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from: Knob Turnerさん
2010年11月12日 02時07分22秒
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「Re:Re:こぼれ話」
> Ernest K. Tabata上級曹長
もしかしたら、まだ教官やってるかもしれませんね!
2004年にブル・サイモンズ賞を受賞した当時73歳でまだ現役だったので、特に何もなければまだ続けてるかも^^
それにしても、このTabata氏といいBilly Waugh氏(元グリンベレーのヴェテラン。70代という高齢ながらアフガンでビン・ラディン狩りに参加)といい本当にスゴイですね。。。
Tabata氏は1931年のハワイ生まれで、48年に陸軍入隊。戦闘工兵として戦後占領下の日本や朝鮮戦争で活動した後、一度は名誉除隊するものの、55年に再入隊。第82空挺師団などを経て第7特殊部隊グループへ入隊し、ラオスでの秘密作戦を行っていたホワイトスター移動訓練チームに参加(この時の司令官はブル・サイモンズ中佐)。その後、特殊部隊訓練グループの破壊工作担当教官や第1特殊部隊グループのHALOチーム先任軍曹を経て、MACV-SOGに参加。偵察チーム隊長としてラオス南部での極秘越境偵察作戦、空爆目標の事前偵察とBDA(爆撃損害評価)、ソ連製大砲部品の破壊工作などに従事。この間、ブロンズ・スター勲章とパープル・ハート勲章を受章。ヴェトナム戦争後、第10特殊部隊グループでの勤務を経て第7特殊部隊グループのCSM(最先任上級曹長)に就任し、81年に退役。
そして84年からはご存知の通り、JFK特殊戦センターにて特殊部隊工兵下士官課程の民間人教官を務めています。今現役のグリンベレー隊員で工兵課程を修了している者は、全て例外無くTabata氏から訓練を受けているそうです。
おそらく、故・三島軍曹とは現役時代から親交があったんでしょうね^^
お二方とも特殊部隊入隊時期がほぼ同じですし、64年には沖縄駐留の第1特殊部隊グループにいたようです。また、MACV-SOGにいた時期も重なっています^^
Tabata氏はCCN(北部指揮統制センター。北ヴェトナムとラオスを担当)のRT(偵察チーム)所属、三島軍曹はCCC(中部指揮統制センター。南ヴェトナム、ラオス、カンボジアを担当)のRT所属だったみたいですね。
画像は当時のUSSOCOM司令官Bryan D. Brown陸軍大将(左)からブル・サイモンズ賞を受けるTabata氏(右)です(2004年撮影)。icon
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from: 予備役士長さん
2010年11月11日 17時39分05秒
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「Re:こぼれ話」
Ernest K. Tabata上級曹長で思い出したのですが、この方は退役後はMACという民間軍事支援センターに入り、フォートブラッグで学生に爆破のコースをインストラクトしていたそうです。
故・三島軍曹が交遊があったそうで、以前来日した際にタバタ氏が訓練で着ていたジャングルファティーグを持ってきていて、始めて氏の存在を知った記憶があります(^O^)icon
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from: Knob Turnerさん
2010年11月08日 01時22分06秒
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「Re:こぼれ話」
こんばんは。
> 尖閣問題と民主党
内部にも今回の政府の対応を快く思っていない人物がいるということなんでしょうね。
民主はまぁ…初めから分かっていたことですが、ダメダメですね。
「一度やらせてみた」結果がこのザマです(呆
かといって自民も既に「保守の牙城」とは言い難い部分があるので、毎度選挙の度に入れる政党が無くて困るんですよね^^;
> 「キラーエリート」
良い本ですよ!^^
欲を言えば、今は入手困難かもしれませんが「秘密工作者たち」(落合信彦・翻訳)という本とすり合わせながら読まれることをオススメします。
「秘密工作者たち」は1980年代末に出版された本で、イーグルクロー作戦失敗後からイラン・コントラ事件までレーガン政権下で行われた様々な特殊作戦・秘密工作を詳細に暴露している本です。
そして、おそらく世に出回っている特殊部隊に関する書籍の中で一番最初に「ISA」を取り上げた本でもあります。なので、「キラーエリート」のISA創設や80年代の活動に関する辺りは、この「秘密工作者たち」の内容を基に書かれています。
> ブル・サイモンズ氏
