午後１時から先生のご法話があるというので支部へ出かけました。DVDは昨日１５日の録画ということです。要旨は次のとおりです。

（民主党代表選　小沢さん管さんのことについて)

　昨日民主党代表選が行われ、代表が決まったということなので、私としてもこの機会に何か言わねばならないと思う。やはり、現職が強いというセオリ-のとおりであった。今後の政局の大体の方向は決まったことになるだろう。

　小沢さんは、民主党を飛び出るかどうかは分からないが、党を割るようなことはしないと思われる。与党である民主党にいて、菅氏の失策を待つ体勢にいるだろう、というのが私の現在の見たてである。小沢さんは、選挙で初めて負けたことになる。

　敗戦後の小沢さんの挨拶を聞くと、幸福の科学の本を読んだという感じがある。外国との連携で最も大事なのは、日米関係であり次に日韓関係、そしてアジアの国々（中国か？）というこ
とを言っており、以前とは考えが変わってきている。また、官僚は政治家が使うようにするべきであり、財政出動の必要性も言うようになった。

　管さんの外交については気がかりである。明確にしていない。雇用について言っているが、これが又ばら撒き策になりはしないか。社会主義的な方向で考えているのだろう。管さんは、意識の中に、中産階級があるだろうが、ナチスも中産階級から支持されて生長していった党であり、その辺りは似ている。管さんの目指すものは、社会民主主義を表に装った社会主義だと思われる。民主党の言う新成長戦略が、単なるバラマキに終わるか、産業の育成に結び付くものであるかを今後ウォッチしていく必要がある。

（中国漁船の海上保安庁艦船への衝突事件)

　このような事件が今後二度三度と起きる様になれば、漁船に武器が隠されていたという事実が発見されるかも知れず、仙石官房長官が立場上からであろうが、「遺憾である｣と発言したことは評価される。村山さんが自社連立政権をつくったときに、結局、社会党が消滅したように、民主党が国政の責任者となって、立場上現実的な方向へと変わり、やがて保守化するということを望みたい。

（管さんの政治手法)

　菅さんは、参加型民主政治を目指しているようである。近代化した現代社会に参加型の民主主義が適用できるかどうか。マクロの観点からみれば、統治の原理としての、参加型民主主義は難しい。

（昨今の円高の原因）

　その原因は、通貨の発行量を増やさなかったことにある。私が、２年ぐらい前から３０兆円の銀行券を発行するよう言っていたが、それは実行されることはなかった。この頃、私が言っていたとおり、日銀は約３０兆円の資金を供給するということを言い始めている。早くやればよかった。遅れた分だけ、その効果は少なくなる。　今の日銀にインフレタ－ゲットの導入をと言えば、ヒックリカエルでしょう。

　小沢さんでも管さんでも、この点では分かっていない。

（中国のこと)

　０．１％の公定歩合の日本円の買いに世界が走るのはなぜか。有事に強いと言われるドルやユ－ロの買いへ行かないのはなぜか。利息も高いわけである。それは、元本へのリスクありとしているからであろう。現在中国が発展しているのに、何ゆえ元買いに投資家は向かわないのか。それは、投資家が中国経済の先行きに対する不安があるからだと思われる。中国が、いまだ経済のリセッションを経験したことがない。バブル崩壊間近と投資家が考えているに違いない。

　また、民衆の不満も鬱積しており、これも中国への不安となっている。

（円高への対処）

　今後も円高の基調は変わらないと思われる。さしあたっては、７０円台での経営戦略を考えておかねばならない。円高は、悪い面だけではない。日本は資源国ではないので、原材料を輸入するには円高が良いわけで、時間がたち在庫が処分されたあとに生産される製品は円高のメリットが加わり、平準化されるだろう。採算が合うことになる。国際収支における、輸出額の割合は１５％でしかない（製品の輸出等の貿易収支より、国際の企業による配当、特許料などの資本収支のほうが大分を占めるようになっている-ueyonabaru註）。

　仮に円が５０円になれば、世界ののGDPのも比較も変わってくるだろう。また、日本経済が倍の規模になったことになる。日銀や政府は、私と反対のことをいっているが、彼らと反対のことを言っておれば正しいとさえ言える。実体経済が分かっていない。

（今後の商売)

　ユニクロなどの安売りの経済は、もう廃れてくるだろう。現在百貨店の売り上げが１５％伸びている。これから、高級品が安くなっていくであろう。政府が無策であればあるほど、日本の経済は発展してゆく。私の目には、景気が良くなっていく可能性が高いようにみえる。

（その他　全般）

　麻生さんが総理のときに、石原氏や小池氏などを若手を起用するようアオバイスをしたが、麻生さんは聞いてくれなかった。今頃自民党はそのような人事をしている。早ければもっと効果的であった。今の自民党のリ－ダ－では、自民党に将来はない。

　実現党の主張が大体において当たってきているので、民主党は長く持たないと思われる。

　衆議院の解散は遠のいたと見る。

　中国もリセッションを経験し反省してもらいたい。そして、中国に対しては、情報公開をするよう求めていきたい。リセッションにより、金がなくなり、空母建造が不可能となることを願っている。

　教育の方向は、教員を増やす方向にいくだろう。それで教育が良くなるかどうかである。日教祖が保守に転換するようことにでもならねば、日本の未来は開けない。

　小沢さんは、アジアの紛争を未然に防ぎたいとのことも言っており、彼の今後の信仰心の高まりを期待する。