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from: Knob Turnerさん
2014年09月06日 23時44分02秒
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USSOCOMのリーダーリップが交代
こんばんは、ご無沙汰しております。久しぶりに大きなニュースをお伝えします。USSOCOM(アメリカ特殊作戦コマンド)の司令官が8月28日付けで交代しま
こんばんは、ご無沙汰しております。
久しぶりに大きなニュースをお伝えします。
USSOCOM(アメリカ特殊作戦コマンド)の司令官が8月28日付けで交代しました。また、それと前後してSEA(上級下士官顧問)の交代もありました。
司令官については、これまでのWilliam H. McRaven海軍大将に代わり、10代目司令官としてJoseph L. Votel陸軍大将が就任しました。McRaven大将は37年間の軍務を終えて退役する模様です。本当にお疲れ様でした。
McRaven大将は1977年に任官し、BUD/S(SEAL基礎水中破壊工作)訓練課程第95期クラスを卒業。BUD/S修了後はUDT(水中破壊工作チーム)・SEALチーム4・SEALチーム6・SDVT-2(SEAL輸送艇チーム2)で小隊長・訓練将校・作戦将校などを務め、SEALチーム1の副官、SEALチーム3司令官、NSWG-1(海軍特殊戦グループ1)の参謀長と司令官、NSC(国家安全保障会議)テロ対策オフィスの海軍戦略&国防問題部長、SOCEUR(欧州特殊作戦コマンド)司令官、JSOC(統合特殊作戦コマンド)の作戦担当副司令官と司令官などを歴任しています。
さらに、彼が海軍大学院在学中に執筆した"The Theory of Special Operations"という論文は、過去の様々な特殊作戦を分析・研究した内容で、今では米軍特殊部隊将校の必読専門書に指定されています。
後任のVotel大将は1980年に任官し、第3歩兵師団の小隊長と中隊長、陸軍歩兵学校の教官、第75レンジャー連隊第1大隊の作戦将校、第10山岳師団第1旅団第22歩兵連隊第2大隊長、第75レンジャー連隊の第1大隊長と連隊長、陸軍参謀本部のIED対策タスクフォース部長、第82空挺師団の作戦担当副師団長、JSOCの作戦担当副司令官と司令官、USSOCOMの参謀長/指揮支援センター長などを歴任してきました。
レンジャー出身者がUSSOCOM司令官に指名されるのは、3代目司令官だった故Wayne A. Downing陸軍大将に続いて二人目となります。
これによりUSSOCOMの現体制は
司令官: Votel陸軍大将(レンジャー出身)
司令官代理(Deputy Commander): Sean A. Pybus海軍中将(SEAL出身)
副司令官(Vice Commander): Thomas J. Trask空軍中将(特殊作戦パイロット出身)
参謀長: James B. Laster海兵隊少将(SRIG=監視偵察諜報グループ、MSPF=海兵特殊任務部隊司令官)
となりました。
こういった統合司令部は各軍種出身者によって運営されています。
SEAについては、これまでのJames C. "Chris" Faris陸軍上級曹長に代わり、William "Bill" Thetford陸軍上級曹長が就任しました。
SEAとはとどのつまり、CSM(最先任上級曹長。その部隊または司令部における下士官のトップ)のことで、前者が「役職」、後者が「階級」を表します。ちなみにイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど英連邦諸国ではRSM(連隊最先任上級曹長)と言ったりしますが、基本的な位置付けは同じです。
Faris上級曹長はレンジャーとグリンベレーを経てデルタに18年間在籍した猛者です。
デルタでは戦闘員、チーム軍曹補佐、チーム軍曹、教官兼書記、小隊先任曹長、中隊作戦曹長、中隊CSMを経験し、ソマリア、アフガニスタン、イラクで作戦に従事しました。その後はJSOCのCSMを務め、2011年からUSSOCOMのCSMを務めてきました。
Thetford上級曹長はFaris上級曹長の後任として2011年からJSOCのCSMを務めた人物で、詳しい経歴は不明ですが同じくデルタ出身だそうです。
以上、久しぶりの人事情報でした^^
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H-2、
from: H-2さん
2014年09月15日 17時25分42秒
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コメント、ありがとうございます(^_^)。
SOCOM司令官はグリンベレー出身者が4人、レンジャー出身者はVotel大将で2人目とのことですから、やはりグリンベレー出身者が多いですね。
Knob Turnerさんが御指摘されたように、Votel大将は特殊作戦の指揮能力が評価されたのでしょうね(^_^)。
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from: Knob Turnerさん
2014年09月14日 00時32分59秒
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こんばんは。
レンジャーは米陸軍の中でも歴史ある花形部隊ですよね。
特にVotel大将の場合はアフガンとイラクでレンジャーを率いた経験、陸軍IED対策タスクフォース部長(途中から統合IED対策タスクフォース副部長)としてIED(即席爆発物)対処計画の策定に携わった実績、JSOCの作戦担当副司令官や司令官としてデルタやDEVGRUの対テロ作戦を指揮した功績、USSOCOMの参謀長/指揮支援センター長として組織運営を支えた点などが評価されたのではないでしょうか^^
画像はVotel大将です。
Votel大将の大先輩にあたる故Wayne Downing大将もヴェトナム戦争を戦った経験や、JSOC司令官としてパナマ侵攻作戦でのノリエガ将軍捕縛作戦や湾岸戦争でのスカッド狩りを指揮した実績が評価されてのSOCOM司令官就任だったのではないかと思います。
Downing大将は退役後、ブッシュ政権のテロ対策担当特別補佐官に指名されて同時多発テロ後のテロ対策の指揮も執っていますしね。
これまでのSOCOM司令官を振り返るとこんな感じです。
やはり陸軍出身が多いですね^^;
James J. Lindsay大将(グリンベレー、初代司令官)
Carl W. Stiner大将(グリンベレー)
Wayne A. Downing大将(レンジャー)
Henry H. Shelton大将(グリンベレー、後に統合参謀本部議長へ栄転)
Peter J. Schoomaker大将(デルタ)
Charles R. Holland大将(空軍特殊作戦パイロット)
Bryan D. Brown大将(グリンベレー、第160特殊作戦航空連隊)
Eric T. Olson大将(SEAL)
William H. McRaven大将(SEAL)
Joseph L. Votel大将(レンジャー、現司令官)
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