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  • from: H-2さん

    2007年12月19日 02時23分33秒

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    自衛隊の特殊部隊について

    海上保安庁の特殊部隊に続き、今回は陸上、海上、航空の各自衛隊に所属する特殊部隊について記載します。


    陸上自衛隊
    特殊作戦群(SOG、 Special Operations Groupの略)

    SOGは、陸上自衛隊の「中央即応集団」に所属しています。

    中央即応集団とは、各種緊急事態が発生した際に、各種機動、専門部隊を迅速に運用することを目的とした組織です。また、国際平和協力活動に関する研究や、教育訓練も行っています。

    SOGは2004年に創設され、対テロ、対ゲリラ作戦を主要任務としています。
    千葉県船橋市の習志野駐屯地に部隊拠点があり、隊員数は約300名(戦闘要員は約200名)と言われています。
    創設の際には、アメリカ陸軍の特殊部隊であるグリーンベレー、デルタフォースから指導を受け、これを参考にして部隊が編成されました。

    SOGは、陸上自衛隊の主要装備(武器)の他に、自動小銃(M4カービン)、機関けん銃(MP5)、対物ライフル等を装備していると言われています。

    また、近年実施された、自衛隊イラク復興支援群に加わり、危険地帯の警備及び要人警護、一般隊員に対する教育訓練等を実施したと言われています。


    海上自衛隊
    特別警備隊(SBU、 Special Boarding Unitの略)

    SBUは海上警備行動時における、不審船の武装解除及び無力化を主要任務としています。

    広島県江田島市の江田島基地内に本部があり、 人員は約75名です。

    SBUは、1999年に発生した、能登半島沖の北朝鮮工作船事件を受け、2001年に創設されました。
    創設の際、イギリス海軍の特殊部隊「SBS」から指導を受けています。
    その後、アメリカ海軍の特殊部隊「シールズ(Navy SEALs)」からも指導を受けています。

    武器は自動式拳銃、自動小銃、機関けん銃(MP5SD6)等です。


    航空自衛隊
    基地防衛教導隊

    基地防衛教導隊は、2007年現在、編成準備中で、2008年に発足する予定の部隊です。

    航空自衛隊の関連施設(基地)を、テロ、ゲリラ攻撃から防衛することを主要任務としています。
    また、航空自衛隊の各基地に編成されている基地警備隊への技術指導を担当すると言われています。

    基地防衛教導隊は、編成準備の際に、陸上自衛隊やアメリカ軍から訓練、指導を受けています。
    本部は入間基地に置かれ、隊員は約200名(戦闘要員約130名)になる予定と言われています。


    以上が自衛隊の特殊部隊の概要です。
    これらの部隊は、警察のSATや海上保安庁のSSTより、高い制圧(戦闘)能力があります。
    その反面、出動には内閣総理大臣の決断が必要となります。

    また、自衛隊が「治安出動」をする際には、警察官職務執行法が適用され、原則として正当防衛や緊急避難の場合に、武器を使用することになります。
    自衛隊の特殊部隊にも、この法令が適用され、武器の使用に関しては、それぞれの隊員が法的な制約を受け、警察系特殊部隊と同様の行動方針で活動しなければなりません。

    軍事系特殊部隊が、テロリストや敵国の特殊部隊と対峙する際、法的制約の中で活動することは、あまり現実的とは言えませんので、今後、自衛隊には、このような法制度の改正、整備も必要になるのではないかと思います。

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