先日TVで面白い番組があった。現役の僧侶達がTV上で語っているのである。番組名は忘れたが面白い企画であると思う。一般の人たちは、仏教の僧侶、修行者達がどんなことを日常行っているのかが分からないし、ましてや僧侶の思っていることなど聞くこともない。

　番組の中で、歌舞伎俳優（名前は忘れた)が、「仏様に願い事をしても叶わない」と言ったことにたいし、僧侶はなんと答えたのか、実に興味深くて見ていると、僧侶達の答えは、「仏教では願い事をかなえるのが仏ではなくて、ただ真実とはなにかということしか応えるないのが仏」というような答えであった。この僧侶たちの回答に、なるほどというような雰囲気が会場には満ちたように思う。

　仏様が、人間の願い事に応えるのが第一の存在意義ではないというのはそうなんだろうと思う。しかし、仏様は、人間の願い事に応えるというのが一般人の信仰形態でもあるのだ。真実を教える仏と救済をする仏の一面も確かにあるのだろうが、僧侶達は真実、真理を説く仏しか言わなかった。

　歌舞伎役者の質問に応えたのは、真言宗の僧侶だったと思う。ナカナカ難しい質問であったが、幸福の科学の僧侶達はどのように答えるのだろうかと私の思いは飛んだ。

　これから、宗教を身近に感じることができるようなこのようなTV番組が増えるといいと思った次第。