福島の放射能被害について、今国民はどのように考えているのでしょうか。

　①もう汚染された福島の地には戻れないと考えている　②もうしばらくすると放射能汚染はなくなってゆく　③よくわからない　④放射能被害はない　など色々だと思います。

　被害地福島から遠いこの沖縄では福島の方々がどのように考えているのかが、マスコミの記事を読んだだけでは分かりません。

　Liberty誌２月号の記事では、放射線量について、高田　純教授が質問に答えるかたちで、「ただ、だんだん私の科学報告が社会に浸透してきておリ、少なくとも現在の福島は低線量であるという認識が定着しつつあります。」と言っております。ここで、はじめて私は今の福島の状況がすこしわかりかけてきました。

　新聞記事では、断片的なニュ－スが報じられるばかりですので、今の状況というのが非常に分かりづらくなります。

　新聞社や放送関係の報道にあたるものは、ニュ－スを取得し報道するという仕事の奥に、視聴者などのニ－ズに答えるという義務がホントはあるのではないかと思うんです。断片的にニュ－スを伝えられれば、結局視聴者の不安を助長してしまうだけにもなりかねません。

　視聴者は、福島の放射能は安全であるのかそうでないのかが、ホントは知りたいはずなんです、それに答えなければなりません。マスコミも事故の直後は、よく分からないことも多かったので、止むを得ないこともあったかとは思いますが、現時点においては、マスコミの会社としての意見も持たねばならないでしょう。安全なのか危険なのか会社独自の見解を示してもらいたいのです。

　マスコミのこのアイマイな姿勢は、放射能汚染の問題だけではありません。ほかの分野でも同様でしょう。

　マスコミ各社独自の主張があっていいと思うんです。ニュ－スを流し続けるだけが彼らの仕事とはなりません。マスコミは国民に流すニュ－スにも会社の選択があるようです。そしてこれが、結果として、国民の世論の方向性を決めてゆくわけです。

　マスコミの報道姿勢の問題を問うております。ニュ－スを流す際にも会社の方針がその奥にはあるはずなので、マスコミの方針を明らかにしてもらいたいものです。流すニュ－スの選択により、読者を一定の方向へ誘導していくというのでは困ります。これは、マスコミ各社の方針を意見として堂々と発表することにより、国民を誘導（善導）してもらいたいものです。

　わたしはLiberty誌を高く評価しております。こちらは編集方針が明確です。これが責任あるマスコミの姿勢です。

　他のマスコミもそうであってもらいたいものです。自社の方針をハッキリと打ち出す、ニュ－スは片寄りなく伝えるの精神が必要ですね。そして、自らの報道に対しては、責任をとってもらうことです。

　政治ももっと論戦をしてもらいたいものです。民主党のマニュアル違反のみを攻撃しているようでは、自民党にも未来はないでしょう。