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from: H-2さん
2010年08月15日 03時36分35秒
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インドネシア陸軍の特殊部隊について
暑い日がまだ、続いていますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私はやや、バテ気味です(^_^;)。
さて先月、アメリカは、インドネシア陸軍の特殊部隊に対して、訓練支援の再開を決定しました。
これは、東ティモールでの人権侵害を理由に、アメリカ軍が1990年代以降、停止していたものです。
この報道で取り挙げられた「インドネシア陸軍の特殊部隊」は、コパスス(KOPASSUS)と呼ばれています。
今回は、この部隊について記載します。
KOPASSUSは1952年に創設され、部隊名が数回変更された後、現在の部隊名になりました。
主要な任務はテロ対策、暴動鎮圧、諜報活動、破壊活動などです。
過去に、アメリカ陸軍特殊部隊(グリーンベレー)から訓練を受けています。
1975年以降、KOPASSUSは東ティモールにおいて、独立支持派に対する破壊活動や暗殺を繰り返し行っており、人権侵害が問題になっています。
そのため、国際的にも「悪名が高い」部隊とされています。
なお、2002年に東ティモールが独立するまでの間、インドネシア軍にとって東ティモールは、実戦を経験できる数少ない場所だったそうです。
隊員の待遇は、給与の面などで一般兵士よりも優遇されており、KOPASSUS出身者は、軍で主導的な役割を担当しています。
また装備も、先進国の新型兵器が優先的に配備されています。制服は、赤色のベレー帽を被るのが特徴です。
部隊の詳細な人数は不明ですが、KOPASSUSは5つのグループに分かれており、担当任務が異なります。以下にグループと担当任務を記載します。
グループ1、2 不正規戦闘、暴動鎮圧、特別偵察
グループ3 諜報活動
グループ4 訓練担当
グループ5 テロ対策部隊
KOPASSUSが関わった主要な作戦としては、先述した東ティモール軍事作戦があります。
また1981年に発生した「ガルーダ航空機ハイジャック事件」にも出動しており、突入により人質を救出し、4名のテロリストを射殺、1名を逮捕しています。
なお、この事件では、アメリカからデルタフォースの隊員4名が派遣されており、KOPASSUSと合同で突入を行ったようです。
KOPASSUSの隊員は、良く訓練された精鋭部隊ですが、時の権力者の要請で「侵略の尖兵」として活動してきました。
軍事系特殊部隊は、高い戦闘能力を有するがゆえに、その活用は慎重でなければなりません。
東ティモールにおけるKOPASSUSの活動は、それを示唆していると思います。-
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コメント: 全4件
from: 予備役士長さん
2010年08月24日 12時02分01秒
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「Re:Re:インドネシア陸軍の特殊部隊について」
blog見ていただいてありがとうございます。
画像は演習の際にマスコミに展示をした際のサービスショットらしいです。
インドネシア軍の残虐行為はある意味有名なんですが、実はあちらは国民性などもあるのか、近隣の村同士などもかなり凄い行為に及びます。
インドネシアのある地方ではキリスト系住民とイスラム系住民が対立し、お互いを襲いあう行為が今も続いています。
ネット上に出た、有名な動画は実はこの対立のものだったりします。
そういえば、ギャズ・ハンターの本だったかにアフガンに入ったさいに、地元ゲリラのソ連兵への残虐行為を口出しできなかったみたいな描写ありましたよね。
デルタと突入したチームは選抜組だから優秀だったと思いますが、実はあの頃はあちこちでテロ事案が多発し、各国で専門部隊の育成が急がれてました。
またアメリカは自由主義を掲げて西側のイデオロギーの拡大も含めて各国に軍事支援や顧問の派遣を行っていたわけです。
なのでこの辺りの時代は、SASやデルタあたりはひっぱりだこだったそうです。
有名なハイジャックへの作戦で、エジプト軍の特殊部隊が突入した作戦にも米軍顧問が同行したのですが、散々たる結果を迎えた例もありました。
ですので、KOPASSUSの事案は好例といえるでしょうね(^-^)
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from: H-2さん
2010年08月18日 22時49分12秒
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「Re:Re:インドネシア陸軍の特殊部隊について」
こんにちは、予備役士長さん。
ブログを拝見しました(^_^)。
資格者章や徽章のコレクションは、本当に凄いですね(゜o゜)。
またインドネシア軍では、所属部隊により、ベレー帽の色が変るのですね。これも知りませんでした。
御自身のブログで指摘されていますが、たしかに他の国ではあまり見ないような、カラフルなベレー帽ですね(^_^;)。
掲載して頂いた写真は右から、海軍特殊部隊、空軍特殊部隊(PASKHAS)、陸軍強襲大隊、海兵隊、KOPASSUSの隊員でよろしいでしょうか?
