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from: ueyonabaruさん
2010年10月10日 14時26分54秒
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エマソンの「偉人論」 ①
幸福の科学出版から、表題の本が出されております。
エマソンは今はあまり知られておりませんが、明治の知識人には大きな影響を与えた方です。アメリカ文学の父ともアメリカ思想の源流ともされている方です。生長の家の創始者谷口雅春師は、生前、「生長の家の幽祖はエマソン」とまで言っておられました。
幸福の科学出版がエマソンを選び出版したことは、幸福の科学の知的レベルの高さを示すものといえましょう。
エマソンの面白さは、私に言わせれば、この「偉人論」に多く現れていると思います。この本では、ナポレオン、ゲ-テ、シェ-クスピア、スウェ-デンボルグ、プラトンについて書いておりますが、批評する人はまた、おのずから自身が批評されるものであり、
この本を読めば、エマソンがいかなる人物であるかが分かり、さらに批評されている方々が理解できるという一挙両得のものがあります。
エマソンの面白さを、皆さんに理解していただきたく、不定期に表題の「偉人論」から選び、抜粋してみたいと思っております。
アラビア人たちの言い伝えによれば、神秘家のアブル・カインと哲学者のアブ・アリ・シ-ナとが出合って話し合い、そして別れたときに、哲学者は「あの神秘家が見ているもののすべてを私はすでに知っている」と言い、神秘家は逆に、「あの哲学者が知っていることをすべて私はすでに見ている」と言ったそうです。
こうした神秘的な直感の根拠について解決を求めようとするならば、おのずと、プラトンが「想起」と名ずけ、インドのバラモンの聖者たちが「輪廻転生」の教えで説いた、あの霊的な領域へと導かれていくでしょう。
魂は、この世とあの世を何度も生まれ変わり、ヒンヅ-教徒の言い回しを借りるなら、「何千回も生まれ変わって、永遠の実在への小道を旅しながら」、この地上にあるものも、天上にあるものも、地下の世界にあるものも、すべて見尽くしてしまったのです。そのため、何を見ても、「これはすでに見たことがある!」という既視感(デジャヴィエ)を覚えるのは、まったく不思議ではないのです。
「自然界にあるすべてのものは、結び付き、かかわり合っており、魂は、あらゆるものをすでに見てきたのだから、何か小さなきっかけを思い出しさえすれば、あるいは、たった一つのことを学習さえすれば、おのずと過去世のすべての記憶を取り戻すことができ、それに連関するすべてのこともよみがえらせせることができるのだ。ただし、そうした自分の過去に向き合うには、勇気がいるし、遠大なる探求の道のりに辛抱強く耐えていかねばならない。というのも、すべての探求と学習は、つまるところ、想起にすぎないからだ」(プラトン著 メノン より)
まして、この真理の探究者が、崇高で神々しい魂の持ち主であれば、その心の旅路は、これ以上にないほど素晴らしいものになることでしょう。なぜなら、私たちの魂がそこから生まれて、やがてそこへと戻っていく究極の実在と一体になることによって、私たち人間の魂は森羅万象の中に自分自身を見出し、その結果、人間と万物が互いに浸透し合い、人間は自然の理と一体になって生きていくことができるからです。
こうした自然と一体になった境地に至るには、険しい秘密の道を通らねばならず、常に恐怖を乗り越えていかなければなりません。古人は、その境地を、エクスタシ-(法悦)であるとか、自我滅却といった言葉で呼びましたが、それは要するに、魂が肉体を抜け出して、純粋な思考の働きだけになった状態です。
(スウェ-デンボルグ)
コメント: 全6件
from: ueyonabaruさん
2010年10月11日 10時29分49秒
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「Re:Re:エマソンの「偉人論」 ①」
もん吉さんへ
光明思想にもお詳しいようですね。最近の月刊誌かなにかで、大川先生は、光明思想を参考にするということをおっしゃっておりますね(最近のどの雑誌だったかは忘れましたが)。
悉皆成仏と悉有仏性とは微妙に違うのですね。エマソンは、極端な汎神論は無神論につながるという言葉を残すぐらいですので、自然主義者ではあるが、さらにもっと深いものがあるようです。代償の法則も説いておりますので、仏教の因果律にも共通するものがあるようです。
> 非常に興味があります。
from: もん吉。さん
2010年10月11日 06時25分18秒
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「Re:エマソンの「偉人論」 ①」
光明思想による悪に対する認識の甘さについては当時にも批判はあったんだよね。
五井昌久さんの世界平和の祈りっていうのもあるけどね。
業想念が消えてよくなるしかないっていうのは努力の放棄というか思考停止だよね。
実相に超入するっていうのは幸福の科学で説かれる信解脱のことなんだけど念仏主義でタナボタ式によくなるっていうのは人生の意義に対する否定になるしかないっていう感じだよね。
from: もん吉。さん
2010年10月11日 04時47分10秒
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「Re:エマソンの「偉人論」 ①」
うーん、光明思想の超越主義、自然主義、楽天主義は当時のプロテスタントの縛りによる集合想念に対するテーゼとして計画されたんだと思うんだけど。
あまりにも道徳的な戒によって本来自由である人間の精神が狭められていることに対する解放運動だったんじゃないかな?
アメリカ人のフランクで楽天的な性格が発展の基になってるみたいですね。
当時フロンティアであるアメリカに光明思想の志士がいろんな形で現れたんだよね。
from: ueyonabaruさん
2010年10月11日 10時49分34秒
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「Re:Re:エマソンの「偉人論」 ①」
もん吉さんへ
> 実相に超入するっていうのは幸福の科学で説かれる信解脱のことなんだけど念仏主義でタナボタ式によくなるっていうのは人生の意義に対する否定になるしかないっていう感じだよね。
念仏宗というのは、キリスト教のように信じることを強調しますね。それは大事なことです。キリスト教でも神学、哲学はあり、念仏宗にも教学、哲学はあります。
他力宗教の良い面もありますよね。理屈ぬきに信じてゆくのも一つの道ではあります。普通は両方があるのでしょうね。
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