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from: H-2さん

2017年02月26日 14時13分36秒

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大阪府警察のテロ対策部隊「ART」について。

皆様、こんにちは(^_^)。いかがお過ごしでしょうか。最近は温かくなり、花粉の季節になりましたね。私は昨年から舌下型の免疫療法を行っており、今年はかな

皆様、こんにちは(^_^)。
いかがお過ごしでしょうか。
最近は温かくなり、花粉の季節になりましたね。
私は昨年から舌下型の免疫療法を行っており、今年はかなり症状が軽いですが、効果は個人差があるようです(^_^;)。

さて、今回は大阪府警察のテロ対策部隊「ART」について書き込みます。
文章が少し長くなってしましましたが、御容赦下さい<(_ _)>。

今月22日に関西方面のNHKのニュース番組で、大阪府警察のARTという部隊が特集という形で取り挙げられました。
番組によればARTとは「アームド・レスポンス・チーム」の略称とのことです。
日本語で訳せば、武装展開部隊といった意味になります。
以下に番組の内容が掲載されているアドレスを記載します。

https://tvtopic.goo.ne.jp/kansai/program/nhk/201/573163/

18時15分からの「特集(ニュース)」という項目に、番組の内容が記載されています。
以下に記載内容を大まかに要約すると

大阪府警はパリで発生した同時多発テロを踏まえて、テロ対策に特化した「ART」という部隊を創設した。
ARTは、不特定多数の人が集まる「ソフトターゲット」と言われる場所へのテロ対策を任務としており、大阪府内の複数の拠点で24時間の即応体制を取っている。
隊員は機動隊から選抜され、機関拳銃を装備している。
取材した訓練は、多くの人が集まる施設でテロリストが銃を乱射したという想定で行われた。
ARTが建物を包囲中に、別の場所でもテロが発生し、素早く隊員の配分をしなければならない内容だった。
更に、車で移動するテロリストを追いかけて制圧する訓練では、車を降りたテロリストが人質を取り、犯人への接近が困難になるなど、実戦的な内容だった。

といった内容です。
さらに大阪府警はこの番組が放送された翌日である23日に、テロ対策訓練を公開しています。
大阪府警の警察官120名が参加した訓練で、ARTの隊員も参加しています。
以下に訓練の動画を掲載します。





それでは、NHKの番組と公開訓練について個人的な感想を記載します(^_^;)。

警察では同名の部隊として、千葉県警にARTという部隊が以前からあります。
千葉県警のARTは刑事部に所属し、人質救出を目的とした突入班です。
大阪府警のARTは警備部に所属し、テロ対策を任務としており、この掲示板でも以前に取り挙げた警視庁の「ERT」という部隊と同種の部隊です。

大阪府警ARTの隊員は、2丁の機関拳銃(MP5)を交差させ、ARTと記載された円形のワッペンを上腕に着けています。
伊勢志摩サミットの際にこのワッペンを付けた部隊が確認されているので、ARTの創設は警視庁ERTとほぼ同時期ではないかと思います。
またNHKの番組ではARTが訓練をしている射撃場が写っており、この場所は、大阪府警の総合訓練センターではないかと思います。
射撃場の床にマットが敷いてありますが、これは膝撃ちや伏せ撃ちの訓練をした時に膝や肘を負傷しないようにするためでしょう。
また番組では、出動服に黒色ジャンパー、イヤープロテクターを着けた教官が写っています。
制帽の白帯の太さから、階級は警部補、あるいは警部ではないかと思います。
この教官の経歴は不明ですが、大阪府警察特殊部隊(SAT)のOBである可能性が高いです。

映像で訓練に参加している隊員は13名です。この他に教官、警部補、警部の3名がおり、全員で16名が写っています。
全員がこの訓練に参加している訳ではなく、大阪府内の各拠点で配置についている隊員もいるでしょう。
また事件発生に24時間体制で備えているとのことですから、ARTは3交代制の勤務である可能性が高いと思います。

ARTの規模については、完全に推測になってしまいますが、隊員10数名を1個班として、3交代であるとすれば3個班体制で、隊員の総数は40から40数名程度、さらに指揮官、教官を含めると50名程度の体制ではないかと思います。
ARTの隊員は銃器対策部隊から選抜された警察官であり、大阪府警の銃器対策部隊の規模は不明ですが、全隊員の半数程度はARTに編入されたのではないかと思います。
また、ART以外の銃器対策部隊の隊員は、関西国際空港のテロ対策など、拠点警戒のような任務を担当しているのではないかと思います。

NHKの番組を見る限りでは、ARTの隊員は、訓練中に不測の事態が発生した際に戸惑うことも多く、これから経験を積んで発展していく部隊だと思います。
23日の公開訓練の動画では、大阪府警機動隊のドローン隊と連係して偵察を行っており、新しい装備を積極的に活用しているという印象を受けました。
また、映像では公開されていませんが、警察はパリの同時多発テロを受けて昨年、自動小銃や防弾仕様のRV車、タイヤ付きの大型防弾盾といった装備を導入しているため、このような装備もARTは保有していると思います。

今回取り挙げた大阪府警のARTに限らず、全国の銃器対策部隊はパリで発生したようなテロに対応するため、従来の重要拠点警戒という任務以外に、迅速な対処能力が求められていると思います。
繁華街の飲食店やコンサートホール、スタジアムなどのソフトターゲットを狙ったテロに迅速に対応するためには、大阪府警ARTのように管轄地域の何ヵ所かに分散して部隊を待機させ、事件発生と同時に、防弾車両などで駆け付け、犯人を制圧するというのが、現実的な対応策だと思います。
また、こうしたソフトターゲット対策の部隊とは別に、原子力発電所や空港、大使館などの重要施設に駐留して警戒を行う、従来の銃器対策部隊も引き続き必要です。
小規模な県の警察本部では、警視庁や大阪府警のような体制をとることは不可能ですが、銃器対応部隊の一部を迅速に展開させるような体制は、各県の警察本部でも、東京オリンピックの開催が近づくにつれて、増えるのではないかと思います。

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from: ICBMさん

2017年02月27日 05時27分11秒

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映像観ました。映像は展示用にいろいろと判りやすくしているんでしょうが、本当はもっと激しい訓練をしてくれているんでしょうね。東京オリンピックを踏まえて、各自治体も徐々にですが、こういった訓練に眼を向けだした様な感じですね。頑張って欲しいものです。

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from: H-2さん

2017年02月27日 06時53分50秒

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こんにちは、ICBMさん(^_^)。

〉映像は展示用にいろいろと判りやすくしているんでしょうが、本当はもっと激しい訓練をしてくれているんでしょうね。

そうですね。
ARTはテロ対策部隊ですから、実際の制圧方法を公開することは無いでしょう。
今回のARTの取材協力や公開訓練は、「詳細については公表できないが、即応体制の部隊が存在する」という警察の広報活動的な意味合いがあると思います。
ARTはまだ創設されたばかりで、今後発展していく部隊ですが、オリンピックに向けて、さらにレベルを向上させてもらいたいですね。

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