インドネシア軍の特殊部隊員がズラリと集合しており、とても珍しい写真だと思います。
式典か演習の時の写真でしょうか?
KOPASSUSは、グリーンベレーから指導を受け、デルタフォースと共に航空機に突入するほどですから、隊員達は良く訓練された精鋭だと思います。ですが、それを使う側に問題が…。
KOPASSUSは、東ティモールで反独立派の武装組織を設立して、たびたび住民を襲わせており、犠牲者は相当な数になるそうです(-_-;)。
精鋭部隊なのですから、今後は適切な活動をして欲しいと思います。
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from: 予備役士長 - 2さん
2010年08月18日 00時22分53秒
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「Re:インドネシア陸軍の特殊部隊について」
>H-2さん
。
> 過去に、アメリカ陸軍特殊部隊(グリーンベレー)から訓練を受けています。
> 1975年以降、KOPASSUSは東ティモールにおいて、独立支持派に対する破壊活動や暗殺を繰り返し行っており、人権侵害が問題になっています。
> そのため、国際的にも「悪名が高い」部隊とされています。
> なお、2002年に東ティモールが独立するまでの間、インドネシア軍にとって東ティモールは、実戦を経験できる数少ない場所だったそうです。
この事から、東ティモールでの非人道行為が発覚した際、「アメリカが指導した内容だったのではないか?」として、アメリカ国内でも追及の声が上がったそうです。もっとも、KOPASSUSの前身部隊であった頃、オーストラリアSASRとも事を構えた事もあったそうですが、その際も結構残虐な行為があったそうです。
>
> 隊員の待遇は、給与の面などで一般兵士よりも優遇されており、KOPASSUS出身者は、軍で主導的な役割を担当しています。
東ティモールの内紛当時は親部隊のKOSTRADには当時の大統領の長男が指揮官であったことから、そうとう優遇されていたようです。ただ、この事が「大統領が虐殺支持を直接指示していたのでは?」と追及されたそうです。
> KOPASSUSが関わった主要な作戦としては、先述した東ティモール軍事作戦があります。
> また1981年に発生した「ガルーダ航空機ハイジャック事件」にも出動しており、突入により人質を救出し、4名のテロリストを射殺、1名を逮捕しています。
> なお、この事件では、アメリカからデルタフォースの隊員4名が派遣されており、KOPASSUSと合同で突入を行ったようです。
この時はまだ対テロ部隊そのものが設立されておらず、選抜メンバーに米軍が協力して事に当たったそうです。この時に対テロ部隊の必要性が痛感され、現在の第5グループの元であるSAT-81が編成されました。このSAT-81(第81分遣隊)はこの81年のハイジャック事件の制圧を記念して部隊名に81の数字が入ったそうです。
今回の記事をみて、自分のブログでKOPASSUSのインシグニアの特集してみました。お時間ある時にでもご覧いただければと思います。
http://black.ap.teacup.com/infantryman/
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from: H-2さん
2010年08月27日 09時12分49秒
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「Re:Re:インドネシア陸軍の特殊部隊について」
こんにちは、予備役士長さん(^_^)。
御返事、ありがとうございます。
> 画像は演習の際にマスコミに展示をした際のサービスショットらしいです。
たしかに、サービスショットですね。一枚の写真にあれだけ色々な部隊が収まるのは、とても珍しいと思います。
> インドネシアのある地方ではキリスト系住民とイスラム系住民が対立し、お互いを襲いあう行為が今も続いています。
そのようですね。宗教を原因とする対立は、とても根が深いですから…お互いにやり合ってしまうと、解決や和解は容易ではないですよね。
> そういえば、ギャズ・ハンターの本だったかにアフガンに入ったさいに、地元ゲリラのソ連兵への残虐行為を口出しできなかったみたいな描写ありましたよね。
ギャズ・ハンター氏の本は私も読んだことがあります。その残虐行為は、ソ連兵の腹を裂いて…というやつですね(-_-;)。
たとえ止めさせようとしても、1人や2人の力ではどうにもならなかったでしょう。
> 有名なハイジャックへの作戦で、エジプト軍の特殊部隊が突入した作戦にも米軍顧問が同行したのですが、散々たる結果を迎えた例もありました。
1985年に発生した「エジプト航空機ハイジャック事件」の事でしょうか?
たしか、エジプト軍の特殊部隊「第777任務部隊」が突入して、乗客が多数死亡した事件ですよね。
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