と、田村氏がお父様と共に立ち上げた会社である田村装備開発の紹介をしており、推薦文ともいえます。
この文章で興味深い点を要約して挙げると
* 一般警察官では対処が困難な人質たてこもり事件等の現場においては人命救出、犯人検挙、被害の増大防止を行う特殊部隊の存在は必要不可欠で、頼もしい存在だった。
* 田村氏は特殊部隊のリーダーとして活躍したが、特殊訓練の普及と技術を究めるために退職し、田村氏の父と共に田村装備開発を設立した。
以上の二点です。
文章の内容から、齋藤氏は埼玉県警察の特殊部隊をよく知っていたことが窺えます。
齋藤氏の経歴を見れば、彼が特殊部隊に関わっていたのは、警備部長を勤めていた頃でしょう。
「警備部長」という役職は、埼玉県警における機動隊と公安、外事警察の総責任者であるからです。
報道機関の記録を確認すると、齋藤氏は2002年1月の時点で川越警察署長であったことが判明しており、また2003年7月の人事異動で警備部長から交通部長になっています。
警察の上級幹部が役職を務める任期は大体1年くらいですから、齋藤氏が警備部長だった時期は、2002年の7月くらいから2003年の7月までであると推測されます。
また、先に述べたように埼玉県警刑事部には「STS」という特殊班が設置されていますが、齋藤氏は警備部門を専門とする元幹部であり、彼が文章で述べてる「特殊部隊」はSTSを指したものではなく、県警機動隊の特殊部隊、おそらくRATSを指したものでしょう。
次は田村装備開発の部外講師である吉岡崇氏について取り挙げます。
3 吉岡崇氏について
吉岡氏の経歴は、ネット上に掲載された内容を要約すると以下のようになります。
* 吉岡氏は元埼玉県警察の警察官であり、田村氏とは同じ時期に特殊部隊に所属したいた。
* 田村氏は特殊部隊の「戦術組長」という役職であり、吉岡氏は「狙撃組長」という役職だった。
以上の内容から埼玉件警察の特殊部隊は、狙撃部門と戦術部門に分かれていることが判明します。
「戦術組」とは、突入と突入支援を担当する役割だと推定されます。これは、田村氏が現役警察官の頃に逮捕術を得意としていたことからも推測されます。
続いて田村忠嗣氏について取り挙げます。
4 田村忠嗣氏について
ネット上で確認できる情報によれば、田村氏は埼玉県警の特殊部隊に4年間所属していたそうです。
田村氏の元上司である齋藤氏は、警備部長時代に特殊部隊、さらには田村氏の事を知り得る立場にありました。ですから田村氏は、齋藤氏が警備部長を勤めていた2002年末頃から、2003年の7月までには既に特殊部隊に所属していたことになります。よって田村氏が特殊部隊に所属していた期間は、断定はできませんが、おおよそ2002年から2005年くらいまでであろうと推定されます。
また、田村氏が「特殊訓練の普及と技術を究めるために退職」したのは、田村氏が埼玉県警の警察官だったからではないかと思われます。
仮に田村氏が警視庁の警察官であれば、SATで最新の対テロ戦術を学ぶことができたはずですから、警察官を辞める必要も無かったでしょう。
それでは関係者の話題はひと段落して、これまでの情報を元にRATSについて色々と考察をしたいと思います。
5 RATSは、いつ創設されたのか。
埼玉県警に「特殊部隊」と呼ばれる組織が創設されたのは、1972年になります。
1972年に警察庁が全国の警察機動隊に対して、銃器等を使用した重大凶悪事件に対処するための特殊部隊を創設するよう通達を出しました。
埼玉県警機動隊もこの通達を受けて特殊部隊を創設したはずですが、この特殊部隊は警視庁機動隊の例を挙げると、普段はデモ対策や救助任務を担当しているメンバーで、訓練は年に数回程度しか行われず、形式的なものであったようです。
ですから埼玉県警機動隊でも、似たような状況だったと推定されます。
さらに、この特殊部隊は、SATの編成を決定した1996年の警察庁通達「特殊部隊の再編強化について」により廃止され、その代わりとして各都道府県警察に銃器対策部隊が編成されます。
いわば形式的な特殊部隊に代わって創設された銃器対策部隊ですが、編成された当時の装備はニューナンブなどの一般的な回転式拳銃と、警察署などにも配備されている平均的な防弾ベスト、鉄製の防弾盾、鉄製のヘルメットといったものでした。
またSATが設置されなかった警察では、狙撃用ライフルも装備していましたが、機動性は乏しく、重い装備を身につけて犯人を包囲するための部隊とされていたようです。
この状況が2002年に大きく変わります。
