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from: ueyonabaruさん
2008年04月07日 16時52分17秒
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アウグスティヌスの時間論、信仰 ②
アウグスティヌスの時間論について考えているのですが、時間について言及している箇所を「告白」から引用します。
第7巻第15章
〜またただひとり永遠にましますあなたは、はかりしれない時間の経過したのちにはじめて、創造の御業をはじめられたのではないということをみとめました。じっさい、すべての時間は、過ぎさった時間も過ぎさるであろう時間もふくめて、あなたがそこにはたらきそこにとどまるのでないならば、過ぎさることもなく、やってくることもないでしょうから。
第11巻第30章
〜「天地を造る以前、神は何をしていたか」とか、「それ以前、いまだかつて何もしたことがないのに、そのとき何かをしようというこころが、神の精神にうかんだのはなぜか」などといいます。
主よ、彼らに、自分自身何をいっているのか、よく考えてみる力を与えたまえ。時間がないところでは、「いまだかつて」などというのは無意味であることを悟らしめたまえ。
だれかが「いまだかつてしなかった」といわれるのは、「いかなる時にもしなかった」ということにほかなりません。だから彼らは、被造物がなければいかなる時間もありえないことを知って、そういう阿呆なことをいうのはやめるがよい。〜
ueyonabaru:
以上がアウグスティヌスの「告白」から、時間について言及した箇所の一部です。
結論は、神が時間と被造物を創ったということです。絶対的に流れる時間がまずあり、その上に神が被造物を創ったという考えかたを彼は明瞭に否定します。ここのところは、シッカリ抑えておきたいと思います。今後も時間について考える筈ですが、これを基礎に、またこれとの比較で時間を考えていきたいと思います。
時間を考えること自体が、何か悟りに通じるなにものかを得ることであり、新しい心境の展開につながらないかと期待されるところです。
コメント: 全1件
from: tamaさん
2008年04月23日 05時35分42秒
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「Re:アウグスティヌスの時間論、信仰 ②」
> 以上がアウグスティヌスの「告白」から、時間について言及した箇所の一部です。
> 結論は、神が時間と被造物を創ったということです。絶対的に流れる時間がまずあり、その上に神が被造物を創ったという考えかたを彼は明瞭に否定します。ここのところは、シッカリ抑えておきたいと思います。今後も時間について考える筈ですが、これを基礎に、またこれとの比較で時間を考えていきたいと思います
時間や空間や物質・生命などを考察する時、やはり、「神とは何か」という事を避けて通る事は出来ないと思うので、この事について少し言及したいと思います。
アウグスティヌスはキリスト教の信者として唯一絶対の人格神(天地創造の神)がまず存在しており、その神が宇宙を創造されてから時間の流れが始まり空間も物質も生命も出来上がった、と考えておられた思います。
現代に生き、特定の宗教を信仰していない私にとっては、直感的には以下のように感じます。
私たちの人智を超え、計り知れない神の存在について議論するのは、私にとって大変恐れ多い事ではありますが、敢えて言葉で表現するならば、神(根源神)は宇宙を貫き偏在する愛のエネルギー・愛の法則そのものであり、人格神ではなく、ビッグバンの時に宇宙(空間や時間や物質)を創造されたが、あくまで宇宙の法則として作用されたものと思います。
そういう意味では、アウグスティヌスの考えである、神が時間と被造物を創られた(そして絶対的に流れる時間がまずあり、その上に神が被造物を創ったという考えかたを否定する)という思想に近いと思いますが、その天地(宇宙)創造の主体(創造主)はあくまで宇宙の法則である、という点が異なると思います。
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