イデアについて話し合いましょう。

　昨日自性論という言葉を使いました。この自性（じしょう）という言葉を初めて知ったのは、幸福の科学の批判の急先鋒である佐倉哲さんの文章を読んだときです。佐倉さんの文章から引いてみます。

「空とは、ナ－ガ－ルジュナによれば、存在がないことを意味するのではなく、存在には「自性（スヴァバ－ヴァ）」というものなどない、という意味であることを・・・・・ものには永遠に自立自存する「自性」などない・・・・・」

　という具合に、使われます。これが、仏教におけるイデア論に通ずる部分かという思いがあり、イデアについてお話しする前にこれを調べようと思った次第です。ネットで調べてみたのですが、仏教特有の存在論などにも関わるようで、複雑で私にはまだ理解ができておりません。しかし、この自性という言葉は、実体を表す意味でも使われているので、我々の知るイデアという概念を含んでいるとは思われます。人間の考えることは、基本的にはそう変わらないので、東西の用語の違いはあるものの、人間は同じような思考をするというのが私の基本的な考え方ですので、あまり神経質にならずにいようと思います。

　実は今日は、大川先生のご本「フランクリ－スピ－キング」を読んでおりました。大川先生と渡部昇一教授の対談を読むとお二人ともたくさんの本を読んでいることが分かります。私も彼らのようにたくさんの本を読まなければいけないのかも知れませんが、これはもう不可能です。彼らのような才もなければ、残された時間も十分にはありません。

　それでも、真実を探求する気持ちは十分にありますので、お二人のお読みになった本をできるだけ読むようにし、読めない分は推量で補いつつ、思索を深めるしかないと思います。間違いに気づけば直ちに修正を入れることとしましょう。このように申しますのは、イデアというものでも専門的に考えると多岐にわたってしまい、素人の手には負えません。専門的な知識もありませんし。あくまでも我々にとってのイデア論にしかならないでしょうが、興味のあるテ－マですので、自由に発言してゆきたいと思います。
今日はここまでとします。