サッカーの日韓ワールドカップにおけるテロ対策として、28の都道府県警察に機関拳銃(MP5)が配備されました。
機関拳銃は2002年以前からSATが装備していましたが、銃器対策部隊にも配備されることになりました。
機関拳銃の配備が決定した時点で、埼玉県警は「銃器対策部隊だけではなく、ロープ降下技術を習得しているレンジャー隊員にもMP5を配備すれば、精鋭部隊を編成できる」と考えた可能性があります。
埼玉県の周辺地域である東京(警視庁)、神奈川、千葉では警察庁の通達と国費の支援によりSATが編成されています。
埼玉で重大テロ事件が発生すれば近隣都県のSATが応援で派遣されてくるとは言え、所管区責任というものがあり、事件の解決を他所の警察に全て任せるという訳にはいきません。
実際に1972年に発生した浅間山荘事件では、長野県警機動隊が警視庁機動隊と合同で突入しています。
埼玉県で重大テロ事件が発生した際には、SATと合同で突入できるくらいの高い突入、制圧能力も持った部隊が必要不可欠であり、突入に適した装備である機関拳銃が配備された事をきっかけとして、県警機動隊に独自の「特殊部隊(RATS)」が創設されたのではないかと推察されます。
ですからRATSの創設は、MP5が県警に配備された2002年の初頭ころではないかと推測されます。
仮に部隊の創設が2002年の初頭であれば、齋藤氏や田村氏、吉岡氏は特殊部隊の創設に直接関わったか、創設初期の関係者である可能性が高いと言えます。
6 部隊の編成、規模は?
先ほど取り挙げた吉岡氏によれば、部隊は戦術組と狙撃組に分かれているとのことです。
また、2007年に行われた自衛隊とRATSとの合同訓練の写真が、コンバットマガジン2007年5月号の「第一師団&埼玉・茨城県警共同訓練」という記事に掲載されています。
この写真を見ると、RATS専用の防弾ベストに防弾ヘルメットとマスクを付け、白い指揮棒を持った隊長と思われる警察官が写っています。この指揮官の階級は不明ですが、訓練開始式で各部隊が整列した際、茨城県警機動隊の警部と横一列に並んでいることから、おそらく警部であろうと推測されます。
田村氏は特殊部隊隊長(警部)の部下で「戦術組長」であり「リーダー」であった、ということになりますから、特殊部隊時代の階級は警部補であった可能性が高いと言えます。
また、SATマガジンに田村装備開発の推薦文を寄稿した齋藤氏は、田村氏が特殊部隊に所属していたと推定される時期に埼玉県警の警備部長を務めており、当時の階級は警視正です。
退職したとはいえ、齋藤氏が一介の元隊員(巡査)のためにあのような推薦文を書くとは考えにくいため、田村氏の当時の階級は警部補と推定するのが妥当だと思います。
さらに整列時の写真では、RATSの隊員16名が写っており、これが全員かどうかは不明ですが、県警機動隊全体の規模が200名程度であることを考えると、RATSの総員は約20名といったところでしょう。
7 どこで訓練をしているのか?
部隊が狙撃組と戦術組に分かれているのですから、日常的に突入や遠距離狙撃の訓練ができないと部隊が成り立ちません。
日本国内の数箇所にはSATの訓練施設があるようですが、機密性は高いでしょうから、SAT隊員以外の者が利用することは難しいと思われます。
埼玉県内でそのような訓練ができる場所は極めて限られます。
結論から言ってしまえば、RATSの訓練場所は自衛隊の朝霞駐屯地だと思います。
埼玉県警機動隊の隊舎は朝霞駐屯地のすぐ近くに所在し、2007年にはRATSがこの駐屯地で第32普通科連隊と共にヘリからの降下訓練を実施しており、RATSは普段からこの駐屯地で訓練を行っている可能性があります。
また、朝霞駐屯地には射撃場が設置されています。
この射撃場は東京オリンピックの際、射撃競技場として使用されたこともあり、申請をすれば民間人でも使用は可能です。
この射撃場には300メートルの射撃コースがありますから、狙撃用ライフルの訓練も行えます。
RATSがどのような狙撃用ライフルを使用しているかは不明ですが、拳銃や機関拳銃は銃器対策部隊と同じ装備を使用しているため、おそらく豊和工業製の「M1500」ではないかと思われます。
また朝霞駐屯地には2007年までプレハブ構造の屋内戦訓練場がありました。
この訓練場は日本共産党の党員が視察したこともあるくらいですので(^_^;)、秘匿性は薄く、RATSが使用していた可能性もあります。
さらに2007年以降は鉄筋コンクリート構造の屋内訓練場が建設されましたが、この施設をRATSが使用しているかは不明です。
8 誰から指導を受けたのか?