よくご存知ですね、おっしゃるとおりです^^
Dick Meadows少佐や以前ここでの話題に挙げさせて頂いたHenry Shelton大将と並んで、フォートブラッグ基地に彼の銅像が作られるぐらい米特殊部隊界では伝説的な人物です。
ブル・サイモンズ賞(Bull Simons Award)は1990年に制定された栄誉賞で、『特殊作戦将兵としての真の精神・意義・技能を体現した人物』として毎年選ばれた1人に授与されますが、例年の受賞者をみると特殊作戦コミュニティに大きく貢献したと認められる人物であれば特殊作戦経験の有無、軍人・文民、存命・故人問わず対象となっているみたいです^^
初代のBull Simons大佐(当時既に故人)に始まり、“特殊部隊のパトロン”と呼ばれた大富豪のロス・ペロー氏、29代目陸軍参謀総長としてデルタフォース創設をはじめ陸軍特殊作戦能力の再構築に尽力したEdward C. Meyer大将、グリンベレーの生みの親であるAaron Bank大佐、ビル・コーエンおよびサム・ナン両上院議員(両者ともUSSOCOM創設に尽力)、James J. Lindsay大将(元グリンベレーでUSSOCOM初代司令官)、William P. Yarborough中将(ジョン・F・ケネディ大統領に謁見しグリンベレーの地位向上に貢献)、チャーリー・ベックウィズ大佐(言わずと知れたデルタフォースの生みの親^^)、Ernest K. Tabata上級曹長(日系のグリンベレー隊員。破壊工作技術の大ヴェテラン)、Richard A. Scholtes少将(JSOC初代司令官)、Dick Meadows少佐(米特殊作戦界の伝説的人物)、John T. Carney, Jr.空軍大佐(空軍特殊戦術飛行隊の生みの親)などなど、そうそうたる面子が歴代ノミネートされています。
ちなみに、今年の受賞者はEldon A. Bargewell退役陸軍少将です。
Bargewell少将は1967年に下士官兵として陸軍入隊。グリンベレー隊員としてMACV-SOG(在ヴェトナム軍事援助コマンド研究観察グループ)のCCN(北部指揮統制センター)に所属して北ヴェトナムおよびラオスへの秘密越境作戦に従事し、殊勲十字章を受章。
その後、OCS(士官候補生学校)を経て任官し、第2レンジャー大隊および第9歩兵師団で小隊長や中隊長を務めた後、81年にデルタフォース入隊。デルタで小隊長・作戦将校・A戦闘中隊長(湾岸戦争中にスカッドミサイル捜索破壊チームを指揮)・副司令官・司令官、SOCEUR(在欧特殊作戦コマンド)司令官、USSOCOMの作戦計画・政策センター長、NATO軍即応統合タスクフォース司令官、在イラク多国籍軍の作戦担当参謀次長などを歴任し、退役しています。
そして、MACV-SOG隊員として現役軍人を務めた最後の人物でもありました。
> レンジャー殿堂
トム・ハンクス氏は映画「プライベート・ライアン」で第2レンジャー大隊C中隊長のジョン・H・ミラー大尉役を演じたからでしょうね^^
ちなみに、当時実在した第2レンジャー大隊C中隊長はRalph Goranson大尉という人物だそうです。
レンジャー殿堂は毎年複数人選ばれるので大物軍人や有名人が沢山ノミネートされています。
先述したHenry Shelton大将、James J. Lindsay大将、Bull Simons大佐、ベックウィズ大佐、Dick Meadows少佐もそうですし、以前に話題に挙げたDavid L. Grange准将やGlen E. Morrell上級曹長も殿堂入りしています。
他に、パウエル元国務長官(12代目統合参謀本部議長)、David E. Grange, Jr.中将(元グリンベレー。David L. Grange准将の父親。親子2代で殿堂入り!)、Frank D. Merrill少将(メリルズ・マローダーズ隊長)、William O. Darby准将(第2次世界大戦中に英軍コマンドー部隊を参考に第1レンジャー大隊を創設。現代レンジャーの生みの親)、Gary I. Gordon曹長およびRandall D. Shughart一等軍曹(両者ともブラックホークダウンで有名なソマリアで戦死したデルタフォース狙撃手。名誉勲章受章者)なども殿堂入りしています。
また、面白いところでいけばボブ・ケリー上院議員(ヴェトナム戦争に従軍し、SEAL隊員としては初の名誉勲章受章者)、そして時代をさらにさかのぼると、フレンチ・インディアン戦争中に英軍遊撃隊ロジャーズ・レンジャーズを指揮したRobert Rogers少佐や南北戦争中に南軍遊撃隊モズビーズ・レンジャーズを指揮したJohn S. Mosby大佐も名を連ねています^^
※画像はUSSOCOM現司令官Eric Olson海軍大将(中央の白い制服)から賞を受けるEldon A. Bargewell退役陸軍少将(右)です。icon
