サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: ueyonabaruさん
2010年06月19日 11時04分54秒
icon
藤原 正彦の「日本国民に告ぐ」から
反戦・平和主義と自衛戦争について、文芸春秋7月号から、藤原氏の言葉を抜粋します。
「四年ほど前に見たあるテレビ番組は、50歳前後の俳優が八十九歳の父親とベトナム沖の島を訪れるものであった。陸軍大尉だったこの父親がB級戦犯として五年間収監されていた島である。ここで俳優が老いた父親を高圧的に非難するのだった。「戦争は人殺しだよね。わるいことだよね」と、父親の反論に耳を貸さず幼稚な言い分をがなり立てる様にいささか驚いた。軍人だった父親のいる多くの家庭で見られた風景に違いない。「日本がすべて悪かった。日本軍人は国民をだまして戦争に導いた極悪人だ。自衛戦争を含めすべての戦争は悪だ」という洗脳教育から大多数の国民がまだ解き放たれていないのだ。
だからこそ、戦場で涙ながらに老いた父母を思い、新妻や遺される赤子の幸せを祈り、日本に平和の訪れることを願いつつ、祖国防衛のため雄雄しく戦った人々は、散華したものは犬死だと嘲られ、かろうじて生き残ったものは難詰され罵倒されるという、理解を絶する国となってしまったのである。だからこそこの国から誇りが消えたのである。」
このTV番組はたまたま私も見ております。藤原さんと同じ感想です。この、息子である俳優は、戦争は人殺しとまったく同じであるという考えなんですね。戦争とは、単なる人殺しではありません。この俳優のみならず、著名な女優の吉永小百合さんやなんかも、そしてその他多くの方々が、なにか特殊な反戦思想をもっているように思います。クエ-カ-教徒の反戦主義と同じものか、違うのか、分かりませんが。日本人の反戦思想、反軍思想は、もしかすると、単に自分が死にたくないあるいは殺したくないとの感情から生まれてきているものかもしれません。そして、それは反戦、反軍思想でかなえられるという錯覚があるのかもしれませんネ。だから、9条を捨てようとしないのでしょう。
コメント: 全0件