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  • from: H-2さん

    2016年05月12日 12時15分46秒

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    警察系特殊部隊オタクさんへの回答について(複数回答)

    こんにちは。

    >SSTよりSATの方が重装備のように見えるのですが?

    公開訓練の時の防弾装備に関しては、SATの方が重装備です。
    SSTとSAT、いずれの隊員も防弾ヘルメットとベストは着用していますが、SATの隊員はこれに加えて防弾バイザー、上腕と下腹部を保護するプレートを着けています。
    治安系特殊部隊では、人質立てこもり事件において航空機や室内に突入した際、身を隠す場所が無いため、上記のバイザーや防弾盾を使用します。
    SSTが防弾装備に関して比較的軽装である理由は、公表されていないため不明です。
    個人的に推測するならば、ヘリからの降下や巡視船等で相手船舶に飛び込む際、防弾盾は邪魔になるのではないかと思います。
    臨検などで、相手船舶が大型船の場合、広範囲に捜索をしなければならないため、防弾バイザーは邪魔なのかも知れません。
    また、隊員が海中に落ちた事を想定して、すぐに脱げるよう、必要最低限な防弾装備にしているのかも知れません。
    公開された装備は、SSTの装備のごく一部ですから、実際にはバイザー、盾などの装備もあり、公開していない可能性もあるのではないかと思います。

    >それと元SST隊長の住本氏は武道の有段者でしょうか?

    住本氏は元海上保安官ですから、逮捕術は当然、習得しています。
    武道に関しては公表していないため、不明です。

    >SSTに入隊するには格闘技は何段以上とかあるんでしょうか

    選抜基準は公表されていないため、不明です。

    >SSTが行う狙撃は陸上の狙撃よりかなり高難度ですよね
    例えば揺れている船の上から50mくらい離れたところにある500円玉を狙撃できるくらいの技量はありますかね

    特殊部隊、特にテロ対策部隊の狙撃能力や装備が詳細に公開されることは、基本的にありません。
    テロリストに余計な情報を与える事になるからです。
    ですから完全に個人的な推測になってしまいますが、船舶の揺れの状態と、装備によると思います。
    ボルトアクション式の狙撃銃は、地面の上で、安定した射撃姿勢であれば、100メートル先の500円硬貨に命中させることができるそうです。
    もちろん、よく訓練された狙撃手が使用するという前提です。
    また半自動式の狙撃銃であれば、上記の条件で、100メートル先の直径2インチ(500円硬貨2枚分の直径)の円の範囲に命中させることができるそうです。
    例外はドイツのH&K社が製造している「PSG-1」という半自動式の狙撃銃で、この銃はボルトアクション式の狙撃銃と同様の命中精度がありますが、銃を安定させるため、三脚を使用することが条件です。

    住本氏の著書によれば、ボルトアクション式の狙撃銃は次弾装填の際、犯人を見失うおそれがあるため、海上での使用には不向きだったそうです。
    ですから、SSTは半自動式の狙撃銃を採用している可能性が高いのですが、先に述べたように、通常の半自動式狙撃銃は、ボルトアクション式と比べて、命中精度が落ちます。
    理論上、通常の半自動式狙撃銃は、50メートル先の500円硬貨に命中させることができますが、これは地面の上で使用するという条件での話です。
    波で揺れる船上で、これを確実に実行することは、非常に困難でしょう。
    先に述べたPSG-1であれば可能かもしれませんが、それでも波や揺れが少ないという
    条件が必要だと思います。

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