VOICE誌９月号に、北京大学研究員の加藤嘉一（よしかず)さんが最近の中国のことについて、語っております。

「じつは、日本との外交問題で反日感情が高まることは、中国の指導者層にとっても頭の痛い問題です。それがすぐ「反政府」運動につながりかねないからでしょう。日本では政府指導の「官製デモ」という言葉をよく耳にしますが、いまの中国ではありえません。これは100％自信をもって僕がいえることです。若者の反日感情は中国政府にとって　諸刃の剣　であり、すでに愛国教育を見直そうという動きすら出ているほどです。」

　わたしたちは、あのデモは官製デモだと思っておりませんでしたか。そうでもないのですね。加藤さんは、その他次のように語っております。

〇　中国の大学でマルクス、毛沢東の授業は必修であるが、だれも熱心に学ぼうとはしていない。天安門事件以降、学生達は、自分のキャリア－に傷がつくことをおそれている。そして、自分が豊かになれるチャンスを窺うのである。リアリスト、プラグマティストになっている。

〇　反日デモの中国人は、日本をホント嫌っているものは少ない。領土問題には彼らも神経質になるが、日本の文化、文物に非常に関心がある。

〇　中国のツイッタ－を共産党政府はリアルタイムで制御することはできない実情であるため、首謀者等を事後的に処罰している。そのため、企業等も、リスクを避けるため、自己検閲をしている状況がある。

〇　領土問題（尖閣問題）は中国は絶対譲らないだろう。しかし、日本が譲るという姿勢ではいけない。

〇　中国でのデモは、日本の花火大会に似ている。これに参加し、日ごろの鬱憤を晴らしているようなところがある。金やコネのない若者達の中には、猛烈な焦燥感に駆られ、不安に苛まれている人がすくなくない。


　以上、新鮮な有益な中国情報です。詳細は、Voice誌をご覧ください。さて、その中国、辺境の土地、ウイグルではいま残虐な政治をしております。ウイグル人の弾圧、圧制が行なわれております。過去の原爆実験では周辺の住民などに１０万以上死者がでたそうですが、何の補償もなされておりません。実験も、何の通知もなしに行なわれたそうです。

　この、中国の姿、全様をどのように考えたらよいのでしょうか？日本の政治家の責任は非常に重いですよね。核弾頭ミサイルは１００基が日本に向けられており、それを背景にしての、中国が仕掛けてくる平和外交です。したたかです。それに、対応して、日本も姿勢を正すべきでしょう。誰がこの国を指導して、隣国中国に対峙するでしょうか。アホ菅では無理、谷垣自民党総裁でも論外となりましょう。

　誠に残念な日本の政治状況です。幸福実現党という、ノミみたいな政党が唯一正論を吐いているという状況です。愛国者よ、結集せよと叫びたくなります。