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  • from: hiraokaさん

    2008年10月26日 01時21分16秒

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    大川さんは、冷たい人・・・・? 1

    ぼくが幸福の科学の会員になってから、ちょっと経ったころのことです。
    大川さんのもとに最初に集まった10人くらいの人たちの中で、「あなたは阿難(アーナンダー)の生まれ変わりです。」と云われた人がいました。
    この人は、出版関係の人だったと思います。
    おもに大川さんの原稿の校閲をやっていたと思います。

    ご存知かも知れませんが、阿難と云う人は釈尊の弟子で「多聞第一」といわれた人です。
    「如是我聞」で始まる漢訳経は、この人が暗記していた釈尊の言行録です。
    「如是我聞」と云うのは、「如来はこのように語り、我はこのように聞いた」と云うような意味です。
    第一回の仏典結集のときの中心人物でもあり、現在の経文の原型はこのひとの驚異的な記憶力によるものです。
    ある意味ソクラーテスに対するプラトーンのような人であったとも云えると思います。
    プラトーンと違うところは、私見を展開しなかったというところでしょうか。

    この人は原さんや関屋さんが追い出されるよりも前に、追い出されました。
    理由は「増上慢になったから」と云うようなことだったとおもいますが、どうもぼくの記憶もあいまいになりました。

    その後の大川さんの公演で冒頭、「阿難と云う人は、このようにたいした人ではなかったということが解ると思います。」と云っていました。
    たいしたことがない理由については、どうしても思い出せません。
    そのころぼくは、大川さんは釈尊の生まれ変わりに違いないと思い込んでいたので、聞き流していたのかも知れません。

    この少し前の頃の公演だったと思いますが、「わたしがあなたたち一人ひとりの過去生を言わないからといって、わたしにそれが解らないとでも思っているのでしょうか!」と強く発言したこともあります。

    ふりかえって考えると、大川さんが件の男性を阿難だと認定したのは、何だったのでしょうか?
    おそらく、大川さんはみんなの前で断定するとき、ほんとうにこの人は阿難だったと思ったのだろうと、ぼくは思います。
    もちろん、それが正しいか誤っているかは、ぼくらにはわかりません。大川さんにもわからないのでしょう。

    しかし、教祖に二言は無し。
    訂正しないのです。

    それで、上述のような公演の発言になったのではないかと思います。

    その後、原さんたちも追い出されました。
    原さんは会員番号1番で、幸福の科学発足にもっとも貢献した最初の女性です。
    この人は、知り合いの関谷さん(中古バイクなどの販売会社のオーナーで、ぼくもたまたまこの会社のことを知っていました)たちを引き込んで、幸福の科学の基を作ることに奔走した人です。

    大川さんが結婚したことや、原さんと関谷さんが結婚したことや、いろいろなことがありましたが、そのころの内部事情は関谷さんの書籍にも書かれていると思います。

    原さんはインドのヨーガの講師をしていました。
    幸福の科学を追い出された後、原さんの出した本を立ち読みしたことがあります。
    序文に「これからは、自分とサイババだけを信じていこうと思います」とありました。
    ぼくは幸福の科学最初の公演テープを持っています。
    そのなかで、関谷さんが「きょうは私の尊敬するサイババの誕生日だそうで・・・・」と言っていましたから、おそらく関谷さんは原さんから、最初にサイババのことを教わったのだろうと思います。
    ぼくも、サイババの本はかなり読んでいました。

    ところが! ところが!・・・・

    ほんとうに、「是こそは真実に違いない!!」と強く強く思い込んでも、そうではないようなんです。

    サイババに関する、昔からあるインドで発禁処分にされている告発書は本当のことだったのかも知れないのです。
    まさか、サイババがマイケル・ジャクソンと同じ事をしていたとは・・・・

    ぼくは、幸福の科学から離れようかと迷っていたときに、「ああ、自分にはほんとうに信じられる師は与えられないのか!」と泣いた事があります。
    そのとき、教団から離れる具体的な理由を捜し求めていました。

    そのころ、ぼくは大川さんの教えのなかのどの一つも間違いだと断定できるものを見つけられないでいました。
    それでむりやり見つけたのは、大川さんがサイババの奇跡を、「テレビで映像を見ると、あれはあやしいと思いました。」と、月刊誌に書いてあったことなんです。

    サイババについてはスウェーデンのれっきとした学者が書いたサイババの観察本やその他の多くの本を読んでいました。
    とにかくメチャクチャに奇跡の連続でして、最後には辟易するくらいです。
    サイババの奇跡はインチキだとする本も知っていますが、他の本の証言のすべてが間違いだとはとうてい思えないので、大川さんがこのことについて、はっきりと裁定を下せないことを持って、大川さんたちから離れる自分の根拠としたのです。

    ああ、原さんはサイババの真実かも知れない実態を受け入れなければならないと思ったとき、彼女はどう思うのでしょう?

    ぼくは、自分で自分の道を作らなければならないと思うのは、とても心細いと思いました。
    しかし、自分が自分の世界を理解し構築しなければならないのだと今は思います。
    そして、自分の世界観を尊重するように、人の苦労して作り上げた世界観も尊重するように努めています。
    どうも、真実と云うのは一つではないようなんです。

    原さんたちが追い出されたすぐ後での、大川さんの公演での発言の冒頭に「冷たい男だと云われていますが・・・・・。 まあ、いいでしょう。こんな男も居ていいでしょう。」と云ってから別の話に入っていったことがありました。

    本当の真実とは何なのでしょうか?
    本当は無いのかも知れません。

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