2007年に陸自と合同訓練を行っていること、さらに普段の訓練場所が朝霞駐屯地である可能性が高いことを考慮すれば、RATSは陸自から指導を得ていると言えます。
また、過去に出動した事件では刑事部のSTSと共に出動していることが多く、STSからも指導を受けている可能性があります。
STSは警視庁SITから技術を修得しているため、STSを通じて間接的に警視庁SITの技術を習得したといえます。
さらに遡れば警視庁SITの突入技術はSATのOBによって確立されたものなので、基礎的な突入技術はSATに由来しているのかの知れません。
ただしSATの高度な対テロ戦術が部外に流出するとは考えにくいため、RATSがSTSを通じて突入、制圧技術を学んでいたとしても、あくまで基礎的なものでしょう。
これらの組織の指導以外にも、県警特殊部隊の戦術組長であった田村氏は、警察を退職して特殊訓練の会社を設立する程の熱意をもった方ですから(^_^)、独学で学んだ技術を部隊に反映していた可能性があります。
9 おわりに
RATSについて長々と推測を書いてしまいましたが、実際のところは齋藤氏、田村氏、吉岡氏が一番御存知でしょう(^_^;)。
いつかは埼玉県警察から公式発表があるのではないかと思います。
RATSは日本警察全体から見れば、より高度な部隊としてSATが存在するため準特殊部隊的な位置付けになりますが、埼玉県警警備部の最精鋭部隊であることは間違いありません。
このように比較的練度の高い部隊が日本各地に設置されれば、テロに対する有効な抑止力になると思います。
テロリストが「SATの設置されていない県でテロを実行して、SATの到着前に逃走する」という計画を立てたとしても、各地の準特殊部隊と遭遇し、制圧される可能性が高くなるからです。
また、RATSが使用している拳銃「M3913」は暗い場所でも目立ちやすいステンレス製で、装弾数は少なく、フラッシュライトが装着できないなど、あまり特殊部隊向きとは言えません。
この銃を製造しているS&W社でもカタログから抹消されています。
むしろ、M3913は本来の使用目的である私服捜査員用として、RATSのような部隊には「SATと同じ」とまではいかなくとも、それに準ずるような性能の拳銃を配備して訓練を重ねれば、より突入、制圧能力の高い部隊になるのではないかと思います。
S&W社では、M3913の代わりに「M&P」という名称の自動式拳銃を2005年から発売しています。
この銃はポリマーフレームを採用しており装弾数も多く、フラッシュライトなどが装着できるレールを標準装備しています。
また、価格はSATが使用しているH&K社の「USP」という拳銃がアメリカで約820ドルであるのに対し、M&Pは約690ドルです。
M&Pは一例に過ぎませんが、実際にSATの装備よりも格安で、屋内制圧に必要な機能を満たした拳銃があるのですから、日本の警察もこうした装備は活用した方がよいのではないかと思います。
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from: H-2さん
2014年05月21日 13時58分31秒
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じゃさんさんコメント、ありがとうございます(^_^)。
最初にじゃさんさんのコメントに返信した時、お名前を間違えて「じゃじゃさん」と記載してしまいました。
申し訳ありません<(_ _)>。
>田村氏は過去数度お会いして話をしたこともありますが、40台半ばでもありません。それより10歳近く若い方ですよ。
田村氏にお会いしたことがことがあるのですか(^_^)。
それであれば、じゃさんさんの御指摘のとおり、田村氏の現役時代の階級は巡査部長であったのではないかと思います。
>あと、警視庁の例をもって他の道府県警察もそうであるとは言えないと思います。
警察の世界では、警視庁はモンスターらしいですw
(ミリタリーの世界の米軍のような存在かもしれません)
特に対ハイジャックの特殊部隊は任務に応じて全国どこにでも派遣される部隊でしょうから、
その指揮官も部隊規模に比して高い階級の方が就かれるのでしょう。
古い書籍で恐縮なのですが、私が「RATSの指揮官の階級は警部ではないか」とコメントした根拠は、軍事誌「コンバットマガジン」の2007年5月号に掲載された「第一師団&埼玉・茨城県警共同訓練」という記事の部隊整列時の写真です。
RATSに関する最初の書き込みでも取り上げたのですが、この事に関して、もう少し詳しく記載します。
