箸休め程度にお読みください。

一年ぐらい前に、会社で敷地内原則禁煙となりました。
喫煙所は一ヶ所、トイレの隣で、しかも軒下です。

「あんなところに追いやられて、惨めな思いするならいっそタバコを止めようかな」と言う人がいて、
そんな人に対して、「会社の圧力で自分の意志を曲げてどうする！」と禁煙しようとする人に反駁する人がいました。
　曰く、タバコ止めたって事故死する場合もあるし、病死するかもしれない。
好きな事を我慢して、ちょっと長生きして、どれだけ意味があるのか。

　曰く、会社や他人の介入で自分の意志を曲げる、生き方を変えるなんて男らしくない、と。

私は２０歳台に吸ってましたが、結婚前に止めました。止めた理由は、まず妻のノドがあまり丈夫でなかった事。そして、遠距離恋愛だった当時、タバコを止める事が、愛の証のように思えたからです。
１人で盛り上がって勝手に禁煙しました。
吸えば、愛が無くなったと認めてしまう事ですから、吸えません。
止めて１０年経ちます。


確かに、タバコを吸おうが吸わまいが病気になる時はなります。
しかし、そんな事はどうでもよい事です。
要は生き様の問題です。
結果は二の次です。なんせ因果は計りがたしですから、肺がんにならない保証はどこにもありません。

私は妻に義理立ててタバコを止めました。
それ以上でも以下でもありません。
妻はいまだに理解していないと思います。私が愛の証としてタバコを止めた事を。私の妄想みたいなもんですから。
くだらない生き様ですが、私自身は気に入っています。莫迦莫迦しい感じが、私らしいと。

身体に悪いから、なんて理由では決して止めないし、我慢も出来なかったと思います。

確かなことが一つだけ。
自分の為ではなく、誰かの為に、と思い定めた方が、人は強くなれるという事です。