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from: ueyonabaruさん
2011年11月17日 12時33分57秒
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無智の知 ソクラテス
下は、ソクラテスの弁明からの引用です。
――――
なぜなら、死を恐れるということは、いいですか、諸君、智慧がないのに、あると思っていることにほかならないのです。
なぜなら、それは知らないことを、知っていると思うことだからです。
なぜなら、死を知っている者は、だれもいないからです。ひょっとすると、それはまた人間にとって、いっさいの善いもののうち、最大のものかも知れないのです。
が、しかしかれらは、それを恐れているのです、つまりそれが害悪の最大のものであることを、よく知っているようにです。そしてこれこそ、どうみても、知らないのに、知っていると思う、かの不名目な無智というものに、ほかならないのではないでしょうか。
しかしわたしは、諸君よ、その点で、この場合も、たぶん、多くの人々とは違うのです。
だから、わたしのほうがひとよりも、何らかの点で、智慧があるといううことを、もし主張するとなれば、わたしはつまりその、あの世のことについては、よくは知らないから、そのとおりにまた、知らないとと思っている点をあげるでしょう。
これに対して、不正をなすということ、神でも、人でも、自分よりすぐれているいる者があるのに、これに服従しないということが、悪であり、醜であるということは、知っているのです。
だから、わたしは、悪だと知っている、これらの悪しきものよりも、ひょっとしたら、善いかものかもしれないもののほうを、まず恐れたり、避けたりするようなことは、決してしないでしょう。」――――
みなさんはこれをお読みになりどのように感じとられますか?
わたしは、ソクラテスは、多くの者が、真理を知らないと言っているように思えるのです。自身の無智を強調するのではなく、むしろ他者を批判していると思われるのです。「あの世のことはよくは知らないから」という言葉は、彼の謙虚さの表れかもしれません。
かれは、よく知っているのです。
私は、幸福の科学のみなさんに、この「ソクラテスの弁明」とできれば、パイドンは是非お読みいただきたいと思います。この方は、先生が、当会のお経にもあげた方なのです。
また、宗教を知らない現代人にも、彼の敬神の思想がいかほどであったかを知ってもらうために、この薄い薄い厚さの小品「ソクラテスの弁明」は読んでいただきたいと思っているのです。
パイドンになると、哲学的な思索がでてきて難解の部分もありますが、ここでは、まさしく、自分の無智の知を味わうことになります。 ですが、霊界の荘厳な有様を描いているところなどにいたると、幸福の科学の説く真理(霊界)そのものが出てまいりますので、一種の感動をおぼえるものです。
コメント: 全2件
from: enzoさん
2011年11月19日 17時36分11秒
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「Re:無智の知 ソクラテス」
ueyonabaruさん
>なぜなら、死を恐れるということは、いいですか、諸君、智慧がないのに、あると思っていることにほかならないのです。
>なぜなら、それは知らないことを、知っていると思うことだからです。
上の文章、難解な哲学書の中では分かりやすい文章で書かれてますが、訳は何という方でしょうか?
以前総裁先生が、プラトン著で秀面な訳者さんを1人挙げておられましたが、その方でしょうか?お名前は失念しました。
お分かりの方いましたら、どうぞお教え願います。
from: ueyonabaruさん
2011年11月19日 19時00分52秒
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「Re:Re:無智の知 ソクラテス」
> ueyonabaruさん
>
> >なぜなら、死を恐れるということは、いいですか、諸君、智慧がないのに、あると思っていることにほかならないのです。
> >なぜなら、それは知らないことを、知っていると思うことだからです。
>
> 上の文章、難解な哲学書の中では分かりやすい文章で書かれてますが、訳は何という方でしょうか?
>
> 以前総裁先生が、プラトン著で秀面な訳者さんを1人挙げておられましたが、その方でしょうか?お名前は失念しました。
>
> お分かりの方いましたら、どうぞお教え願います。
先生がそのようにおっしゃっていたのですか? 非常に興味がありますね。どなたか、教えてください。
私のもっている本は、昭和34年発行の古いもので、プラトン哲学者として有名だった、田中美知太郎の訳です。
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