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from: 夏野さん
2012/02/09 22:44:08
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ポプラ 番外編 THE MARSHAL MACINERY 闘うねじっくぎ
RE・ そのひとつひとつに
私がやる・・・そんな言葉が口からでたことに驚いていた。
私が、連れていってあげる。
五角形 A国国防省 裏のプロ が追っかけてくる。
ゴースケは、面が割れている。
日本上陸してからは、「表」が出張ってくる可能性がある。
空港、駅の通過は無理だろう。
車内では、どうしようもい・・・・
だったら、私に走らせて。
この子を並木というドクターのところまで連れて行ってあげる。
ポプラは、ゴースケの傍を離れるのが嫌みたいだったけど、
私のモンスター(YAMAHA XS1100cc)を見ると、目を輝かせた・・・
・・・・これに乗るの?
ゴースケと耳尾が肩をすくめた。
そうこなくっちゃ。
/////////
モンベルのストームクルーザージャケットとパンツが用意された。
使い捨てカイロ(24時間持続というやつ)が、ポプラのタテガミに貼り付けられる。
明治の板チョコが二枚・・・。
//////
おそろしくバランス感覚の良い子だった。
まるで私の体の動きを予測しているように彼女はミッドナイトの
タンデムシートの上で体重を移動させた。
ものの10分も走らないうちに私達は一体となった。
街の灯が見えた。
ポプラが後ろで歓声をあげた。「わお」 だって。
ポプラ あの明かりの中には、あのたくさんのあかりの
一つひとつには、人間が・・・
あっと思った。 カスミ草がつけている無数の花、
どれが一番・・・・わかったわ。
みんな一諸! そうでしょ。
帰ったら、耳尾に、いやその時は、
思い切ってファーストネームで呼んでみよう。
秀(しゅう)!
わかったわ! カスミ草のあの話 ずいぶん前の話だけど。
みんな 同じ。 みんな 可愛い。そうでしょ 秀。
彼が、早口の大阪弁で、ペラペラしゃべりはじめたら、私の勝ち。
/////
「上」 ポプラが叫んだ。 ヘリコプターの音。
白い頭の大きな鳥の絵が画いてある・・・ポプラが叫んでいる。
なによ、それ。 五角形 エアフォース。 本当にやってきた。
こんどは、後ろ! ポプラが叫んだ。
いきなり、XS のバックミラーが、吹き飛ばされた。
後ろからスナイプ!?
追っかけて来た!
機械みたいなスナイパーと、プロ中のプロの二人組。
クリスマスの足音が近づく凍てつく夜のハイウェイ・・
世界最強の軍隊が、上と後ろから追っかけてくる。
男ならきっと金玉が縮み上がっていることだろう。
OK 上等じゃないの。
私もポプラもそんな余計なものは持っていない。
それから・・・・・・
世界最強だろうが、何だろうが、夜のハイウェイでは、この漆黒のモンスターの向こうをはるものなどいやしない。
私はアクセルを開いた。
モンスターの1100CC の四気筒が吼える。
ポプラの背中のざわめきがはっきりと私に伝わってきた。
私達は、前を併走する大型トレーラーの隙間を
めがけて突っ込んでいった。
////////
私は、生涯忘れないだろう。
この少女と二人で疾った 夜のことを。
背中に、誇り高さ 孤独
あまりにも静かな遠い眼差しを感じながら疾ったことを。
このまま、ずっと この銀色のタテガミを持つ少女と道路がつづく限り走り続けたい と そう願いながら 走ったことを・・・-
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