日本最古の電話帳は、明治23年東京横浜電話加入者人名表。千葉は？ＮＴＴ千葉支店に聞いてみた◆「民営化のとき古い資料は処分し、昔のことはわかりません」◆東京は大手町の逓信博物館に昭和10年の千葉県電話帳があった。これが千葉県最古の電話帳か。◆千葉市は大空襲で町並みがほとんど焼失したため、この電話帳に掲載されていて現存する店舗は少ないが、勉強堂、ほてい屋などの掲載あり◆「扇屋安田榮司　928　千葉一一四三　モスリンメイセン商」。後にデパートとなり、更にジャスコと合併し、扇屋ジャスコ（イオン）となった扇屋が、千葉市裁判所前「きぼーる」ビルの地にあった。扇屋の創業者“安田をあ”さん98歳は稲毛のジャスコマリンピア店呉服売り場で、今も元気に接客を。いつまでもお元気で。

昭和10年の千葉県電話帳。千葉市は１２ページで電話番号0番から2桁までは、官公庁や軍隊がほとんど。2番までは郵便局。４番が欠番で９番が刑務所、10番が税務署となかなか意味深い。◆わが町坪井の掲載なし。後に豊富交換局からの有線放送電話ができ、運動会などの連絡も◆有線放送電話の発祥は千葉県◆戦時中、電気のない千葉県亀山村の対空監視所で、集落のラジオスピーカーに直結した鉄線を監視所まで引き、受信用のスピーカーに直結し放送を聴いたそうな。その線を通話に利用したのが起源◆昭和25年GHQが大和田に多数共同電話を設置。その電話帳に載っている秋葉さんは、八千代緑が丘一帯で牧場を経営。現在、成田でゆめ牧場を経営する秋葉さんはそのお孫さん。坪井の梨農家の斉藤さんは幼稚園で同級生だったとか。◆近代的な八千代緑ヶ丘駅も昔はのどかな牧場でした。

◆強豪揃いの千葉県から２年連続甲子園選抜出場の千葉経済学園理事佐久間達郎さんにお会いした。高根台第一小学校で教鞭をとっていた佐久間理事。祖父は建学の祖佐久間惣治郎氏◆戦前、千葉商業高校として「片手に論語、片手にそろばん」を校訓に女子の職業人育成を目指した。昭和２０年の大空襲で千葉市もろとも灰となり、千葉市轟町の旧陸軍兵器廠後に◆モンペ姿の生徒の弁当は白米。配給米が４人家族で１，５合。家族は雑穀で済ませ、配給米を子供に持たせる親心◆今は、家計を切り詰め、甲子園に子供を送る親心か。千葉経済大付属高校ナイン頑張れ！

◆千葉の戊辰戦争は市川船橋戦争で始まった。◆明治元年４月４日午前５時、鎌ヶ谷宿を出発した新政府軍は、午前６時馬込沢で旧幕府軍と交戦。上山村、後貝塚村、夏見村と旧幕府軍の防衛ラインを次々と突破し、午前１１時旧幕府陸軍撒兵第二大隊本営が陣取る船橋大神宮を攻撃◆折しも市川では江戸を目指す撒兵第一大隊が新政府軍を打ち破っていた時刻◆船橋では大神宮が炎上、撒兵隊は総崩れとなり、大和田方面に遁走した◆「市川船橋戦争（山形紘著）」によると、新政府軍は数度の戦闘を繰り返し船橋までの約10kmを行軍し、６時間後には船橋を攻撃している◆ウォーキングの速度は時速５km、10kmで２時間、大砲を引きながらでは信じ難いほどの強行軍◆船橋の地元民は大半の家を焼かれしも、異国で死した双方の兵士を弔った。

「道祖神」
> ◆坪井の辻々に見かける道祖神◆その昔、悪霊から通行人や村人を守るため村境などに祭られた◆坪井川の下流、のどかな田園風景が続く金堀の農家を訪ねた◆裏山の斜面に、全長10ｍ以上の登り窯、ガス窯、電気窯◆ろくろや釉薬などをそろえた作業棟、お風呂もある宿泊棟、山と積まれた薪◆ふと庭を見ると、芝生の上に陶器の道祖神◆知人がこれを庭に飾ったところ、恐がって親戚が来なくなったそうな◆親戚は悪霊だったか？芸術の道険し。