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  • from: 坪井さん

    2010年01月15日 05時35分17秒

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    石の旅 関東の石材


    <font size="3"> 関東の筑波・加波・足尾の三山は、良質な花崗岩を産出する。真壁石は有名である。常陸の国では、宋国に技術系譜を引く大蔵派を師匠とする石工が、堅牢で技術を要する花崗岩を用いて、室町時代から五輪塔などの石仏を彫った。
     板碑は、秩父長瀞の緑泥片岩である。坪井の村でも発掘されており、村が室町より続く証とされている。長瀞の採掘場で中世の加工所が見つかった。採掘場で荒加工まで行ってから、商品として流通し、需要地で仕上げ加工したとされている。
     戦国時代になると、軟質で耐久性のない砂岩で石仏が彫られるようになる。銚子や飯岡町にある凝灰岩質砂岩の銚子石である。西は千葉県山武町、東は霞ヶ浦一帯まで流通した。
     千葉の漁師の先祖は紀州人が多い。僧侶もまた、彼らと共に関西からきて、地蔵信仰や観音信仰を広めた。この僧侶の布教範囲に、銚子石の石仏が広まった。
     しかし、真壁石も銚子石も江戸には来なかった。石材の選択は、製品に向く材質によるのであるが、水運による物流の範囲や商圏という壁があったのであろう。

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    坪井

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