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  • from: ueyonabaruさん

    2010年11月29日 10時40分31秒

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    エマソンの「偉人論」 ⑤

     前回の続きです


     ちょうど軽やかな息が、横笛に穿(うが)たれたいくつかの穴を通過するとき、さまざまな妙なる音色を発するように、この「大霊」も、その地上における役割の違いに応じて多種多様な現れ方をするが、そのおおもとにある存在は、本来一なるものなのだ。神やその僕たちがまとっているところの衣装を脱いでしまえば、表面的な違いなどはすべて消えて、万物は一に帰するのだ。

     この全世界が至高神の顕現であり、この神は万物と同一であり、いにしえの聖賢たちも、この根源の存在が、自分達と別物ではなく、本来一なるものであることを悟っていたのだ。私は、どこからやってくることもなく、どこかへ去っていくこともなく、常にあらゆるところに存在している。そのような視点に立てば、おまえは、もはやおまえではなく、他の人にしても、「これが自分だ」という自分ではなくなる。この私にしても、クリシュナであって、クリシュナではない。

     つまり、この教えの要点は、次のようにまとめることができます。

     「あらゆるものが、この大いなる霊を目指して進化向上していく。この大霊こそ至高の神であり、この地上にある生き物も、天に輝く星々も、本当は一幕の夢幻劇であり、現にあるように見えても、実際はかりそめの存在にすぎない。姿形あるものは、一種のとらわれであって、天国と見えるものも、本来は仮の姿として現れているにすぎないのである」

     この至高の大霊の目指す究極の目的とは、「すべての霊存在が、地獄から抜け出すなどということは序の口として、いわゆる天国も超え、姿形をまとわぬ融通無碍なる光のエネルギ-そのものになろうとする」ということなのです。

     思考の働きは、万物が行き着くところの究極の統一を求めるものですが、逆に行動というのは、ただちに現実世界の多様性へと帰っていこうとします。前者は精神の働きであり、後者は肉体の働きです。大自然は、多種多様な現れ方をします。

     精神が万物の統一を追求すると、個々の多様性は消え去ってしまいますが、自然は万物を生み、育み、増やしてやみません。結局、あらゆる事物や思考の根底にあるのが、この一と多に他ならないということです。

     言い換えると、この二大原理は、思考と存在であり、必然と自由であり、静と動であり、権力の集中と拡散であり、天才と秀才であり、知識と情熱であり、富の所有と自由貿易であり、階級制度と自由な文化活動であり、君主制と民主制の違いなのです。

     この前者の傾向性を徹底すると、僧院にこもるような瞑想的な生活に行き着くでしょうし、後者を強調すると、実際的な人間となって世に絶大な権力をふるうようになるでしょう。

     真理の探究者であっても、その傾向性によって、この二大原理のどちらか一方に偏ることはよくあることです。宗教的な神秘性を重んずるものは一なるものを求め、科学的な合理性を重視する者ならば、どうしても多なるものを追求する傾向があるものです。あまりにも性急に統一するのも、細部にこだわりすぎるのも、共に極端であって、避けるべきでしょう。

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