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from: H-2さん
2008年04月14日 17時13分42秒
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中国の特殊部隊について(公安部)
「中国公安部」は、日本の警察に相当する組織です。
今回は、公安部に所属する特殊部隊について記載します。
特殊警察総隊
特殊警察総隊は凶悪犯罪対策、暴動鎮圧、テロ対策を主な任務とする組織で、通称「特警」と呼ばれています。
中国全土156のエリアに編制、配置されており、部隊の総人数は20万人と言われています。
組織の規模が大きいため、特殊警察総隊ごとに、所属するエリア(地区)を頭につけて呼称し、区別しているようです。
例えば、北京市に所在する特殊警察総隊は「北京特殊警察総隊」と呼ばれています。
特殊警察総隊は、北京オリンピックの開催が決まった2001年から、編成準備が行われ、2006年あたりから、中国各地で相次いで編成されています。
また北京市、上海市、天津市、瀋陽市に所在する特殊警察総隊は、報道機関に訓練を公開しています。
特殊警察総隊は2003年から、数百名の隊員を数回に分けて英国、ドイツ、オーストラリア、カナダなどに訓練のため派遣しています。
また、フランス軍警察の特殊部隊「GIGN」や、ドイツ連邦警察局の特殊部隊「GSG9」から、テロ対策の技術指導を受けています。
特にGIGNは、2007年に北京を訪れ、北京特殊警察総隊に指導を行っています。
北京特殊警察総隊は、2006年に編成され、編成時、隊員数は約800人でしたが、現在はさらに増員されていると思われます。
また報道によると、隊員の平均年齢は26歳だそうです。
なお特殊警察総隊は、いくつかの部隊に分かれており、「総隊」とは、その総称であるようです。
以下、現在判明している部隊を挙げます(以下に挙げるのは、北京の特殊警察総隊です)。
交通機動部隊
日本警察の「交通機動隊」を意識したのか、水色の制服と白色のヘルメットを着用しています。
おそらく、バイクに乗車して、北京オリンピック(マラソンなど)の際、交通整理を担当すると思われます。
暴動鎮圧機動部隊
暴動鎮圧を担当。盾とヘルメットを装備した、いわゆる「機動隊」です。
介入機動部隊
SWATチームです。GIGNや、GSG9から指導を受けているのは主に、この部隊と思われます。
水中機動部隊
ダイバー部隊です。水中における爆発物の捜索や、水中からの突入を担当すると思われます。
空中機動部隊
この部隊も、詳細は不明です(^_^;)。
おそらく、ヘリコプターからの狙撃や、リペリング降下による展開、突入を主要任務とする部隊だと思われます。
女子特殊警察部隊
女性だけで編成された部隊。
北京オリンピックの際は、女性要人(政府関係者、スポーツ選手等)の警護を担当すると思われます。
また中国の報道によれば、この部隊に入隊すると、「パトカーの運転、射撃、高所の登攀、発破、障害物などの解体、爆弾の解体」などの訓練を受けるそうです。
なお、余談になりますが、以前掲示板に書き込んだ「人民武装警察」にも、女性だけで編成された特殊部隊が存在します。
これは「女子偵察隊」と呼ばれており、「情報偵察、テロ事件での突入、重要な警備業務など」を任務としているそうです。
隊員は、過去に武術、射撃などの技能を習得した人が大半を占めるといわれています。
また、訓練も報道機関に公開されており、赤いベレー帽を被った隊員(当然女性)が、手刀でレンガを叩き割っていました…(^_^;)。
中国だけでなく、韓国の特殊部隊も、この手のパフォーマンスが好きなようで、時々演武(?)を公開しています。
話を戻します(^_^;)。
特殊警察総隊は、様々な武器を装備しているようですが、訓練映像で確認できたものは、以下のとおりです。
56式自動歩槍
兵器メーカー「中国北方工業公司(ノリンコ)」製で、ロシアの自動小銃「AK47」をコピーした物です。銃床(ストック)は、折りたたみ式になっています。
79式軽サブマシンガン
同じく、ノリンコ製です。
銃床は折りたたみ式で、ダットサイト(照準器)が装着されています。
この銃は7.62ミリ、トカレフ弾を使用するサブマシンガンです。
拳銃
形状から、グロック社製と思われる拳銃を、上海特殊警察総隊の隊員が装備していました。
また装甲車(12.7ミリ機関銃装着)や、隊員輸送用のバスなどを装備しています。
特殊警察総隊は、日本の警察で言えば機動隊、SAT、交通機動隊に相当する部隊です。
ただし、規模は日本と桁違いです。
正確な比較はできませんが、日本の上記部隊と比較しても、十数倍の規模になると推定されます。
まあ、中国は人口13億人ですから、部隊の規模が大きくなるのは、やむを得ないのかも知れません。
特殊警察総隊は、創設の経緯からも分かるように、「北京オリンピックのために創設された」という側面を持っています。
ですから、北京オリンピックの開催期間中は、中国の至る所で、特警隊員の姿を見ることになると思います。-
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