先にお話しした、「コンバットマガジン」の38ページに掲載された写真では、陸上自衛隊、埼玉県警察、茨城県警察の各組織が訓練開始式を行うために整列しています。
この開始式でRATSの隊員は2列縦隊で16名が整列しています。このRATS隊員の列から外れた先頭に、RATS隊員と同様のボディーアーマー、防弾ヘルメット、バラクバラを着用し、「指揮棒」を左手に携行した指揮官が立っています。
ここで若干、話が逸れてしまいますが、御容赦下さい(^_^;)。
警察官、主に機動隊の指揮官が持っている指揮棒には、江戸時代に使用された十手のように「房」が付いており、この房の色が階級を表しています。
階級と房の色は各都道府県警察で異なる可能性もあるので、埼玉県警察の例を挙げます。
YouTubeに投稿されていた埼玉県警察年頭視閲式の様子で、題名は「平成26年(2014)埼玉県警察年頭視閲式」・・・4」です。
この動画の開始から「5:55」位のところで、警察犬部隊が行進します。
この部隊の指揮官は「紫色」の房が付いた指揮棒を持って行進しますが、後にナレーターが指揮官の階級を「警部」と発表しています。
またこの指揮官の後方に、「明るい水色」の房がついた指揮棒を持った警察官が行進していますので、この方の階級が「警部補」であることが分かります。
また「黄色(金色)」の房がついた指揮棒を持った指揮官の階級は、「警視」と発表されています。
それでは、話を戻します(^_^;)。
コンバットマガジンに掲載されたRATSの指揮官が持っていた「指揮棒の房の色」は、写真でははっきりとは分かりませんが、警部補を表す「明るい水色」でないことは明らかで、警視を表す「金色」でもありません。
また、横に並んでいる茨城県警察機動隊の指揮官は「紫色の房」が付いた指揮棒を持っており、訓練開始式では、先頭から警視、警部の順に整列していることから、この訓練に現れた「RATS指揮官」の階級は警部であることが分かります。
RATSの「警部補」の階級の警察官は、この開始式では指揮棒を持たずに一般隊員と同様の「縦隊内」に入って整列しており、縦隊の先頭にいるのではないかと思います。
ウィキペディアなどによると、RATSは「埼玉県警察機動隊の第3中隊に所属する」とのことですので、列の外に立っていたのは、「第3中隊長」であった可能性もありますが、RATS専用の装備を着用していることから、この警部が事実上の現場指揮官であると推測されます。
ただし、それ以外の階級構成は全く不明です(^_^;)。
RATSは特殊部隊的な性質を有する部隊なので、詳細が明らかになる可能性は低いですが、埼玉県警察からの公式発表があれば、部隊の概要程度は判明するのではないかと思います。
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from: じゃさんさん
2014年05月20日 21時07分18秒
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返信ありがとうございます。
私の参照したのは長野県警察のHPの記載です。http://www.police.pref.nagano.lg.jp/work_pages/work8.html
広島県警の例は、すべての昇任試験を1回でパスした場合であって、そのような方はそもそもほとんどいないのではと思います。(田村氏の上司である齋藤譲治氏の様な方の例でしょう。)
田村氏は昇進や出世よりも戦技にしか興味のない方ですから、昇任試験の勉強に全力を傾けている姿は想像できませんねw
あと、田村氏は過去数度お会いして話をしたこともありますが、40台半ばでもありません。それより10歳近く若い方ですよ。
あと、警視庁の例をもって他の道府県警察もそうであるとは言えないと思います。
警察の世界では、警視庁はモンスターらしいですw
(ミリタリーの世界の米軍のような存在かもしれません)
特に対ハイジャックの特殊部隊は任務に応じて全国どこにでも派遣される部隊でしょうから、
その指揮官も部隊規模に比して高い階級の方が就かれるのでしょう。
その点では海外派遣される陸自の部隊と同じようなものかもしれません。
海外に派遣される陸自の部隊が、中~大隊規模でも指揮官は1佐の例があるからといって、
地域毎に配備された他の大隊規模の部隊の指揮官も1佐とは限りません。
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