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  • from: ueyonabaruさん

    2016年03月26日 23時35分03秒

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    逃避行

    八重山日報編集長 仲新城誠氏の著書「翁長知事と沖縄メディア」を読んだ。仲新城誠氏のお考えに賛成だ。

     この本で書かれた内容で、左翼の方々の心象風景が見えてくる。彼らの主張、心情を知るためには、私は時に、私も左翼の一員であると仮定して彼らの文章を読むことがある。そのような読み方をすると、彼らの感情、論理運びがよく理解できるのである。抵抗感もなくて、共感することさえできるのである。不思議だ。

     彼らのへの共感もすることが出来るとしても、重要なのは、何が正しいことなのか、真実は何なのかという点である。

     この沖縄では沖縄戦の影響が非常に大きい。ここから戦争への恐怖心、軍備への忌避感が生まれてくる。

     しかし、玉津教育長が言うように、平和教育とは沖縄戦の悲劇を強調するだけではなくて、子供たちが戦争抑止法、侵略抑止法、国家防衛策も考えることが大事だと思うのである。左翼の方々は、このようなことを子供たちに考えさせることにも反対するだろうし、自分たちも考えることを忌避しているのだろう。現実からの逃避ではないかと断じざるを得ないのである。

     現実は、尖閣奪取を狙っている中国の動きがあるのであるが、左翼の先生方は、海上保安庁が懸命に領土防衛のために日夜奮闘している事実に反応することもない。保安庁の仕事は無駄である、海上自衛隊も介入しなくてイイ。隣国との紛争は起こしてはいけない。紛争は本格的な戦争のきっかけになる、危ない。本格的な戦闘になってしまうと、まず中国軍の攻撃を受けるのは八重山である。たくさんの人命、財産が失われる悲劇が起こる。沖縄戦の悲劇の再来だ。戦争はイヤだ。自衛隊の与那国配備も危険だ。対中外交により絶対に戦争を避けるべきだ。

     左翼の方々の内部の心情、論理はそのようなものであると思うのである。自由は失われても、命が失われなければイイのだ。日本国民でなくなって、中国国民になれればそれでも仕方がないのだ。おっと、沖縄独立論もある、独立してもいい。

     戦争は絶対避けたいのだが、尖閣という国土も守りたい。なんとかうまい方法はないのかと考えるのだが、これが実は非常に難しいことなのだ。何かうまい方法があれば、左翼の先生方、新聞社の方々からも提案が欲しいのだが、彼らは、戦争の危険を避けろ言うばかりである。この問題は相当にむつかしいことなので、だれも名案は出せないだろう。

     尖閣は無人島だから中国に取られても本格戦争が避けられるのであればそれでもしかたがない。では、与那国島を取られたらどうする。与那国も取られても本格戦争にならないのであればしかたない。石垣は、宮古島を取られたら、等々歯止めはないだろう。要するに、中国の侵略を許してしまうことになるのだ。先島がすべて中国の領土になり、住民は香港の住民のように自治権が与えられれば命は助かる。命を失う戦争よりはマシだ。

     いろいろの考えがあって、反政府の感情を持つのだろうが、現実的にベタ-の国防論は政府の政策しかないだろうと思う。尖閣を絶対に守り抜くということ。これがベタ-だ。ベストは中国が他国の領土を奪うという政策を捨て去ることなのだ。

     左翼諸君は、現実からの逃避行を続けている、新聞社も逃避を続けている。左翼諸君の中でも、共産党は自身の理念がある。だからほかの左翼とは異なる。しかし、やはり現実からはかい離した発想しかできないのだと思っている。これは、一種の宗教でもある。

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