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from: H-2さん
2010年11月06日 05時42分10秒
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「Re:Re:Re:Re:こぼれ話」
> こんばんは、knob Turnerさん。
コメントが遅れて、すいません(^_^;)。
急に忙しくなって、最近ようやく一段落しました。
世間は、尖閣諸島での衝突ビデオの流出問題で大騒ぎになっていますね。
民主党政府がもっと早くビデオを公開していれば、こんな事にはならなかったのに…(-_-;)。
変な表現ですが、民主党は本当に、国民の支持を失うのが上手いと思います。
> また、軍を退いた後も特殊作戦・諜報活動・ロシア東欧情勢の専門家として政府の政策立案および決定に助言を行い、デルタフォースやISA(米陸軍史上、最も高度な機密扱いを受けている特殊任務部隊)の創設にも関与しています。
デルタやISAの創設にも…サム・ウィルソン中将は退役後にも、そんな活躍をしていたのですね。
「ISA」は、この掲示板でも以前、話題になった部隊ですね。
CIAとの連携が上手くいかなかったことから創設された、陸軍の情報収集部隊ですね。
「キラーエリート」というノンフィクション小説の題材になっていましたが、まだ未読なので、いつか読んでみたいと思っています。
> 1993年にレンジャー殿堂入り、95年には特殊作戦コミュニティの発展に大きく貢献したとしてUSSOCOMからブル・サイモンズ賞を受賞するなど、特殊部隊を語る上では欠かせない大物です^^
たしかに、すごい大物です(^_^)。
ところで、ブル・サイモンズ氏は1970年に、ソンタイ捕虜収容所の奇襲作戦を指揮した方ですよね。
第8特殊作戦グループの初代隊長だった方だと思います。
ブル・サイモンズ氏の名前を冠した賞があるのですね。
すいません、知りませんでした(^_^;)。
また「レンジャー殿堂」というのも、アメリカ陸軍の活動に大きな貢献があった方に贈られるものですよね。
ネットで検索したら、俳優のトム・ハンクス氏も殿堂入りしているのですね(^_^)。icon
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from: Knob Turnerさん
2010年11月01日 01時46分24秒
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「Re:Re:Re:こぼれ話」
こんばんは^^
> また、第二次大戦中の米陸軍には、第5307挺身隊、通称「マローダーズ」という特殊部隊もありましたね。
> 軍法違反で、営倉送りになった兵士を中心に編成されたとか…
中国―インド―ビルマ戦線にて日本軍を苦しめた"Merrill's Marauders"(メリルの略奪者達)ですね。
似たような例で、欧州戦線にてナチスドイツ軍から“悪魔の旅団”と呼ばれ恐れられた第1特殊任務部隊(米軍およびカナダ軍の将兵から成る混成部隊)も猟師、炭鉱夫、カウボーイ、前科者など様々な種類の人間が参加したそうです。
ちなみに、お手持ちの『特殊部隊全史』にも登場したと思いますが、米特殊作戦界および諜報活動界の重鎮であるサム・ウィルソン(Samuel V. Wilson)退役中将は大戦中、メリルズ・マローダーズの情報偵察小隊長でした。
1940年に16歳で一兵卒として陸軍入隊し、歩兵部隊に所属した後、少尉任官。OSS(戦略事務局。CIAの前身組織)勤務、メリルズ・マローダーズの情報偵察小隊長などを経験。
戦後、CIAへ出向してロシア語教育を受け、国務省のロシア語翻訳官を偽装身分として東欧諸国で情報活動に従事。その後、朝鮮戦争が勃発すると陸軍へ復帰し、当時創設されたばかりだった第10特殊部隊グループで勤務。
60年代初頭から70年代後半にかけて特殊作戦担当国防長官補佐官代理、在ヴェトナムCIAオフィスの秘密工作監督官、第6特殊部隊グループ司令官、JFK軍事援助センター(JFK特殊戦センターの当時の名称)の副司令官、第82空挺師団の作戦担当副師団長、在ソ連米大使館の駐在武官、CIA長官付き副官、DIA(国防情報局)長官などを歴任し、退役しています。
また、軍を退いた後も特殊作戦・諜報活動・ロシア東欧情勢の専門家として政府の政策立案および決定に助言を行い、デルタフォースやISA(米陸軍史上、最も高度な機密扱いを受けている特殊任務部隊)の創設にも関与しています。
1993年にレンジャー殿堂入り、95年には特殊作戦コミュニティの発展に大きく貢献したとしてUSSOCOMからブル・サイモンズ賞を受賞するなど、特殊部隊を語る上では欠かせない大物です^^icon
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