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  • from: H-2さん

    2009年04月01日 06時36分48秒

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    SWAT隊員が死亡した事件について

    約一ヶ月ぶりに書き込みます。先月はWBCの優勝で、かなり盛り上がりました。(^_^)日本チームが優勝できて本当によかったと思います。ところで、アメリカ

    約一ヶ月ぶりに書き込みます。
    先月はWBCの優勝で、かなり盛り上がりました。(^_^)
    日本チームが優勝できて本当によかったと思います。

    ところで、アメリカのカリフォルニア州では、今年に入ってから、SWAT隊員が突入で死亡する事件が2件発生しています。
    今回は、これらの事件について書き込みます。
    事件はオークランド市と、ロサンゼルス市で発生しました。
    まず、オークランド市で発生した事件は以下のようなものです。


    3月21日午後1時過ぎにオークランド市内で、登録期限の切れた乗用車を運転していた男がオートバイに乗った2人の警察官に停められ、免許証の提示を求められた。
    免許証を確認した警察官は男が仮釈放の身で前回の出頭日を守らず逃亡中であることを確認し、男の乗る車に戻ろうとしたところ、車から降りて来た男に発砲を受け倒れた。男は路上に倒れた2人の警察官に対して、さらに発砲しそのまま逃走。
    その後警察による捜索が始まり、間もなく近くに住む親族の家に隠れていることを確認。
    外部から投降を呼びかけるも応じないため、SWATが屋内に突入したところ、寝室に隠れていたと思われる男からドア越しにライフルの発砲を受け、隊員2人が銃弾に当たり死亡した。
    また男もSWATからドア越しの発砲を受けて死亡した。アパート内で寝ていた16歳の少年に怪我は無かった。

    この事件は結果として、警察官4人が死亡し、オークランド市警察史上、最悪の事件となりました。
    また、ロサンゼルス市で発生した事件は以下のようなものです。

    ロサンゼルスの民家で2月6日、男が家族3人と警察官1人を射殺する事件があった。
     事件があったのは、ロサンゼルス郊外の住宅地。6日午後9時ごろ、警察に男の声で「家族3人を殺した」という通報があった。
    警察が駆けつけたところ、民家に銃を持った男が立てこもっていて、約3時間半後にSWATの隊員がドアから突入した。
    しかし、男が発砲し、51歳の隊員が死亡、1人が重傷を負った。
    その後、こう着状態が続いていたが、約12時間後、突入した警官に射殺された。
    また、現場の民家では男の家族とみられる3人の遺体も確認された。

    この事件は不幸なことに、ロサンゼルス市警のSWAT隊員が射殺された初めての事件となりました。


    事件の検証は、今後詳細に行われると思いますが、個人的な意見を記載します。

    この二つの事件では、「犯人が突入を待ち構えている」状態でSWATが突入し、隊員が死亡しています。
    このようなタイミングで突入すれば、当然、SWAT隊員が犯人に撃たれる危険性は高くなります。

    突入のタイミングについては、先月、この掲示板で紹介したフジテレビの特別番組で、零中隊の元隊員である佐藤一彦氏がコメントしています。

    佐藤氏によれば、突入には「攻め時」があり、それは犯人が
    眠る時と、驚いた時と、幸せな時
    だということです。

    実際に零中隊の突入班は、「三菱銀行立てこもり事件」の際、犯人が銃から手を離して「幸せそうに」メロンを食べている時に突入し、犯人を制圧しています。

    また、似たような例としては、1996年にペルーで発生した「日本大使公邸占拠事件」が挙げられます。
    この事件では、犯人グループが気分転換のために1階ロビーでサッカーを始めた時に、ペルー軍の特殊部隊が突入し、人質を救出しています。

    今回、カリフォルニア州で発生した2つの事件は、警察が犯人の状況を十分に確認せず、「攻め時」を誤った事が失敗の原因であると思います。

    では何故、SWATが突入してしまったのでしょうか?

    ロサンゼルス市警察のSWATは、全米の「SWATの元祖」であり、創設からの歴史も古く、数多くの出動実績があります。
    また今回、突入して死亡した隊員は、51歳のベテラン警察官です。
    しかし、経験豊富であればこそ、チーム全体に「今まで上手くいったので、今回も大丈夫だろう」という、悪い意味での「慣れ」があったのかもしれません。

    またSWAT隊員は、突入の際、防弾ヘルメットやボディーアーマーを着用しています。
    ですが、銃で撃たれて当たり所が悪ければ当然、死亡します。
    ましてや、ライフル弾を完全に防ぐことは不可能ですから、突入はより慎重に、犯人の不意を突いて行わなければならなかったはずです。
    ですから、隊員の能力や、装備に対する「過信」があったのかもしれません。

    また、オークランド市警のSWATの場合は、既に同僚の警察官2名が撃たれていたので、「一刻も早く犯人を確保したい」という「焦り」があったのかもしれません。

    いずれにせよ、今後二度と、このような犠牲者を出さないよう、事件の検証と再発防止を徹底してもらいたいと思います。

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