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  • from: H-2さん

    2019年06月03日 11時26分29秒

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    こんにちは、Knob Turnerさん(^_^)。

    Eldon Bargewell退役少将は、MACV-SOGで活躍された方なのですね。
    1971年の戦闘ではロケット弾の破片で負傷しながら戦い続けたそうですから、本当に勇敢な方だと思います。
    写真を拝見すると、左胸の略綬の数が凄いですね(^_^)。
    まさに歴戦の軍人だと思います。
    御自宅で芝刈り機を作動中にお亡くなりになったとのことで、本当に不慮の事故だと思います。
    御冥福をお祈りします。

    >RECONDO(偵察コマンドー=Reconnaissance-Commandoを略した造語)スクールとは別に、SOGの偵察チーム隊長を養成する「ワン・ゼロ」スクールというのも存在してたようです。

    隊長を養成するスクールがあったことは知りませんでした。
    RECONDOスクールはよく知られていると思います。
    真偽の程は不明ですが、自衛官が派遣されたという噂もある場所ですね(^_^;)。
    また、掲載して頂いた写真はKnob Turnerさんの御説明のとおり、Eldon Bargewell氏とデルタ司令官、レンジャー連隊長、SAS将校が一緒に写っており、大変貴重なものだと思います。
    若い時のEldon Bargewell氏の写真は、まるで俳優のようですね(^_^)。

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  • from: H-2さん

    2019年06月03日 11時21分39秒

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    こんにちは、Knob Turnerさん(^_^)。

    >特殊作戦将校として積み上げてきた実績と能力(とタイミング?)があれば、SFやデルタでの経験が無くても、更に言うとSEALや空軍の特殊作戦パイロットの出身でもSOCOM司令官になれます。

    特定の部隊に所属していた事がSOCOM司令官の条件ではなく、実績や能力から適任者が選ばれる、という事はとても合理的だと思います。
    アメリカ軍には様々な特殊部隊、もしくは特殊な任務を担当する部隊があり、将校の人材も豊富であることから、広い範囲でSOCOMの司令官を選ぶことが可能なのかも知れませんね。

    >海兵隊からはまだいませんが、MARSOC(海兵特殊作戦コマンド)が創設されて既に13年が経過しているので、次は海兵隊から選ばれるかもしれませんね。

    海兵隊からSOCOMの司令官が選ばれれば、海兵隊の士気は上がるでしょうね(^_^)。
    海兵隊の将校も優秀な方が多いですから、Knob Turnerさんの言われるようにSOCOMの司令官に就任するかも知れませんね。

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  • from: Knob Turnerさん

    2019年06月01日 15時50分37秒

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    Eldon Bargewell少将について

    連投失礼します。
    残念なニュースがありました。

    ヴェトナム戦争中にMACV-SOG隊員として活躍し、後にデルタフォース司令官、SOCEUR(在欧特殊作戦コマンド)司令官、USSOCOMの作戦・計画・政策センター長、在イラク多国籍軍の戦略作戦部長などを歴任したEldon Bargewell退役少将が4月29日、事故により亡くなっていたそうです。(享年71)

    近年の特殊作戦コミュニティの中でも間違いなく大物であり、特殊部隊殿堂入り、レンジャー殿堂入り、士官候補生学校殿堂入りの他、2010年にはBull Simons Awardを受賞しています。
    故人のご冥福をお祈り致します。


    Eldon A. Bargewell

    1947年8月13日、ワシントン州ホクィアム生まれ。
    1965年に高校を卒業して民間で働いた後、67年に陸軍入隊。翌68年には降下学校と特殊部隊資格課程を卒業してグリンベレーに。
    68年~69年:第5特殊部隊グループに配属され、MACV-SOGのCCN(北部指揮統制センター)でRT-Michigan(偵察チーム・ミシガン)のワン・ワン(副長)とワン・ゼロ(隊長)を務める。

    69年~71年:ヴェトナムを離れ、第6・第7・第10の各特殊部隊グループで勤務。この間にレンジャー学校を卒業。

    71年~72年:再びヴェトナムに戻り、同じくMACV-SOG-CCNでRT-Bushmaster(偵察チーム・ブッシュマスター)やRT-Viper(偵察チーム・ヴァイパー)のワン・ゼロを務める。
    特に71年9月27日に行われた任務では敵の大部隊による待ち伏せ攻撃に遭遇するも、Bargewell二等軍曹(当時)の獅子奮迅の働きによりチームは救われ、その功績としてDSC(殊勲十字勲章。名誉勲章に次ぐ高位の勲章)を受章。
    MACV-SOGに所属している間、カンボジア、ラオス、北ヴェトナムで通算25回以上もの極秘越境作戦を遂行した。

    73年にOCS(士官候補生学校)を優秀な成績で卒業し、陸軍少尉に任官。(後に士官候補生学校殿堂入り)
    73年~80年:在欧米陸軍第7軍団のLRRP(長距離偵察パトロール)中隊、第2レンジャー大隊、第9歩兵師団、陸軍歩兵センターなどで勤務。

