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from: ueyonabaruさん
2008年11月28日 06時58分14秒
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エマ-ソンの日記から ②
あと一遍、20代の日記から引用させて下さい。
あと二ヶ月経つと、ぼくは満二十歳になる。人類のうつろいゆく世代のただなかで、歳月の深淵のなかで、ぼくはだれも知らず、誰にも省みられない孤独の叫び声をあげ、仮借ない「時」に向かって泣き言をいう-「とどめてくれ、いっさいを破壊し圧倒する者よ、この手におえぬお前の疾走を、ほんの束の間でも、とどめてくれ。・・・・
「されどかの川は流れ去り流れきたりて、永遠につくることあらじ」
ぼくより前に何千人の人間が、おそるべき「時」の飛翔を凝視したとき、ぼくと同じ恐れと悲しみのまなざしを「時」に向かって挙げたことだろうか。だが、あらゆる存在を滅ぼし変化させるこの無限なる「時」は例外をおかず、おやみなく、その至高の力を働かせ続ける。
こうしていそがしく進みまた去ってゆく平凡な無数の人びとのなかに、永い期間をおいてときどき現れる小数の人間が、同じ人間仲間に奉仕するために全力を傾けることによって、この世界で(そしておそらくあの世でも)永く記憶に残る者となるのだ。
いつくしみ深い神が、地上の人の子らを天上からみそなわしているとすれば、高潔な精神ををもった人びとが、人間性のために、また人間性の改善をめざすことを公言して行った、辛抱づよい研究と、激しい労苦の光景は、神のよみするところとなるだろうと彼らが考えたのは、まちがってはいなかったのである。
彼らの語るところによれば、人間は懐疑と虚偽の暗闇のなかで手さぐりしている。「真理」の光は消え、あるいはかすかに燃えているにすぎないからだ。さあ、炎をふたたび燃えたたせ、燃料を補給しようではないか-遠くまであかあかと照らす標識の光となって燃えあがり、世界をあかるくするまで。そうなればぼくたちの子孫は、あかるい光のなかを歩むようになり、ぼくたちが死の部屋におりていったのち久しく経たのちも、ぼくたちへの祝福を神に祈りもとめるだろう。・・・・・
※二十歳というこの時点で、すでに自分の役割を自覚しているようです。
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