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from: H-2さん
2012年02月04日 12時21分50秒
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年頭視閲式に行ってきました
先月の17日に、千葉県警察の年頭視閲式に行ってきました(^_^)。
この式典は、千葉市の幕張メッセで毎年1月に行われています。
式典の内容は、警察の各部隊と車両が行進し、警察本部長や知事、県公安委員長の視閲を受けるというものです。
視閲式は全国の警察で行われており、元々は警察の内部行事だったのですが、後に一般市民も見物できるようになり、現在では警察の広報イベントとなっています。
入場にお金は掛かりませんが、会場に入る時には持ち物検査を受けました(^_^;)。
千葉県警察の視閲式は10年くらい前、稲毛海浜公園で行われていた時に、見物したことがあったのですが、内容は以前より充実していました。
以前は行進だけを行っていたのですが、今回はそれ以外に、警備部公安第二課による要人警護訓練と、成田国際空港警備隊による警備訓練が行われました。
「公安」が式典に参加するのは奇異に思われるかもしれませんが、千葉県警察では要人警護を担当する警察官が、公安第二課に所属しているそうです。
警察の警護員は全国に設置されており、特に警視庁警備部警護課の「セキュリティーポリス(SP)」が有名です。
今回の訓練の内容は、車両から要人役が降りた際、群集の中から犯人がけん銃を発砲し、警護員が要人を車両に乗せ、緊急避難させるという内容でした。
同様の訓練は、横浜APECが開催される前に、神奈川県警察が公開しています。
この訓練以外にも、成田国際空港警備隊に所属する第二空港機動隊が、警備訓練を行いました。
透明な大盾と、新型の黒色プロテクターにヘルメット、という装備で訓練を行っており、なかなか見ごたえがありました。
また、今回行進した部隊で特徴的だったのは、銃器対策部隊でした。
下の写真は、千葉県警察第一機動隊に所属する銃器対策部隊です。
コンパクトカメラで撮影したので画質があまり良くないのですが、隊員は左肩に「機関けん銃(サブマシンガン)」を掛けています。
この機関けん銃は、すでに御存知かと思いますが(^_^;)、ドイツH&K社製の「MP5」です。
MP5には様々な仕様があるのですが、日本警察ではフランス警察が導入した「F型」を採用しています。
この銃は、エイムポイント社製のダットサイトを装備しており、照星と照門を合わせる従来の照準に比べて、素早く狙いをつける事が可能です。
また今回の装備で注目すべき点は、防弾ベストです。
千葉県警察の銃器対策部隊は、それまで、交番やパトカーの勤務員が使用する一般的な紺色の防弾ベストを使用していましたが、今回は新型のものが公開されました。
新しい防弾ベストは警察で「突入型防弾衣」と呼ばれているもので、従来の物に比べて防護範囲が増えており、従来型ベストで防護していた胴体前部や下腹部に加えて、首や上腕部、背中も防護しています。
また、背中と(写真には写っていませんが)胸部に「POLICE」と記載された、パッチが張られており、このパッチは取り外しが可能なようです。
この突入型防弾衣は現在、全国の警察に配備が進められています。
装備が導入されるきっかけとなったのは、2007年に愛知県で発生した人質立てこもり事件です。
この事件については、何度か掲示板で取り上げましたが、愛知県警察のSAT隊員が防弾ベストを着ていたにもかかわらず、ベストの僅かな隙間から被弾して死亡しています。
新型防弾衣の導入は、この事件を教訓としたものです。
同様の防弾衣は、若干仕様が異なるものの、神奈川県警察と愛知県警察のSAT隊員が公開訓練で使用しています。
最近では、原子力発電所の警備強化が課題となっており、銃器対策部隊の重要性が高まっています。
千葉県警察の銃器対策部隊には、より実戦的な装備が導入されたのですから、隊員の方々は訓練を重ねて、練度の向上に努めてもらいたいと思います(^_^)。
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