    81年にデルタ入隊。その後は作戦将校、戦闘中隊副官、小隊長、戦闘中隊長、副司令官を経て96年から98年の間に司令官を務める。
    特にデルタ中隊長時代はパナマ侵攻でのCIA工作員救出作戦や湾岸戦争中のスカッドミサイル捜索破壊作戦を指揮。

    その後、JSOC(統合特殊作戦コマンド)の作戦部長、SOCEUR司令官、在ボスニアSFOR(安定化部隊)の作戦担当参謀長補、USSOCOMの作戦・計画・政策センター長、NATO連合統合軍コマンドの作戦担当参謀次長、在イラク多国籍軍の戦略作戦部長などを歴任し、2006年に退役。
    Bill Tangney中将やKen Bowra少将など同じくMACV-SOGで活躍した将官達が退役していく中、MACV-SOGでの経験を持つ最後の現役将官だったのがこのBargewell少将でした。


    余談ですが、MACV-SOGは北部(北ヴェトナム・ラオス北部担当)、中部(ラオス南部担当)、南部(カンボジア担当)と担当地域を分けており、それぞれの越境作戦を指揮していたのがCCN(北部指揮統制センター)、CCC(中部~)、CCS(南部~)と呼ばれる部署でした。
    ちなみに三島軍曹はCCC所属だったようです。

    それぞれのCC(指揮統制センター)配下では2~3名の米兵とその倍程度の人数のモンタニヤード(山岳少数民族)から成るRT(偵察チーム)が複数活動しており、チームにはアメリカの州名や毒蛇の名前がコードネームとして割り当てられていました。
    チームの隊長はワン・ゼロ(1-0)、副長はワン・ワン(1-1)、通信兵はワン・ツー(1-2)というコールサインが与えられており、MACV(在ヴェトナム米軍事援助コマンド)が運営していた有名なRECONDO(偵察コマンドー=Reconnaissance-Commandoを略した造語)スクールとは別に、SOGの偵察チーム隊長を養成する「ワン・ゼロ」スクールというのも存在してたようです。
    SOGについてはその存在と功績が公に認められた現在でも、詳細についてはまだ不明な部分が多いです。

    ================================================
    ※退役前のBargewell少将




    ※SOG時代の写真。イケメンですね!




    ※左からBargewell中佐(デルタ中隊長)、Peter Schoomaker大佐(デルタ司令官)、David Grange大佐(第75レンジャー連隊長。元デルタの中隊長→副司令官)、英SAS将校の集合写真。大変貴重な一枚だと思います。




    それではまた。

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  • from: Knob Turnerさん

    2019年06月01日 10時04分48秒

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    >デルタやグリーンベレーの経歴があまり見受けられないので、
    >USSOCOM司令官の経歴としては珍しい
    実はそうでもないんですよー
    3代目のWayne Downing大将や10代目のJoseph Votel大将(現在はUSCENTCOM=米中央軍司令官)もレンジャーや歩兵部隊のベテランで、SFやデルタでの経験は一切ありません。

    ご存知かもしれませんが、米軍は職能分野が兵科(ブランチと呼ぶ)として分かれており、基本的には将校も下士官・兵も最初に選択した(あるいは軍の要求により配属された)兵科の部隊でキャリアアップしていきます。
    (まぁこのようなシステムは米軍に限らず、我が国の自衛隊も含め先進国の軍隊ではどこでも同じでしょうけど)
    そしてレンジャーは特殊作戦部隊にカテゴライズされてはいますが、兵科としては歩兵部隊や空挺部隊と同じ「歩兵科」になります。対してSFは「特殊部隊科」で、それぞれキャリアパスが異なるんですね。
    80年代までは「特殊部隊に行けば最後、昇進の道が閉ざされる」なんて散々陰口を叩かれてたそうですが、そこから今日のような特殊部隊の地位向上があったのは、特殊部隊が正式な兵科(キャリアパス)として制定されたからに他なりません。

    なお、デルタについてはよく分かりません。そもそも部隊の性質的にそういった通常の原則には拠らないのかも?
    SFからデルタに行った人はSFのMOS(軍事特技区分)のまま、レンジャーや歩兵部隊からデルタに行った人は歩兵のMOSのままなんだろうと推測しています。(これまでの事例的にも)

    話が逸れましたが、なので、SFやデルタの道を選ばずに特殊作戦分野での経験を積むとなれば、必然的にレンジャーと歩兵部隊・空挺部隊との間で行ったり来たりを繰り返すことになるわけですね。
    ただしそこに差異はないはずで、特殊作戦将校として積み上げてきた実績と能力(とタイミング?)があれば、SFやデルタでの経験が無くても、更に言うとSEALや空軍の特殊作戦パイロットの出身でもSOCOM司令官になれます。
    ちなみに7代目のDoug Brown大将は少々変わり種で、最初はSFの下士官でしたが、将校になるのと同時に航空科にキャリアチェンジしてヘリコプターパイロットの訓練を受け、その後は第160特殊作戦航空連隊で長く過ごしました。

    SOCOM歴代司令官の中で海軍(SEAL)からは2人、空軍(特殊作戦パイロット)からは1人、海兵隊からはまだいませんが、MARSOC(海兵特殊作戦コマンド)が創設されて既に13年が経過しているので、次は海兵隊から選ばれるかもしれませんね。

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