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from: ueyonabaruさん
2008年09月22日 12時27分56秒
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沖縄の集団自決 ④
前回、沖縄で県民大会が開催されたのは、沖縄戦での県民の悲惨な体験があるからだと申しました。沖縄戦の死者は、軍人8万人、民間人12万、米軍人1万余だったかと記憶してます。
イギリスのチャ-チル首相は、今次大戦での最も過酷な戦いが沖縄戦だと言ったといいます。また、戦記によると、ヨ-ロッパ戦線でナチ軍がすでに降伏し、その後の余剰の戦力、物資が沖縄戦には投入され、さらには、イギリス艦隊までもが沖縄くんだりまでやってきて戦ったのが、ここでの戦争ということです。対する日本軍も、南方へ送るつもりの物資、武器が南洋諸島の戦いで日本軍がすべて玉砕したため、沖縄守備隊(第32軍 牛島中将)へ多く供給されたとのことです。ここは日米最後の決戦場となりました。
神風特攻機がもっとも多く突っ込んだのがこの沖縄戦であり、海軍の戦艦大和は航空機の援護なく沖縄へ向け発進しました。
南洋諸島のグアム島、サイパン島、テニアン島、などとは違い、この地には多くの民間人が住んでおり、この人たちが戦闘に巻き込まれていったのです。そのような状況では様々な悲劇が起こらないはずがありません。集団自決もその中の一つであり、渡嘉敷や座間味島のほかでも大小の規模で同様の事件が発生しております。日本軍による住民殺し、スパイ殺し、幼児殺しなどもありました。
沖縄戦の悲惨な体験が、梅沢元隊長の裁判に対する県民の過剰な反応となったといえましょう。しかし、梅沢氏は単に名誉毀損の訴えをしているに過ぎません。ここでは、沖縄戦の悲惨な体験も県民にはあるでしょうが、裁判については冷静に見ていく必要があると私は思っています。
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