雪が、深く積もる早朝、５時２０分にうちを出る。マンションの裏の入り口から、表の道路まで、

３時ごろ先に歩いた人の足跡だけで、あとはなにもない。雪のじゅうたんのなかを　一歩踏見込むと　ずぼーーーっ、太ももあたりまでうずもれる。

２歩３歩　進むも、バランスをくずし　転んでしまい。。（なさけない。。くそーーっ）起き上がろうと、

手を近くの雪に手をかけて　ささえようとするも、雪なので　手がずぼーーーっともぐってしまう。。

そうだ。。雨を（ぬれるのは　このさいあきらめよう。。）かさを　杖代わりにと２本　持参していた。

立ち上がれたものの。。ばきっ。かさはおれてしまった。。（すみません。あとでかたずけます）

折れた傘を雪のなかに置き去りにして、駅までのあいだ、もう一度転び、いつもなら、徒歩６分のところを３０分もかかり　６時前に駅前についてみれば、タクシーも一台もいないし　バスは動いていない。。１時間まつも　なにも　手段はない。。夜勤者には　そのむねを伝えていた。８時になって、電車組みが合流したので　４名駅前にいることを　施設に電話。電話にでた施設長から、私も１時間以上歩いて　今ついたところなの。。車はうもれてて出せない状態だから、あるきなさい。がんばれ。。）みーすけよりも　７歳も年上の施設長があるいたときいてあるかないわけにいかない。。

他のみんなに　あるいてこい　って。。（２０代の若い同僚は、今まですでに４時間歩いているんだし　あまりかわらない。夜勤者が一人でがんばっているから、）と言い残して、足早に　職場へと消えた。　残りは３０代の掃除のひとと、３０代の看護師。バス道を行くといいよ。　わかった。
と　。。さてと。５２歳のみーすけの格闘がはじまる。。すでに　足のなかは　ぐじゅぐじゅにぬれていて１時間まったので、足の感覚がなくなるほど冷たくなっていた。　車のわだちをあるいていかないと、歩道は　雪が深いので　この先予想では　２時間以上かかるのに　体力を　消耗しているばあいではない。。車のあとをあるこう。。歩きやすいのだけど、解けた雪が　深い水溜りしかも　氷水の水溜りと化している。。足で　ビシャ　びしゃっと　すすんだ。しかし　濡れて悲鳴をあげているはずの足も　歩いて　身体はあせがでるほど　あつくなってきたりしていると　不思議と　歩ける。。。油断していると　どてっと　転ぶ。。傘を杖にして、バランスをとりながら　進む。
大勢の人が　ワダチをあるいているので　対向した時は　譲ろうと　すぐ脇は氷のかたまりなので　すべるのだ。。　そんなこんなで、みぞれ交じりの雨は容赦なくふり続くし　。。靴下だけは購入しないと　足がだめだ。。（休み中に　長靴を買おう。。）考えることはいろいろなれど。。コンビニに立ち寄り　トイレを拝借し、靴下を購入する。バス道なので　あとどのぐらいという予想ができる。ここまででやっと、半分だ。。時間をみるのがおそろしい。（９時）あちゃーー。。しかし。。

あと１時間以上かかると思っていたのに。。　なんだか　雪道を歩くコツを覚えて、。。もう足が濡れるのは　なれて　躊躇しないし。。すべりやすい所も先に把握できるようになり。。たんたんと。。

しかし　びしゃ　びしゃと　よたよたと　進む。。あーー、やっとのこと。。いつも降りるバス停が見えた。。もう覚えていないほど。。軽く７回ほど転んだので　全身　びしょびしょで。あれ？もしや？　みーすけに近づいてくる福祉車両。。（大変だったね。。）（もう７回ぐらい転んでぬれているので　座席を濡らしてしまいすみません。。）拾っていただき、施設について　タイムカードをおしたのは、１０時。　ずぶぬれのブーーツをぬいで、靴下を脱ぐと　足はまっかでした。はだしのほうが　暖かい。・・とにかく。。先に夜勤者に姿を見せないと、、と。。そのまま　上に。。

みーすけなどは　早いほうで。。他の職員は　早出なれどまだ　駅前にいるというのだ。。

遅出職員とともに　車でらくらく　到着した職員たちが。。みーすけさんなんて　すごいんだよー。
と　副施設長が　車のなかで　２時間も格闘した姿は八甲田山みたいだったとほめていた。

と口々にいう。。落ち着いてきたので　。。新しい靴下を履くと　なんてあったかいんだ。。

帰りの事を考えて　濡れた服を　乾かした。（洗濯機も　浴室乾燥機もあるので。ありがたい）

４時にかえっていいというのだが。反対側の５時間歩いた彼女を先に返すように　施設長に提案し。。みーすけは　８時まで残ると　告げた。。　帰りは　送り届けていただいたのだが。。

ながーい　一日だった。。