『う、雄』


　　　　　「乱世の英雄」

　　世の中の乱れに乗じて活躍する英雄。
　　三国時代の魏（ｷﾞ）の曹操は青年時代は
　　「乱世の英雄」と言われた。

　　曹操は若いとき、喬玄に会った。
　　 喬玄が語って言うには

　　「天下はまさに乱れて、多くの英雄たちが激しく
　　　争っている。
　　　この乱れた世を治め、道理を正すのは、
　　　君でなくしていったい誰であろうか。
　　　しかし君は乱世にあっては英雄であろうが、
　　　太平の世では悪人であろう」