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from: ueyonabaruさん
2010年07月19日 23時46分02秒
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村上和雄氏の講演会
女房が生長の家の信者で活動をしており、生長の家の経済人の集まりである「栄える会」の講演会があるので付き合ってくれと言われ、出かけてまいりました。
村上和雄氏のことは知りませんでしたが、世界的な遺伝子学の権威であり、今日本でノ-ベル賞にもっとも近い学者であるとのことです。概要は次のとおりです。
(笑いの効用)
演題は「遺伝子が目覚めればあなたの人生が変わる!」でした。笑うことにより、遺伝子がスウィッチ オンとなり、健康にも好影響を与える。つまらない、大学教授の講義を聴く前とあとの血糖値を測定したことがある。講義を聴いてあとに血糖値を計ってみると
相当に高い血糖値(100以上か?)が、その後笑えるビデオのお笑いを聴いて後に計ると、それが77まで下がるのである。このことはアメリカの学会にも発表し評価されている。
現在、人間のスマイルに関係する遺伝子を探す作業を続けている、未だ発見できず。ネズミもある状況におかれたら、気持ちよさそうな様子を見せてくれる。なにゆえ気持ちよさそうな状況になるのか、遺伝子との関係を調べている。心の状況が変われば、遺伝子の状況も変わるのではないかと思われる。心とは何かといわれれば難しくなるが、ストレスとは通常悪いものをいうようであるが、良いストレスというものも考えられる。(こころを、快感と不快感とに分けて説明されたのか)
ダライラマ法王と3回ほどお会いするが、彼はホントに良く笑う。いつもニコニコしている。祖国の苦難に満ちた状況を一身に背負い、いつも大変だろうと思うが、よく笑う。彼は、「ニコニコ顔で命がけ」の生き方をしているといえる。法王がアメリカに行くと数万の人たちが集まってくれる。法王に、どの時代が幸せだったのですかと訊いてみることがあった。答えは、私は今が一番幸せであるというものであった(いつも幸せという意味)。
(アメリカでの生活)
アメリカに移ったときには、同じ日本にいるときと同じ仕事をしているのに、給料が10倍にもなった。周りの豊かな状況を見たとき、先の日米の戦争を、こんな大きな国とよくも戦ったものであるとあきれ、また4年もよく持ちこたえたものだと思った。
アメリカの学会は厳しい。ノ-ベル賞を貰ったとしても、5年ぐらいしか有効ではない。成果が次に挙げきれなければ、すぐに格下げの扱いになる。厳しすぎる。それは、しかし、良い体験でもあった。
アメリカ人はユ-モアがある。アメリカの教授が学生に人の排泄した尿を飲めということがあった。尿療法というものとの関わりで学生にそのように言ったのである。最初に、教授が尿の入った容器に指を入れそれを口に持ってゆくという動作を率先実践をする、学生はそれに従い容器に指を入れて、それを口に持っていくのである。皆が尿を飲んだ(なめた)ところで、教授は、私が指を容器に入れたが、それは中指であり、口でなめたのは人差し指であったと明かし、大きな笑いをとるというようなことをする。
(遺伝子について)
大学を63歳に退職してから、イネの遺伝子の解明作業に当たったが、苦しいものであったが、皆の総力をあげて1万6千個の遺伝子を解明することができた。遺伝子は完全なものである。この遺伝子は誰が書いたのかという不思議な思いがある。神と言わないとすれば、自然というか目に見えない存在を考えざるをえない。私は、これを something great と表現したが、マザ-テレサはこれをsomething beatutifulといった。すべての生き物は、DNAでつながっている。生物ができた38億年前からDNAは完全な形で伝わってきた。遺伝子は、人間の思い(愛)により、活性化したりoffにしたりできるのではないか。
(日本のすばらしさ及び使命)
日本という国は、世界の人びとの間で、世界に役立っている国として一番であるとのアンケ-ト結果が出ている。それは、平和の国家であったし、社会保障なども整った国であったからだろうと思う。盲腸の手術はアメリカでは350万円ぐらいもかかってしまう。
日本の国のDNAはまだswitch on の状態にあり、文化のよき伝統は失われていないと私は思う、しかし、世間を見ると、この間は子殺しなどの事件もあり、また、親や教師を尊敬しない率はヨ-ロッパや他の諸国にくらべ異常に高いなど憂慮すべきことが多い。私は、科学者としてこの世界で、something great の価値を発信してゆきたい。また、日本を良くしていき、世界に貢献できる国にしたい。
天皇陛下、皇后陛下に遺伝子の学問をご進講をすることがあってお会いしたが、ご夫婦仲が良くホントに皇室というのは尊く思われる。我々とは違う遺伝子の持ち主かと思うほどである。しかし、天皇陛下が国民の幸せを、国家の安泰を祈っておられるそのご努力が、皇室の雰囲気として現れているのでないかと思う。21世紀には日本の時代がくると思う。
* 村上和雄氏は、熱心な天理教の信者の家に生まれ育ったようです。父親は、自分が天理教で徳を多く積んできたので、その善果はすべてお前のものだと話されていたそうです。
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