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from: H-2さん

2008年04月04日 18時23分41秒

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中国の特殊部隊について(人民武装警察)

今回は、人民武装警察の特殊部隊について書き込みます。「人民武装警察」という組織自体、あまり聞き覚えのない方も多いと思いますので、まずこの組織について記

今回は、人民武装警察の特殊部隊について書き込みます。

「人民武装警察」という組織自体、あまり聞き覚えのない方も多いと思いますので、まずこの組織について記載します。

人民武装警察は、中国国内の治安維持を担当する準軍事組織です。
通称「武警」と呼ばれています。

1983年に人民解放軍から分離しており、建前上は治安組織ですが、実質的に軍との繋がりが強い組織です。

主要任務は、政府重要施設の警備や、暴動鎮圧、災害対策などで、これを担当する部隊を「内衛部隊」と呼んでいます。

ですが、これ以外にも国境警備、沿岸警備、森林保護、道路建設、水力発電所の建設、さらには金山の採掘(!)まで担当しており、「警察や役所で手が回らないことは、全部やっている」感じがします。

所属する人数も膨大で、正確な数は分かりませんが、一説には150万人、と言われています。
また、制服は緑色なので、見た目には人民解放軍とあまり区別がつきません。

人民武装警察は、天安門事件の際、民主化を要求したグループを鎮圧し、死傷者を出しています。
また最近では、チベット自治区でも、僧侶や一般住民を鎮圧し、死傷者を出しています。
中国国内はともかく、国際的には厳しい批判を受けている組織です。

それでは、前置きが少し長くなりましたが、人民武装警察の特殊部隊について記載します。


雪狼突撃隊

雪狼突撃隊は、人民武装警察の対テロ特殊部隊です。
隊員の総数は約300名で、隊員の平均年齢は22歳とされています。

2006年に北京警察学院の演習場で、「北京特警総隊」と共に、北京オリンピックに向けたテロ対策合同訓練を実施しました。

特警総隊については次回、詳しく記載しますが、要するに中国警察のSWATチームです。

雪狼突撃隊の英語での部隊名称は「スノーウルフ コマンド」です。

「隊員の平均年齢22歳」というのは、公式の発表なのですが、随分若い感じがします。
おそらく軍隊でいえば、空挺部隊や、レンジャー部隊のような位置づけなのかも知れません。

より上位の部隊に行くための、「登竜門」的な存在とも推測されます。


雪豹突撃隊

この部隊は、2002年12月に設立されました。
人民武装警察の北京総隊特勤分隊に所属しており、隊員の総数は約400名です。

前述した雪狼突撃隊と同様に、対テロ特殊部隊です。

雪豹突撃隊は、2007年、ロシアにおいて、同国の「内務省系特殊部隊」と共に、テロ対策の合同演習を実施しています。

英語での部隊名称は確認できませんでしたが、「スノーレパード コマンド」であると思われます。

この部隊も、詳細はよく分からないのですが、中国を代表してロシアに派遣されたことから推測すると、部隊の平均年齢は雪狼突撃隊より高く、ベテランを揃えているのかも知れません。

雪豹突撃隊と雪狼突撃隊は、訓練の際、専用のアサルトスーツ(突入服)を着用しています。
また武器は
        「95式自動歩槍」
        ドイツH&K社製「G36C」(自動式カービン銃)
等を使用しています。

なお、中国において「テロリスト」とは
        民主化要求グループ
        独立を要求する少数民族(チベット、ウイグル等)
        政府の意向に従わない宗教団体(「法輪功」等)
等を指します。

よって、これら「テロリスト」を鎮圧する対テロ部隊は、国際社会から厳しい批判を受ける宿命にあります。

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from: H-2さん

2008年04月07日 14時59分48秒

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「ようこそ(^_^)」
ようこそ、特殊部隊パパラッチさん(^_^) 

投稿、ありがとうございます。

他のメンバーの方にも、ご紹介します。よろしくお願いします。


特殊部隊パパラッチさんの言われるように、香港警察のSDUは大変有名な特殊部隊です。
画像に写っているのは、SDUの隊員ですね。
潜水部隊の画像は初めて見ました。M4?カービンを装備していますね。
珍しい写真だと思います。

香港の中国返還後、SASやSBSの戦術は、SDUを通じて、中国の人民開放軍や武装警察に流出したと思われます。
また、中国は特殊部隊だけでなく、通常兵器の分野でも、先進国の軍事技術を急速に導入しており、軍のハイテク化が進んでいます。

ところで、特殊部隊パパラッチさんは、「ムーンライトマイル」(小学館 太田垣康男)という漫画をご存知ですか?
主なストーリーは、月の資源獲得のために、アメリカと中国が宇宙で争う話で、アニメ化もされています。

この漫画の中で、アメリカ軍の関係者は当初、中国を完全に侮っていますが、中国の宇宙兵器開発技術が自国に匹敵することを知り、驚愕するシーンがあります。

まあ、さすがに宇宙開発の時代まで、中国共産党が独裁体制を維持しているかは疑問です(^_^;)。

ですが近い将来、「月の覇権」はともかく「太平洋の覇権」をかけて、アメリカと中国が争うことは、あるかも知れません。

実際、アメリカ軍は「対中国」を想定して、軍の再編成を進めているようです(-_-;)。

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